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伝えてますか? 経営の信条

文:須藤 裕克(中小企業診断士)

『釣りバカ日誌』にみるトップマネジメントの一考察

事件勃発

ハマちゃん、スーさんで大人気の「釣りバカ日誌」シリーズの第16作「浜崎は今日も駄目だった♪♪」を見ました。今回は、長崎県の佐世保市が舞台になっています。MLBのマリナーズに城島選手が渡米し、同選手の故郷として話題になった町でもあります。

三國連太郎が演じるスーさんこと鈴木建設社長が請け負った長崎県の第2西海橋の連結式に出席するため、鈴木社長とハマちゃんこと浜崎伝助などが出張。出張中にスタンディングバーで米軍基地に勤務するネイビーなどとバーで盛り上がり、気がつくと米軍のイージス艦の中。しかも、ハワイに向けて出航してしまいました。

鈴木建設では、社員である浜崎伝助が行方不明になったことで大騒ぎ。紆余曲折を経て、後日、防衛庁(現在は防衛省)から行方不明の届出を出していた佐世保県警に連絡が入り、事実が発覚することになります。

鈴木社長の経営の信条

浜崎伝助は会社に出勤するや否や、懲罰委員会に掛けられることになります。役員には、出張中の勝手な行動で行方不明になったとして最悪の処罰(懲戒免職)を求められます。

浜崎伝助の釣り仲間である社長は「なぜ無事に帰ってきたことを喜ばないのか?」、「我が社の仲間の一人だよ」、「私は社員の子息が入りたい会社にした」というようなことを話し、同氏をかばうことになります。この「社員の子息が入りたい会社にしたい」という発言に社長の経営の信条が含まれていると思われます。

現実社会への応用

昨今、雑誌・新聞などの紙面を賑わせている不祥事をみるたび、不祥事を起こした会社、担当者、経営者に「自分の子息を会社入れたい」、経営者であれば「会社を継がせたい」と思う気持ちがあるのかと疑問に感じることもあります。

また、よく法令上の解釈でも、社会通念上妥当かどうか問われるケースがあり、難しいことのように受け取られるケースが多いです。ただ、そのような場合も、「そうした言動を行う会社に子息を入れたいか」を考えることで、自ずと道は開けると考えます。

そういう意味で、鈴木建設社長の「社員の子息が入りたい会社にしたい」というセリフは、時代背景を考察したセリフであったともいえるのではないでしょうか。

鈴木社長の課題と提言

ただ、そんな信条を持つ鈴木社長ではありますが、社内に浸透させることはうまくいっていません。役員にはこうした信条を無視した発言もみられます。社内の隅々まで浸透させるのは至難の業とも思われますが、良識ある会社を維持するには必要不可欠なことの一つではないかと考えます。

蛇足ではありますが、今回の舞台である西海国立公園の九十九島は非常に風光明媚な場所にあり、旅行会社に勤務経験のある筆者お勧めの国内旅行スポットでもあります。西九州に旅行する機会があれば、観光の一つに加えていただきたい場所でもあります。

『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪♪』

監督 朝原雄三
出演 西田敏行、三國連太郎、伊東美咲ほか
販売元 (DVD発売中)
税込価格:¥3,990(セル)
松竹(株)http://www.shochiku.co.jp/
ホームページ 釣りバカデータベース http://www.tsuribaka-movie.jp/tsuridb/ayumi.html