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コンサルタントの挫折と成長の物語に重ねて観たい

文:齊藤 民治(中小企業診断士)

映画『県庁の星』にみる外部人材の活用

先日、私と同じ年で体重、身長共にほぼ同じ(顔のよさではかなり差がある)の織田裕二が出演する「県庁の星」がDVDとなったので、自宅でゆっくりとお茶を飲みながら妻と一緒に観ました。これは県庁のエリート職員が、民間企業の知恵を学ぶために三流スーパーに半年間派遣される中で、人生について大きく学び人間的に成長していく物語です。

相似点

この映画を観て感じたのが、この映画における県庁さんとコンサルタントが似ているということです。それは、企業とは

(1) 補完関係にある。

(2) 違った視点で物事を見る。

ということです。

映画の中で消防署と保健所の監査が入った際に、スーパー側では改善をするためのノウハウが不足していました。そこで県庁さんが従業員と倉庫を見ている際に、売れ残りのラックを見つけてそれを整理棚として活用し、倉庫の動線の整理を行い、得意の文書作成能力を活かしてマニュアルを作成するというシーンがあります。

これなどは、会社側が不得意な部分をわれわれコンサルタントが、外部からの視点で適切にアドバイスをして、会社の方と協力してコンサルタントの能力を活かし、会社をよりよい方向へ導いていくということと同じだと思います。

他に感じたのは内部の協力なくして進まないということです。県庁さんも、県庁の大プロジェクトからはずされるまでは、スーパーのことはどうでもよく、自分の経歴に傷がつかなければそれでいいという態度で接していました。その結果、内部の人間から慕われず、弁当競争も大敗北となりました。それが県のプロジェクトからはずされ、気持ちに変化が起こり、消防署に改善報告を作成する過程で一定の成果を残してからは、皆とともに協力してよい結果を残すことができました。

県庁さんが出向期間終了間近、店舗の売上が回復してのお祝いパーティーの席上で従業員の皆に感謝されました。頑張った結果、成果を出して皆に祝福されるなんて何て幸せなのだろうと思います。

私も、あのように会社の為になり喜んでもらえるようなコンサルタントになりたいと思います。そして、経営者も会社の更なる発展のために、自分の不得意な分野を、コンサルタント等の外部の人材を活用して補っていってほしいと思います。

大切なこと

最後のほうの議会のシーンで県庁さんが、県知事に「民間の研修で教わった大切なものは何ですか?」との質問があったときに「素直に謝ること、素直に教わること、何かを成し遂げるには仲間が必要だということ」という台詞がありました。私もこの言葉をこれからのコンサルタント、そして人生の教訓として日々精進したいと思います。

「県庁の星]スタンダード・エディション

『県庁の星』スタンダード・エディション

監督 西谷弘
出演 織田裕二、柴咲コウほか
DVD発売中
¥3,990(税込)
発売元 フジテレビジョン
販売元 東宝
DVD商品関連情報 http://www.toho-a-park.com/dvd/item/html/TDV/TDV16248D.html