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業績だけでなく企業の全体像を「見る」ために

文:茂木 三枝(中小企業診断士)

内山力著『企業の見方』を読む

企業のチェックポイントを知る!

「企業の見方」を知りたい......純粋にそう思って、手にとったのが、『企業の見方~コンサルタントは企業のどこを見ているのか』(内山力著・同友館)でした。

「企業の見方」というと「財務諸表の見方」を思い浮かべる方も多いと思います。

しかし、経営コンサルタントとして、「企業を見る」場合、「財務諸表」は、ひとつの情報に過ぎません。業績だけでなく、「ガバナンス」の状況や「経営モデル」「経営組織」など企業の全体像を「見る」必要があるのです。

中小企業支援で、「企業の見方」を参考に!

経営コンサルタントとして創業し、数年は、年商1億円未満の小さな会社、小さなお店の支援を中心にしてきました。それは、商工会や商工会議所など公的機関からの依頼でした。

小さなお店、会社の支援では、主に経営者とともに、経営目標を設定、事業計画を策定し、それを実現させる営業戦略を策定、実行しました。当時、依頼を受けた案件では、「ガバナンス」や「経営モデル」「経営組織」などの課題は、少なかったような気がします。

創業1,2年経つと、民間企業からの直接の顧問指導が増え、年商10億円以上の中小企業の支援が中心となりました。そこでは、「上場のための準備」やら「経営組織の活性化」など、課題も大きくなりました。各課題解決だけでなく、企業全体を客観的に外部から見るために「企業の見方」が、参考になりました。

「企業の見方」の内容

企業を見ていくフローから、「業績の見方」「ガバナンスの見方」「経営モデルの見方」「組織の見方」「ビジネスモデルの見方」の5章で構成されています。

各章ごとに10項目が、「View Point」として説明されています。

文章での説明だけでなく、表での整理がなされており、読みやすく、見やすい構成になっています。項目ごとに「ワンポイントアドバイス」が箇条書きになっており、チェックポイントがわかりやすくまとめてあります。

各章のテーマごとに「レーダーチャート」を作成することができ、企業の良い点や今後、強化すべき点を説明するのに役立ちます。

「企業の見方」には、さまざまな切り口があると思います。

経営コンサルタントして創業数年の方、これから経営コンサルタントを目指す方は、経営コンサルタントとして16年のキャリアを持つ著者の見方を、ひとつの切り口として、参考にしてみては、いかがでしょうか?

『企業の見方』―コンサルタントは企業のどこを見ているのか?

『企業の見方』―コンサルタントは企業のどこを見ているのか?

内山 力[著]
A5判・243ページ
定価:2,100円(税込)
同友館刊 http://www.doyukan.co.jp/