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中小企業診断士がいざなう“Fintech”への入り口 マネーツリー株式会社 営業本部長 マーク マクダッドさん

取材・文:畑中 剛司松本 典子(中小企業診断士)

【第2回】Go To Market戦略と中小企業診断士が作る『入り口』

2016年9月13日更新(取材日:2016年7月12日)

第2回では、マネーツリー株式会社が採用するGo To Market戦略と、中小企業診断士と連携したプロジェクトであるブログ連載について伺いました。

Go To Marketという開発スタイル

― 基本戦略とされている"Go To Market戦略"について教えてください。

Go To Marketは、戦略というよりは我々の商品開発スタイルと言った方が良いかもしれません。商品の価値を判断するお客様の声を迅速に取り入れ、お客様のニーズに近いところにポジションを取り続けるような開発スタイルをGo To Marketと呼んでいます。 具体的には、新しい機能を導入した後に、実際に使っていただいたユーザーの声を集めて分析して、次の開発に反映させる。そして、プロダクトマーケティングとブランドマーケティングを一体化させ、次の商品開発を実践する。この一連のサイクルをずっと回していく。これをGo To Marketといい、我々の商品開発スタイルの基本にしています。

"マネーツリー"は、あまりお金の知識を持っていない『普通』のユーザーが使いやすいアプリを目指しています。そのため、創業当初から常にユーザーに近いところに居続け、サイクルを回していくことを意識していました。

Go To Marketを採用するまでは、開発がうまくいかなかったこともありました。クレジットカード会社との連携を検討しており、クレジットカードの利用者が欲しいと思うものを我々が提案したのですが、顧客であるクレジットカード会社のニーズと合致しておらず、うまくいかずに終わってしまいました。クレジットカードの利用者のニーズと、クレジットカード会社のニーズは一致していませんでした。この経験からも、ユーザーに近いところでユーザーの声を聞き、ニーズを把握した上で、商品を開発していく必要があると再確認しました。

マーク マクダッド

ブログを通して資産管理の『入り口』を作る

― 中小企業診断士と連携してどういった活動をされているのでしょうか?

顧客にアプローチする手段として、中小企業診断士と連携をして、当社のブログを執筆していただいています。ブログは、特別な資産管理の知識を持たない『普通』のユーザーが、ちょっと気になる内容や、興味をもって読める話題を掲載しています。税制などの堅苦しい話ではなく、お金の知識がなくても読める、よりカジュアルな内容、読みやすい内容を意識しています。

たとえば、うまく時間管理をするコツなど、「読んでみようかな」「やってみようかな」と思えるような話題です。こういった話題からお金の管理に興味を持っていただき、マネーツリーアプリをもっと使って資産管理に役立てていただき、効率的な資産管理を実現していただきたいと思っています。

― 中小企業診断士と連携した活動にはどういった狙いがあるのでしょうか?

ITを利用したツールは使ってもらうための心理的なハードルが高いです。そのため、私たちはまず利用してもらう第一歩を踏み出していただくことを重視しています。その一つとして、ブログを通してユーザーの資産管理の『入り口』を作っていこうと思ったのですが、カジュアルなタッチで幅広い内容のブログ記事を継続して発信するというのは誰でもできることではありません。

中小企業診断士は、実際の中小企業と関わる中で、金融だけでなく幅広い知識を持ち、さまざまな業種・業界を理解されています。中小企業診断士の方々が書かれた記事を読み、『入り口』を作るのがすごく上手いな、と思い、我々からブログ執筆の依頼をしました。

― 中小企業診断士とともに活動してみて、いかがでしたか?

こちらの意見をきちんと汲んでいただけるのがありがたいです。中小企業診断士の方に書いていただいたブログの記事で、わかりづらい点や一般消費者の興味を引かないと思う場合は、素直にお伝えしています。私たちのフィードバックをきちんと文章に反映していただける流れができています。遠慮せずに言いたいことを言えるフェアな関係は中々作れるものではないので、一緒に仕事をする上で、大変助かっています。

(つづく)

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