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診断士に向けた熱いメッセージ

中小企業診断士に期待する

パナソニック エコソリューションズ創研株式会社

取材・文:大石 幸紀(中小企業診断士)

【第3回】中小企業診断士の勉強は、顧客ニーズの把握に役立つ

取材日:2013年5月8日

最終回となる今回は、パナソニック エコソリューションズ創研 代表取締役の加藤憲男さんにうかがいます。

パナソニック エコソリューションズ創研の強み

― あらためて、パナソニック エコソリューションズ創研について教えてください。

加藤憲男さん
代表取締役の加藤憲男さん

パナソニック エコソリューションズ創研のスタートは平成4(1992)年ですから、設立20周年を迎えています。従来、当社のお役立ちの対象は、パナソニックグループが中心でしたが、最近ではグループ外のお客様も徐々に増えてきています。当社は、パナソニックで実績と経験を積み上げてきたOB講師を多数擁しており(現在、社員約100名のほか、約200名の外部コンサルタントと契約していますが、うち160名はパナソニックOB)、このものづくりの現場に強いOB社員こそ、当社の一番の強みだと考えています。理論だけでない、実践の指導をできるのが特徴です。実際に、そういった特徴を当社のホームページで見ていただいたグループ外のお客様から、直接お問い合わせをいただくことが増えています。このOBの有するスキルを、グループ内だけのために使うのはもったいない。これからは、もっと広く世の中に還元していきたいと思っています。その結果として、当社の事業領域が拡大していけば、素晴しいことだと考えています。事業拡大に伴い、いままでの個人のスキルに頼ったコンサルティング活動から、提供するスキルのレベルを標準化するとともに高めていき、積極的にアピールできるような体制に転換してきています。

― お客様に中小企業が多いということで、工夫されている点はありますでしょうか。

私たちの顧客は、大多数が中小企業です。そこで障害になるのが、意欲はあるけれど、人材育成にあまり投資ができない、ということです。その障害を乗り越えていただくために、当社では研修の提供方法を幅広く用意しています。その企業の要望に応えるコンテンツを用意し、講師を派遣して企業内で学んでいただく形や、オープン研修として受講生を募集し、当社の研修所に来てもらう形、またDVDやeラーニングなど在宅でも学べる研修も提供しています。

こうした幅広い研修体系を用意したうえで、企業の総務担当者や経営者にお声がけし、社員の教育体系づくりのセミナーに参加していただきました。自力で社員教育のプログラムを構築したことのない企業の担当者をお招きして、長期的な視点に立った社員育成プログラムの作り方や、階層別の社員研修プログラムに関する研修会やコンサルティングを紹介させていただきました。この一連の流れは、お客様から大変ご好評をいただきました。

ものづくり支援と営業支援の一体化で、さらに役立つ経営支援を

― 今後の展望をお聞かせください。

加藤社長と丹田さん
右から、加藤社長と丹田さん

当社の経営は独立採算ですので、利益責任を負っていますが、利益は、お客様のお役に立ったことに対して生まれます。当社の基本理念は、創業者である松下幸之助氏の「物をつくる前に人をつくる」に基づいています。「人をつくる」ですから、むやみに売上を増やすということではなく、顧客企業における人づくりでのお役立ち度を高めることで、結果として売上がついてくると考えています。そのためには、お客様のニーズを、当社社員がどれだけくみとることができるのか、ニーズに合ったコンテンツを揃えられるのか、自分たちの強みを広げることができるのかにかかっていると思います。お客様である中小企業のニーズをくみとるうえで、中小企業診断士の勉強というのは、非常に役に立ちます。

当社の提供するソリューションの中核は、ものづくり支援と営業支援、すなわち販売力強化の支援です。従来は、ものづくり支援と営業支援は別々の部署で推進していましたが、この4月に統合して一本化しました。今後、双方の知識を共有化し、経営という視点からお客様へ提案することも必要になってくるでしょうね。そうすれば、規模の小さい会社のものづくりの現場にも、当社のソリューションが踏み込めていけるようになり、存在価値をより高められるのではないかと思っています。

― 加藤さんご自身も、中小企業診断士講座を受講されているとうかがいました。勉強をされたご感想はいかがですか。

資格を取れるかどうかは別問題として、とても勉強になります。もっと若い頃から勉強していれば、いまよりももっと論理的な経営ができていたかもしれません(笑)。勉強したことは、やはり活きていますよ。理論として学んだことを日々の経営の中で追認しながら、社長業をやるようになった気がします。たとえば、アベノミクスや日銀の政策は、経済学を勉強しているので理解が進みます。

当社の中小企業診断士講座は、もっとたくさんの若い社員に受けてもらいたいですね。いまの受講生は、入社3、4年目の若い社員が半分くらいを占めていますが、とても良いことだと思っています。

(おわり)

加藤 憲男(かとう のりお)
パナソニック エコソリューションズ創研株式会社 代表取締役。昭和56(1981)年に松下電工(現・パナソニック株式会社 エコソリューションズ社)入社、主に建材関係の商品開発、工場での製造技術、技術営業活動などを経験し、平成19(2007)年から5年間、内装建材事業の責任者を務めた後、平成24(2012)年から現職。

会社名 パナソニック エコソリューションズ創研株式会社
設立 平成4(1992)年6月
代表者 代表取締役社長 加藤 憲男
大阪本社所在地 大阪府門真市大字門真1048
TEL 06-6908-6863
FAX 06-6907-3426
東京研修所所在地 東京都新宿区西新宿7-20-1 住友不動産西新宿ビル26F
TEL 0120-149-327
FAX 0120-149-329
ホームページ http://www.panasonic.co.jp/es/pesbct/