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診断士に向けた熱いメッセージ

中小企業診断士に期待する

株式会社パペラトレーダス代表取締役 西村朋恵さんに聞く

取材・文:柴田昌行(中小企業診断士)

【第3回】自らも中小企業診断士を目指す立場として

取材日:2011年8月24日

中小企業診断士とのかかわりの中で、西村氏は自らも中小企業診断士を目指すことを決意されます。多忙な生活の中、なぜそのようなチャレンジをされるのか。第3回目は、現役の経営者でありながら、中小企業診断士を目指されたきっかけと、これからの中小企業診断士に期待することをうかがいました。

中小企業経営者こそ中小企業診断士の勉強を

― いまではご自身が、中小企業診断士を目指して勉強されているとうかがいました。

タンザニア大使とともに
タンザニア大使(右下)とともに

そうなんです(笑)。今年は1次試験を受験しました。チャレンジしようと思った最初の動機は、当社に関わってくださった中小企業診断士の先生が本当に尊敬できる素晴らしい方ばかりで、私もそうした方々の仲間になりたいという単純なものでした。ところが、実際に勉強を始めて気づいたのは、この資格の勉強が、企業経営に非常に役立つということです。勉強する範囲は、まさに経営者が知っていなくてはならないことばかりです。私もまだまだ勉強の途中ですが、おかげで財務諸表も細かく読めるようになり、金融機関との交渉が得意になりました(笑)。

― 診断士資格の勉強は、企業経営に役立つわけですね。

はい。社員と接する中で、みんなを動機づけするためにはどうしたらいいんだろうと考える際に、マズローやハーズバーグの理論を知っていることで、方向性が見えてきたりとか...。夏休みに、小学生の娘の自由研究で工場見学に行ったのですが、そのレポートを書く際にも運営管理の知識を使い、娘にアドバイスをしたりもしました(笑)。私は経営者ですから、学んだことを即実践する場所があるので、余計に勉強内容の有効性を実感できるのだと思います。そうした意味では、中小企業経営者こそ中小企業診断士の資格を持つべきかもしれませんね。

― 今年はかなり力を入れて試験に臨まれたとうかがいましたが、企業経営と子育ての両立は大変だったと思います。

実家の母親からは、「あなたの立場で資格試験の勉強をするなんて、究極の贅沢だ」と嫌味を言われますが(笑)、子育てに関してはすごくサポートをしてくれています。そんな母親をはじめ、周囲の協力で、何とか勉強時間は確保できています。1次試験の直前は、有料の自習室にこもってずっと勉強をしていました。おかげで、少し会社経営がおろそかになってしまったかもしれませんが...。

ただ、それだけ頑張ったつもりだったのですが、残念ながら1次試験の自己採点をする限りは、合格圏内に達していませんでした。こうなったら悔しいので、「来年こそは意地でも合格しよう」と、いまから勉強を始めています。母からは、「私がお金を出してあげるから、一番高い受験校に行きなさい」と言われています(笑)。

中小企業診断士の素晴らしさを伝えたい

― ところで、診断士資格を取って、ぜひやりたいことがあるとか。

西村朋恵さん
西村朋恵 さん

そうなんです。私がつくづく思うのは、中小企業診断士の皆さんは、あらゆる中小企業にとって必要な存在だということです。これは、私の経験を通じて確信を持って言えます。ただ、残念ながら診断士資格そのものは、まだまだ十分に認知されていないと思っています。私もその存在を長らく知りませんでしたし、経営者同士の会合にたびたび顔を出しますが、周囲の経営者で中小企業診断士の存在を知っている方は、ほとんどいないのが実情です。試験にチャレンジし、取得するまでの難しさを知っている私からすれば、それが本当に残念なのです。

私は営業がとても得意ですので、診断士資格を取得した暁には、中小企業診断士の素晴らしさを、世の中小企業経営者に伝える役割を果たしたいと思っています。経営者であり、中小企業診断士でもある私がその素晴らしさを語ることで、説得力を持ってお伝えできると思いますので。

― 最後に今後、中小企業診断士に期待することをお聞かせください。

何度も言いますが、中小企業診断士はとても素晴らしい職業だと思います。中小企業診断士が活躍することで、中小企業の業績が改善する。結果、国の税収が増えて、日本全体に貢献できます。

そんな素晴らしい中小企業診断士ですが、あえて指摘するとすれば、もう少し存在をアピールすべきではないかと思います。前述したように、中小企業経営者の中で、中小企業診断士の認知度は決して高くありません。この現状を改善するには、(社)中小企業診断協会という組織としてのアピールも必要でしょうし、1人ひとりの中小企業診断士が自己PRをしていくという活動も大切かと思います。中小企業診断士は、真面目な方が多い一方で、非常に紳士的で控えめな方が多いような気がするのが少し残念です。世の中小企業経営者のために、もっとご自身の能力をアピールしていただきたいと思います。それが結果的に、日本経済を復興させる原動力の1つになると思うのです。

(おわり)

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西村 朋恵(にしむら ともえ)
株式会社パペラトレーダス代表取締役。青山学院大学で英語を学び、ロンドンに留学後、学生時代に車の貿易事業を開始し、1991年に法人化。夫であり、共同代表でもあるシェイク・カイザー氏とともに、会社を経営中。現在は経営者であるとともに、2児の母であり、中小企業診断士受験生でもある。

会社名 株式会社パペラトレーダス
設立 1991年3月
代表取締役 西村朋恵
所在地 東京都豊島区高田3-20-11
TEL 03-5979-6271