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診断士に向けた熱いメッセージ

中小企業診断士に期待する

漫画家・遊月ひわさんに聞く「妻の目線からみた診断士」

取材・文:太田 佐和子(中小企業診断士)

【第3回】中小企業診断士の妻として思うこと

取材日:2010年8月8日

遊月さんのお話も、いよいよ最終回です。今回は、中小企業診断士の妻としての思いや、中小企業診断士や受験生、またはそのご家族へのメッセージをお伺いしました。

● みんなおなじ ● 3

中小企業診断士でよかった

― では、ご主人が中小企業診断士の資格を取ってよかったこと、悪かったことを教えてください。

よかったことは、やはり目標が定まったことだと思いますね。それまでが、漠然としていましたので...。また、家で仕事の話やニュースについて話してくれるんですが、それによって、私自身もいままで知らなかった世界を知ることができるようになったと思っています。「この会社はなぜ、こういう戦略を立てたのか」とか、「このお店はどうして、こういう売り方をしているのか」といった話を聞くのは私も楽しいですし、面白いです。また、一度そういう視点を持てるようになると、自分自身でも「なぜ、こういうレイアウトなんだろう」みたいにいろいろと考えるようになって、そうやって考えることは自分も嫌いじゃないんだと思いました。

悪かったことは、やはり、忙しくなったことが一番でしょうか。「家にいないじゃん!」と。あとは、以前に比べて会話のジャンルが違いすぎて、だんだん会話についていけなくなってきたというのもありますね。ちょっとした仕事の会話でさえも、一般の主婦にはレベルが高すぎて、ついていけないと思うこともあります。ニュースのことでも、私がついていけずに聞き流してしまうことが彼にはひっかかるみたいで、いろいろと説明してくれるんですが、私としてはそれでもわからないとか...(笑)。若干ですが、心理的距離感を感じてしまうのかもしれません。疲れているときは、それでも聞き流してしまいますけどね(笑)。

逆に、主人が高尚な話をしているときに、「スーパーで何が安かった」とかいう、彼にとって低次元の話題をしていいんだろうか、みたいな気持ちもありますよね。でも、ほとんど家にいる私にとっては、スーパーやご近所のこと以外にそんなに話題がないので、そういう話にも付き合ってほしいとは思っています。彼にとってみれば、くだらない話なのかもしれませんが、そうしないと、まるで会話のない夫婦になってしまいそうで...。夫婦円満のためには、どんなにつまらない話でも、妻の話を聞いてほしい(笑)!

― お聞きすると、トータルでは中小企業診断士の資格を取ってよかったという感じを受けました。

そうですね。何にでもよいところと悪いところはありますが、資格を取ってよかったと思います。転職前の職場で不満を抱えていたときに比べて、いまは本当にイキイキしていますから...。前の職場では、資格を取ってもあまり反応がなかったみたいで、学んだ知識を活かしていろいろと提案しても、なかなか賛同が得られなかったようです。雰囲気はすごくいい職場だったのですが、比較的保守的なところもあって、ガツガツと進化を求めたい主人にとっては、空回り感があったのかもしれません。いまはガツガツ働いていますから、結果的に中小企業診断士の資格を取って正解だったと思います。

― これから、ご主人にはどういう姿になってほしいと思っていますか?

妻としてだったら、「家庭をもうちょっとみて」という気持ちはありますよね。あとは、「もうちょっと稼げるようになって」とも思います(笑)。独立したりするとまた違うのかもしれませんが、いまは転職したばかりで、収入もそんなに増えたわけではない。でも、前よりずっと忙しいんです。家庭のことだけを考えれば、世の奥様たちと同じような意見になりますよね。

とはいえ、仕事面では、これからも新しいことをどんどん頑張ってほしいと思います。やりたいことをみつけたんだから、それを応援したいという気持ちですね。

中小企業診断士の妻として

― それでは、ご主人と同じような道を歩む中小企業診断士や診断士受験生に向けて、メッセージをお願いします。

ツマちゃんと家族(実物)
ツマちゃんと家族(実物)

診断士試験って、科目も多くて覚えることもいっぱいで、大変じゃないですか。そして、どうしてもガーッと勉強にのめり込みがちだと思うんですね。でも、毎日じゃなくていいので、家庭をお持ちの方なら、要所要所で家族のことをおさえていただくのがいいかなと思います。たまの息抜きで、家族と一緒に遊ぶだけでも、家族内の関係はだいぶ違ってくるでしょうし、家族がイライラしているところで勉強するのもつらいと思うので...。これは、診断士受験生だけでなく、他の資格の受験生にも中小企業診断士にも言えることだと思うんですが、ずっと勉強や仕事に集中していると、知らず知らずに家族は不満が募ってくるものなんですよね。先ほどもお話ししましたが、バックミラーで確認するだけでは足りなくて、振り返って確認してほしいなと思います。

― では、遊月さんと同じように中小企業診断士や受験生を支えるご家族の方に対して、何かアドバイスはありますか?

応援してあげるのが一番だと思います。うちの場合は、主人が私を巻き込んで勉強するタイプの人だったので、手伝うことで受験勉強や仕事を応援できています。応援の仕方は人それぞれだと思いますので、そっと見守る派の方もいらっしゃると思いますが、とにかく、応援しているという気持ちを本人に伝えることが有効だと思います。私は、「ちょっといま、いい?」とか断りを入れつつ、よくコミュニケーションをとるようにしています。でないと、向こうは忙しくて会話が少なくなりがちで、意思疎通ができないとお互いイライラしてしまって、家庭内がうまくいかなくなり、結果的に自分がつらくなってしまうので...。自分のためにも家族のためにも、協力が大事だと思いますね。

ツマちゃんと家族(マンガで紹介)
ツマちゃんと家族(マンガで紹介)

― 最後に、遊月さんの今後についてお伺いします。

雑誌に何本も連載を持っているような方だと、仕事と子育てとの両立は難しそうですが、私の場合はまだ連載のボリュームが多くないので、今後もマンガは描き続けていきたいと思っています。また、もともとは少女マンガを描きたかったので、これからストーリーマンガにもチャレンジしていきたいですね。それ以外にも、中小企業診断士に限らず、企業内の出来事を描くようなマンガも面白いと思っています。

小さい頃からの夢を貫いていらっしゃって、素敵ですね。これからも頑張ってください。今日はどうもありがとうございました。

(おわり)

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遊月ひわさん 似顔絵

遊月 ひわ(ゆづき ひわ)
マンガ家。工業高校のデザイン科卒後、建材メーカーのデザイン室に勤務。退社後、マンガ家のアシスタントにつく。現在は子育てに奮闘しながら、月刊『企業診断』にて中小企業診断士であるご主人との日常を題材にしたマンガ「中小企業診断士 じぞー君観察日記」を好評連載中。