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遊座大山商店街 副理事長 吉田和雄さん、事業部長 鈴木泰彦さんに聞く

取材・文:村橋保春

【第6回】遊座大山商店街の元気の秘密(1)

取材日:2008年11月17日

― それでは遊座大山商店街の元気の秘密をお聞かせください。

鈴木氏:最初にお話したとおり、遊座大山商店街は癒しの商店街だといえます。
それとあわせて地域の人たちが安心して使っていただける商店街を目指しています。
具体的に、4つの事業を取り上げることが出来ます。
一つ目は防犯カメラです。これは全国に先駆けて商店街に取り付けました。よこしまな考えを持った人はカメラで見張られているということでかなりの抑制になります。商店街は家族が楽しく買い物をするところです。何より安心な環境を整えることが大切です。
二つ目はイルミネーションです。
三つ目はLED街路灯です。LED照明を用いた商店街は過去にもありましたが、本格的に導入した商店街は遊座大山商店街が初めてといえます。夜でもしっかり明るい商店街は、安全安心な商店街といえます。また消費電力量が少なく、地球温暖化対策で社会貢献活動に役立っています。
四つ目はバリアフリー舗装です。車椅子やバギーが行き来しやすい舗装としました。誰でも安心して訪れていただける商店街を目指しています。

バリアフリー舗装が完成した平成19年には、ユニバーサル商店街宣言をいたしました。老若男女を問わず誰もが利用しやすい商店街を目指して、バリアフリーアクションプランを7つの取り組みとして公表しました。
利用者が安心して選べる『食』の情報・サービスを提供します。

バリアフリーアクションプラン

  • (1)『子育て』世代をが気軽に利用できる店舗・商店街を作ります。
  • (2)まちにも地球にもやさしい『リサイクル・環境』に配慮します。
  • (3)誰でも楽しめる『イベント』を開催します。
  • (4)地域の人たちとの結びつきを大切にした『販促』活動を展開します。
  • (5)商店街の活動を広く・わかりやすく伝える『情報発信』を行います。
  • (6)快適で利用しやすい『環境整備』に取り組みます。

地域の商店街は、地域の人たちに支持されてこそ初めて成り立ち、成長していくものだと思います。商店街の基本はきちんと押さえておかないといけないと考えています。

― 商店街は単ににぎやかだけでなく、ほっとできるところが必要ですね。小さな子供たちから、お年寄りまで、身重のお母さんや体を不自由にされた人まで、分け隔てなく集うことが出来るように努力されている、遊座大山商店街の基本姿勢に感じ入っています。

鈴木氏:商店街は地域の人たちに集まってもらうところなので、イベントのやり方でも工夫しています。
遊座大山商店街ではサマーフェスタとして夏祭りをしています。サマーフェスタは地域を巻き込むように推し進めています。盆踊りなどはやぐらを組んで踊る形式を取りますよね。これはヒントになりますが、やぐらを平ステージに変えることによりやれることがいっぱい出てきたんですね。

吉田さん・鈴木さん

吉田氏:やれることのてんこ盛り状態です。沖縄のエイサーを呼んだり、フラメンコをやったり、手話ダンスをやったり。インドのベリーダンスもやっています。
こうしたことは盆踊りのやぐらを組んだ形では出来なかった踊りですね。
ストリートダンス、ヒップホップなどもうまい子供がしっかり踊ってくれましたよ。そうしたら親御さんたちが100人も来てしまって、運動会状態でしたね。すごい賑わいでした。

鈴木氏:平ステージの導入は商店街イベントの大きなヒントですよ。盆踊り形式のときもそれなりのお客さんは来ていましたが、平ステージにすることで新しい客層のお客さんがどんどん来てくれるようになった。先にご紹介したエネルギッシュタウンの受賞も、サマーフェスタの平ステージ導入が大きな理由になっていると思いますよ。

― 商店街の基本に忠実であるとともに、新たな発想も積極的に取り入れていく。元気な理由が見えてきましたね。

吉田氏:商売には何事も工夫が必要なのであり、それをやることでお客様には喜ばれるんですね。

(つづく)

吉田 和雄さん/遊座大山商店街振興組合 副理事長

吉田 和雄(よしだ かずお)
地元商店街では毎月「遊座かわら版」を発行するための取材と記録係をしながら、板橋区商連においても広報委員長の役職にあり、商連新聞の編集委員という重責を担っています。

鈴木 泰彦さん/遊座大山商店街振興組合 事業部長

鈴木 泰彦(すずき やすひこ)
現在、商店街事業及びイベントを企画・申請を担当しつつ、板橋区商連における活動を通して情報交換を推進し、地元商店街との連携を図る役割を担っています。