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診断士に向けた熱いメッセージ

中小企業診断士に期待する

遊座大山商店街 副理事長 吉田和雄さん、事業部長 鈴木泰彦さんに聞く

取材・文:村橋保春

【第5回】売上につながる成功例を作る

取材日:2008年11月17日

遊座大山商店街

鈴木氏:遊座大山商店街では数多くのイベントをやってきていますが、必ずしも売上につながっていない場合があります。売上につながらないと商店街ではなかなか説得力がない。
イベントや販売促進活動、商店街の整備などがしっかり商店街の売上向上につながる成功事例が出てきてほしいですね。

イベントに絡めたばかりでなくてもいいと思います。集客力のある店舗を商店街に持ってくる。そうすることで、新たなお客様が商店街に来るようになり、そうしたお客様を狙って既存のお店は商品や接客方法を工夫するようになるし、新規開業を考えるお店も出てくる。こうして商店街が順にうまくなっていく。

遊座大山商店街について考えると、まだまだ高級品が売れるお店が少ないと考えています。決して高級品を買う人が少ないエリアではないんです。近くの池袋の百貨店では、結構なブランド品や高級食材を買っているんですね。この商店街はブランド性をきちんと打ち出したお店が少ないから、高級品があまり売れないのではないかと思っています。個店の努力と、それをきちんと導いてくれるサポートが必要かもしれませんね。

― そういったサポートを、中小企業診断士が担うことが期待されるのですか。

鈴木氏:個店ベースまで、最初から指導してもらうのは難しいかもしれません。先ほどの、物産展のように、商店街自体に人が集まる状況を作ってもらうことが先ですね。
商店街に来た人を、それぞれのお店がお客様として迎え入れ、しっかり買い物をしてもらうのは、まずはお店の役割だと考えています。
ただ、正直なところ、全てのお店が商店街に来た人をお客様に変える、買い物をしてもらう力があるかどうかというとそうではない。そうしたときに中小企業診断士の方にきちんとサポートしてもらうことが必要なのでしょうね。

吉田氏:商店街は商業者の集まりなので、売上につながる成功事例を示すことが出来る中小企業診断士はどこでも歓迎されます。

― 中小企業診断士が商店街に関わるキーワードは「売上」かもしれませんね。商業の本質は売上ですから、そこにきちんと関わることが出来る中小企業診断士が、商店街が求める中小企業診断士像であると感じました。

鈴木氏:これまでもお話してきたとおり、商店街関係者自身がしっかりがんばっているところはいっぱいあります。
遊座大山商店街もいろんなところから注目いただいて、平成20年度の「エネルギッシュタウン-私の街-」(主催:東京販売士協会)エネルギッシュタウン賞をいただきました。板橋区では隣接するハッピーロード大山商店街、仲宿商店街もすでに受賞されていますから、このあたりは元気な、がんばっている商店街が多いところともいえますね。
ただし、がんばっている商店街も、単にコミュニケーションだとか地域振興だとかだと、続きません。きちんと商売として成り立つこと、だから売上がたち、利益をあげていることを基本において考えないといけないと思います。
実力のある中小企業診断士の方がどんどん登場してくださることを願っています。

吉田氏:商店街はこれからもにぎやかであるためには、いろんな智恵を提供してくれることを望んでいます。商店街でどんなことをすればいいか、どんどん提案してもらいたいですね。商店街は大変面白いところだと思います。

(つづく)

吉田 和雄さん/遊座大山商店街振興組合 副理事長

吉田 和雄(よしだ かずお)
地元商店街では毎月「遊座かわら版」を発行するための取材と記録係をしながら、板橋区商連においても広報委員長の役職にあり、商連新聞の編集委員という重責を担っています。

鈴木 泰彦さん/遊座大山商店街振興組合 事業部長

鈴木 泰彦(すずき やすひこ)
現在、商店街事業及びイベントを企画・申請を担当しつつ、板橋区商連における活動を通して情報交換を推進し、地元商店街との連携を図る役割を担っています。