経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

診断士に向けた熱いメッセージ

中小企業診断士に期待する

特別編:他士業専門家座談会―士業連携にあたって中小企業診断士に期待すること

司会:宮崎 洋一
参加者:久我 祐司 /  田中 謙二 /  茶谷 豪 / 
中田 哲也 /  西内 孝文 /  古屋 尚樹
ゲスト参加:平村 一紀 (中小企業診断士)

【特別編 第4回】中小企業診断士のイメージ

中小企業診断士は何が得意なのかわかりにくい

司会:今までの話の中でも少し出てきているのですが、中小企業診断士と連携してお仕事をされるなかで感じられた、診断士の方々のイメージについて、少し漠然とした質問になってしまうかもしれないのですが、まずその辺りをお聞きしてみたいと思います。久我先生からお願いできますか。

久我:答えにくい質問ですね。先ほども言いましたように、直接接点を持つということがあまりありませんので...。

司会:では、一般的な中小企業診断士のイメージということではいかがですか。

久我:いわゆるコンサルタントと呼ばれる人たちは世の中にたくさんいて、そういう人たちは別に中小企業診断士という資格を持っていなくてもコンサルタントとして活動されています。ただ私のイメージとしては、もっと数字とか会社の経営の基盤に当たる部分にきちんとした知識や経験をお持ちになってやられているのではないかというイメージはあります。

中田・田中・久我さん

例えば私のところへ来て会社を1個作りたいというような、起業していくような方たちが、どれだけフィーが払えるかどうかは分かりませんけれども、できるだけ早い段階でそういう中小企業診断士の方とよいご相談をしながら事業を進めていくということもあってもよいのではないかということは考えています。

司会:田中先生、先ほどセミナーなどでご一緒される機会が多いというお話でしたが、いかがでしょうか。

田中:セミナーなどでお会いする診断士の方はもうジャンルを絞っていますので、何を得意としているというのは分かりやすいのですが、一般的には扱っている品目が広いというか、中小企業診断士の漠然としたイメージの中で、「何を得意な人なのか」、「どの人が何をやっているのか」という情報が少ないというのはすごく感じます。何か相談したいのだけど、誰に頼んでよいのか分からないときが結構あります。

司会:その辺り、平村先生、どう思われますか。それぞれの診断士の方がどんなことを得意とされているのかという、データベースのようなものがあればよいのでしょうかね。

平村:そうですね。診断士の中でもう少し細目に分かれていて検索をかけられればまた違うのかなと思います。

司会:結局、診断士の先生方一人ひとりが自分の得意な分野をもっとアピールしていかなければいけないけれども、業界全体としても、何か、わかりやすくする仕組みがやはり必要ということかもしれませんね。

"売り"や"できること"をもっとアピールしていただきたい

司会:では、中田先生、いかがでしょうか。

中田:私も似たような意見になるのですが、診断士さんというと「○○をやっていて、かつ診断士の資格も持っています」という感じで、弁護士とか税理士と比べると、イメージがパッとわきづらいというところはあります。「会計コンサルタントで、中小企業診断士も持っています」とか「ITの専門家で中小企業診断士も持っています」とか...。

また、資格を持ちながら、あまり診断士と関係ないことを始める人も結構いたりする。もちろん、その中の専門もありますし、どんどん自分でサービスの付加価値を高めていって、また違うものに展開されている方も結構いらっしゃると思うので、そういう方の"売り"のようなものがこちらに分かりやすいと、もっと連携が組みやすくなってくるだろうとは思います。

逆に、典型的な中小企業診断士というのがどういうものなのか、ということもはっきりとは分からない。その辺はイメージからすると、行政と組んで創業セミナーをやったり創業プランを練ったりというのがいちばん今あるスタンダードな姿なのかもしれないのですが、もっと活動の範囲というか、すそ野は広いのではないかという感じは持っています。

司会:では、古屋先生、いかがでしょうか。

古屋:今の話の裏返しになるかもしれないのですが、われわれ、ここにいる士業の人間というのは基本的にある程度法律で縛られていて、独占業務がある代わりに、この資格はこの仕事をするという形になっている。診断士は「○○をできる」という独占業務としての縛りではなく、個性の強い、いろいろな能力を持っている方々というイメージですね。

普遍的な経営に関する知識を満遍なくおさえていて、なおかつ何か特色を持ったスキルなり何なりを身に付けて活躍される、というのが診断士の姿なのかな、と思います。

司会:茶谷先生、いかがでしょうか。

茶谷:今まで出たような話と重なりますが、やはり独占業務がないためか、よく言えば幅広いし、悪く言えば少しとらえどころがないというか、必ずしも何をしている人なのかが分からない。相談するほうも中小企業診断士だからこの人に相談するというのではなく、あくまでもこの分野に強いコンサルタントというニーズで相談されているのではないかと思います。その点、税理士であるとか司法書士であるとか、わりと業務分野が絞られていますから、税理士に対するニーズというものがはっきりあって相談を受けているのではないでしょうか。

弁護士も士業の中では比較的、守備範囲が広いオールマイティーな資格ということもあって、取り扱っている業務分野は広いのですが、弁護士の場合は一般の方でも持っているような弁護士のイメージがあってとらえやすいのでしょうけれども、中小企業診断士というとお付き合いがあるわれわれから見ても何をする人なのか一言では言い表せないですね。もっとこういうこともできるのだというのをアピールされるのもよいのではないかという気はします。

茶谷・西内さん診断士のおもしろさは会社を伸ばすことができること

司会:西内先生の場合はご自身で診断士の資格を持っておられるということで、他の方とは少し観点が違ってくると思いますが、いかがでしょうか。

西内:私の持っている他の資格は、例えば会社を守るとか、過去の数字を使ってとか、そういったところに重点があります。法律上きちんと正しい処理をするとか...。診断士のおもしろいところというのは企業を伸ばすことができる。そちらに力を使えるということだと思っているのです。やはりそういうスキルや知識を持っていたいというのが診断士を取得したきっかけです。

お客さんのニーズもそこにあるのですが、診断士さんを探そうとしてなかなか探せない。例えば「こういう業界でこのぐらいの規模の会社を伸ばした実績のある人を紹介してください」と言われると、同業者の私でも探せない。実際そういうニーズは結構ありますので、うまくマッチングできればよいのではないかと思います。

私自身も特定の業界で特定の規模に対してうまく伸ばした経験があるかというとそうではないので、そういった実績などをうまくアピールしていただけると、紹介しやすいというのはあるかと思います。

(つづく)