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診断士に向けた熱いメッセージ

中小企業診断士に期待する

三鷹市立三鷹駅前図書館長 関幸子さんに聞く

取材・文:茂木 三枝(中小企業診断士)

【第2回】 地域の活性化に寄与するコーディネータの役割を

関幸子さん中小企業診断士の印象と課題

― 創業支援で中小企業診断士と一緒に活動した印象は、どうでしたか?

中小企業診断士に出会う前は、これほど、中小企業診断士の方々がいらっしゃるなんて思いませんでした。存在が見えづらいのかもしれません。中小企業診断士のPR活動が不足しているともいえます。創業者や企業との距離が遠いように感じています。

また、「税金のことなら、税理士」「特許のことなら弁理士」「法律のことなら弁護士」といった専門領域もわかりにくいような気がします。いつ、どのような相談のときに声をかけたらいいのかわかりません。「何ができるのか」というサービスを明確化することが必要だと思います。

― サービスメニューを整理し、強みを明確化するということですね。

私は、株式会社まちづくり三鷹で、事業部企画事業グループマネージャーとして、会社設立から事業運営まで手がけてきました。いま、創業者や企業が求めているのは、本当に事業のできる人、実践してきた人なのです。実践の弱い人は、創業者や企業にあてにはされないでしょう。一度創業して事業をおこし、その経験からコンサルタントになることも必要です。

中小企業診断士として期待されること

― 関さんは、地域産業政策に携わってきたということですが、地域活性化という視点から、中小企業診断士にどのようなことを期待していますか?

中小企業診断士としての専門領域、専門能力も各個人によって違うと思います。

それぞれの強みを活かして、中小企業診断士同士が連携し、チームで動くことで、地域活性化にさまざまなノウハウを提供いただけるのではないでしょうか。

また、中小企業診断士の方に、「この人とこの人を結びつけたらビジネスになるよね」といった発想を持っていただけるといいですね。人と人、企業と企業を結びつけ、新しいビジネスが生まれる機会になります。

― 地域でのコーディネーターという役割ですね。

地域全体を活性化するという視点も必要ですね。

中小企業診断士の方々は、「都市計画法」を学んでいらっしゃいますか? 都市全体のグランドデザインを把握していただきたいと思います。用途地域がどうなっているのか、今後の都市計画はどのように進んでいくのか、そういった点を把握して、地域を活性化していくことを考えていただきたいと思います。

中小企業診断士へのメッセージ

― 最後に中小企業診断士、また中小企業診断士を目指している方々にメッセージをお願いします。

中小企業診断士になっても、常に自分のスキルを磨いていただきたいと思います。

中小企業診断協会が実施する研修などで、専門知識をチャージしていただくことが必要です。創業者支援1つとっても、国や都道府県など公的機関の実施している支援メニューがたくさんあるわけですよ。それを知らなければ、創業者の支援はできません。地域活性化においても同様です。

― ありがとうございました。

関 幸子さん:三鷹市立三鷹駅前図書館長

関 幸子(せき さちこ)/大学卒業後、三鷹市役所に就職。9年半図書館に勤務。1999年に「株式会社まちづくり三鷹」事業部企画事業グループマネージャーとなる。
  2002年~2005年まで、経済産業省地域新生コンソーシアム事業プロジェクトマネージャーとして医療用顕微鏡開発に携わる。2006年4月~2007年4月、三鷹市立三鷹駅前図書館長。現在、財団法人まちみらい千代田 専門調査員。