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ゲームクリエイターとしての知見を活かした経営支援--箕作(きさく)千佐子さん

取材・文:神谷 邦男(中小企業診断士)

【第1回】ゲームクリエイターが中小企業診断士になるまで

取材日:2014年6月21日

今回ご登場いただくのは、ゲームクリエイターの経験を持ち、現在は3人の子育てを行いながら中小企業の支援を行う、中小企業診断士の箕作きさく千佐子さんです。第1回は、箕作さんがゲームソフトメーカーを辞めて中小企業診断士になるまでを伺います。

ゲームクリエイターと独立プランナーを経験

― これまでのご経歴を教えてください。

箕作千佐子さん

大学を卒業後、ゲームソフトメーカーに就職し、クリエイター、プロジェクトリーダーとプロデューサーを経験しました。その後、出産を機に会社を退職し、プランナーとして独立しました。そして中小企業診断士資格を取得し、現在は中小企業診断士として経営コンサルティングを行いつつ、事業会社の代表を務めています。

― 中小企業診断士になるまでについて、もう少し詳しくお聞かせください。

ゲームソフトメーカーでは、ゲームの企画や宣伝広告、プロジェクト管理などの業務を行っていました。また、管理本部長として人事や戦略策定などにも携わっていました。その後、妊娠したため、深夜まで働くことができなくなることを考えてゲームソフトメーカーを退職し、プランナーとして独立しました。

独立プランナーとなってからは、広告関係の企画会社から企画書・事業計画書の作成業務や、マーケティング戦略立案、チラシや営業資料を作ったりする仕事などを請けていました。当時は、1歳の双子の世話をしながら在宅で仕事をしていましたが、いま思うと、どのように育児と仕事の両方をこなしていたのかをあまり覚えていないくらいに忙しかったですね。

資格取得のきっかけ

― 中小企業診断士資格の勉強を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

中小企業診断士資格については、前職の同僚が勉強していたため、知っていました。実際に資格を取ろうと思ったのは、独立プランナーとして仕事をしていた頃です。クライアントから業務を請け負った際、課題の背後に経営レベルの問題があることは何となくわかっていたのですが、プランナーとしての立場では、経営レベルにまでは口を出すことができませんでした。そのとき、中小企業診断士資格を取ることによって、もう少し突っ込んだ内容に立ち入れるかもしれないと思い、仕事の幅を広げるためにも資格取得を目指しました。また、知識を体系化したいという目的もありました。

― ゲームクリエイターと中小企業診断士という組み合わせは、異色にも感じます。

たしかに、一見無関係のように思われるかもしれませんが、扱う商品がゲームというだけのことで、商品企画やその他の業務など、経営全般に関することは同じです。特に、私の勤めていた会社は中小企業だったため、商品開発だけでなく、さまざまな業務を経験でき、経営全般に携わらせていただくことができました。ですから、中小企業診断士の試験科目も身近に感じられましたね。

― 中小企業診断士資格を取得してからは、どのような仕事をされているのですか。

中小企業診断士資格を取ろうと思った当初は、資格を取ったからと言って、コンサルティングの仕事ができるとは思っていませんでした。ただ、知識の整理ができ、名刺に「中小企業診断士」と記載できればいいかな、と思っていた程度です。

でも、実際に資格を取得すると、すぐにさまざまな仕事をいただけるようになりました。そして、だんだんとコンサルティングの仕事が増えていき、気づいたらプランナーとしての仕事はすべてやめて、コンサンルティングの仕事をメインにするようになっていました。

― ここまで、3人のお子さんを育てながら、独立して中小企業診断士になるまでをお聞きしました。次回は、中小企業診断士としての具体的な仕事内容をお聞きします。どうぞお楽しみに。

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(つづく)

【関連情報】

箕作 佐千子さん

箕作 千佐子(きさく ちさこ)
大阪大学人間科学部卒業。ゲームソフトのプロデューサーとして企画や宣伝、マネジメントに従事した後、独立。
広告関連のプランナーを経て、2007年中小企業診断士登録。現在は、マーケティングや創業の支援を中心にコンサルティングを行う。3児の子育て中。
ホームページ http://planc.jp/about/