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文:高橋 美紀(中小企業診断士)

~女性の能力、活かせていますか?~ 厚生労働省 女性の活躍推進状況調査

女性の活躍状況を客観的に知る

労働力人口減少が懸念される今、企業が仕事を与えたり昇進を決めるときなど、属性にこだわる余裕はなくなってきました。特に「最大の隠れた資源」と言われる女性を活かせるかどうかが、企業の浮沈のカギを握ると言われています。「これは女性向きの仕事」、「女性にはこれは無理」などと言っていては、仕事は回りません。逆に、多様な人材が活躍できる職場であれば、新たな価値の創造が進みそうです。

「必要性は理解するものの、何から始めたらいいかわからない」、あるいは「当社はすでに十分に対応しているから大丈夫」などなど、さまざまな意見がありそうですが、まずは自社の取組みについて客観的に評価するところから始めてみましょう。そこで今回は、「女性の活躍推進状況診断」をご紹介します。

こちらは「募集・採用」、「登用」、「継続就業」、「職域拡大」、「環境整備」の5つの分野にわたる設問に答えることにより、「女性の活躍をどれだけ本気で後押ししているか」を診断するもので、厚生労働省が提供しています。

女性の活躍推進状況診断
厚生労働省 女性の活躍推進状況診断
http://www.positiveaction.jp/check/

簡易診断結果サンプル
簡易診断結果サンプル
(クリックで拡大)

診断には、「簡易診断」と「総合診断」があります。「簡易診断」は登録不要で、気軽に取り組めます。41の設問があり、所要時間は約10分。設問は「~を把握していますか」というタイプのものが中心です。「当社はどうだっただろう?」と入力の手を止めてしまうこともあるかもしれませんが、そこに課題が透けて見えそうです。

この結果に興味を持ったら、「総合診断」に進みましょう。こちらは、より具体的な取組みについて、さらに42の設問に答えていただくものです。

結果は、五角形のレーダーチャートで表示されます。加えて、産業別や業種別、規模別の順位も把握可能です。

結果が良くなかったら? そのときは、サイト内の「診断結果活用Q&A集」に目を通してみましょう。きっとヒントが得られます。

「ポジティブ・アクション」のきっかけに

女性の能力発揮促進実現のための取組みを、「ポジティブ・アクション」と呼びます。「平成23年度雇用均等基本調査」によると、このポジティブ・アクションに取り組んでいる企業の割合は31.7%、今後取り組むこととしている割合は15.1%となっています。この取組みが進んでいる企業ほど、企業経営の業績や売上は良好というデータもあります。ぜひ、この診断でそのきっかけを見つけてください。

(おわり)

【参考】