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平成24年中小企業経営診断シンポジウム開催報告

取材・文:同友館編集部

【第1回】平成24年度シンポジウムは17年ぶりの大阪開催

取材日:2012年11月7日

平成24年11月7日(水)、大阪市の大阪国際会議場で、平成24年度「中小企業経営診断シンポジウム」が開催されました。今回は、17年ぶりの大阪開催として、502名もの方々に参加いただいたシンポジウムの模様をレポートします。

地域からの発進、経営革新~新たな道を拓く中小企業診断士~

年に1度の一大イベントである「中小企業経営診断シンポジウム」。今回は、「地域からの発進、経営革新~新たな道を拓く中小企業診断士~」を統一テーマに、以下のプログラムで進行しました。

太田義勝・コニカミノルタホールディングス株式会社取締役会議長
太田義勝・コニカミノルタホールディングス
株式会社取締役会議長

【第1部】

開会式(10:30~10:45)

基調講演(10:45~11:45)

 「経営統合による事業強化」 コニカミノルタホールディングス株式会社取締役会議長 太田義勝氏

【第2部】

第1分科会(13:00~16:10)

 中小企業診断士による経営革新支援事例論文発表(中小企業庁長官賞対象)

第2分科会(13:00~16:50)

 診断協会各県協会および会員グループによる調査・研究発表

第3分科会(13:00~16:25)

 近畿発! 元気の出る成功支援事例発表

<同時開催>無料経営相談会(12:00~16:00)

表彰式(17:00~17:30)

本稿では2回に分けて、シンポジウムの模様をお届けします。

開会式

福田尚好・中小企業診断協会会長
福田尚好・中小企業診断協会会長

冒頭の開会式では、福田尚好・(社)中小企業診断協会会長による開会挨拶に続き、小林利典・近畿経済産業局長より来賓挨拶を頂戴いたしました。福田会長からは、診断士の認知度向上の一環として、当シンポジウム成功にかける思いを、また小林局長からは、中小企業の多い大阪の地で多くの方の参加を得てシンポジウムが開催されることへの喜びを、それぞれお聞かせいただきました。

経営統合による事業強化

開会式終了後、コニカミノルタホールディングス株式会社取締役会議長・太田義勝氏による基調講演が行われました。「経営統合による事業強化」がテーマの講演では、冒頭に太田氏から、「企業経営は企業を取り巻くさまざまな環境に左右されるが、何らかの意思を持って取り組むことで、後悔は少なくなる」という印象的な言葉が聞かれました。

139年前に創業したコニカ、84年前に創業したミノルタが2003年に経営統合をした際も、「グローバルでの競争力を身につけ、2番手グループではなく、業界のトップにつけることが必要」という両社トップの強い意思があったといいます。日々環境が変化する中、想定どおりにいかないことも多いようですが、進む道のりはいまも変わっていません。

両社の経営統合は、お互いの強みを持ち寄った事業強化が目的でした。統合にあたって、またその後も不安に揺れる社内に向けて、太田氏が言い続けたことがあるそうです。

「超えるのが難しそうな難局に直面したら、事業の目的を思い返せ」

「何事においても肝心なのは、スピード」

「情に駆られてはいけないが、敗者復活の道は残せ」

「対象はあくまでもお客様だということを忘れるな」etc.

これらはその後、全員が共有する一段高いレベルの目標へと姿を変え、ジャンルトップ戦略を掲げてグローバルで戦う社員たちにも根づいています。経営統合によって、捨てることを余儀なくされた事業もありましたが、「選択と集中」の戦略のもと、より強い企業グループの形成に向けて進む同社の取り組みは、多くの企業にとっても参考になりそうです。

(つづく)