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「“ちいさな企業”未来会議」にコアメンバーとして参加

文:大石 幸紀(中小企業診断士)

【第2回】「"ちいさな企業"未来会議」の交流会にて

「"ちいさな企業"未来会議」のコアメンバーとしての活動をご紹介する第2回目です。今回は、第1回総会後に開催された交流会と、ワーキンググループでの出来事をレポートします。

交流会で枝野経済産業大臣に思いを伝える

枝野大臣に中小企業診断士活用を提言
枝野大臣に中小企業診断士活用を提言

第1回総会は2時間程度で終了し、その後は会費制の交流会に参加しました。最初は、「せっかくだから参加しようか」といった程度の気持ちでしたが、すぐに目的を見つけました。枝野大臣をはじめ、牧野聖修経済産業副大臣や鈴木正徳中小企業庁長官等、本会議のキーマンもそのまま交流会に参加されることを知ったからです。

会が始まって、枝野大臣の前には長蛇の列ができました。皆さん、大臣と名刺交換をするためです。30分程度待ったところで、私の順番が回ってきました。

私は枝野大臣に、中小企業診断士について伝えました。「私は30代で大企業を退職し、中小企業診断士として生きる道を選びました。そういう若手が男性、女性ともに増えています。中小企業診断士は、以前よりも多様性を持っています。私たちは、中小企業支援という使命感を持ってこの仕事をしています。ぜひ、私たち中小企業診断士を、特に若手の多様性のある中小企業診断士を、もっと使ってください。役割を与えてください」というものでした。

枝野大臣は、私の話に耳を傾けてくださり、「中小企業診断士の活動については、聞いています。あなた方のような若い世代が出てきていることは、心強いです。いま以上に期待しています」とおっしゃっていただきました。

その後、牧野副大臣、鈴木長官にもお時間をいただき、同様のお話を聞いていただきました。お2人とも、真剣に耳を傾けてくださいました。交流会は1時間半程度で終了し、こうして長い1日が終わったのでした。

テーマ別に意見を述べるワーキンググループに参加

ワーキンググループで発言する筆者(未来会議のHPより)
ワーキンググループで発言する筆者
(未来会議のHPより)

第1回総会後に招集があったのは、第1回ワーキンググループ(以下、WG)への参加です。WGは全3回開催され、それぞれにテーマが設定されており、コアメンバーはそのいずれかを選ぶようになっていました。私は、3月29日開催のWG1「中小・小規模企業の課題の克服(1)(資金、基礎経営力、経営支援等)」を選択、出席しました。WGはコアメンバーだけでなく、「サポーター」として希望者の参加も募っていましたので、人数は総勢140名程度でした。

ここでも、それぞれのテーマについて発言を求められました。最初は、資金調達についてです。自分の考えを述べるために挙手したところ、私は2番目に指名されました。

発言の趣旨は、「セーフティネット等の特別な制度融資を中小企業者が利用する際には、経営者に併せて財務や会計の講座も受けてもらい、どうすれば融資した資金を返済できるようになるのかも学んでいただく必要があるのではないだろうか。制度融資の利用は、もっとも間口の広い中小・小規模企業者と行政との接点なので、その接点を中小・小規模企業の経営力向上の機会として捉えられないか」というものです。中小・小規模企業経営者にさらなる負担を求める意見ですので、反発も予想したのですが、その後の他の方の発言でも肯定的に取り上げられ、ホッとしました。

なお、会議終了後には、ある県の中小企業支援担当課の方から、「すぐにでもできることなので、県の施策として検討してみたい」とお声がけをいただきました。またWGでは、中小企業支援策の1つのテーマとして、中小企業診断士のあり方についても取り上げられました。その中で、「中小企業診断士は、専門・得意分野が見えない。誰に相談したらよいのか、利用者にわかるような見直しも必要ではないか」との意見が出されました。

本稿の第3回でも述べますが、この会議では、中小企業診断士も含めた現状の中小企業支援の枠組みでは、複雑化・高度化する中小・小規模企業経営者のニーズをカバーできていない現状が明示されました。WG資料を目にして、「この未来会議は、今後の中小企業診断士の求められる姿に、大きな影響を与えることになるのでは」との思いを抱いたのでした。

※WGの議事録は、こちらから見ることができます。また、会議の様子も動画で見ることができます。

(つづく)

【参考】