経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

診断士カレイドスコープ

座談会―「J-Net21中小企業ビジネス支援サイト」の活用法

司会・文:渡辺まどか(中小企業診断士)

【第2回】J-Net21をとことん使いこなそう

取材日:2012年1月11日

「『中小企業ビジネス支援サイトJ-Net21』の活用法」と題した座談会の第2回目。皆さん、今回ご紹介する「おすすめコンテンツ」をはじめ、ぜひお試しください。

これは使える! おすすめコンテンツ

内田信也さん
内田信也 さん

司会:実際に、皆さんが定期的にチェックされているJ-Net21のコンテンツがあれば、教えていただきたいと思います。

内田さんはお仕事柄、施策情報などをチェックするのでしょうか。

内田:やはり、施策情報は見ますね。それから、調べものをするときにも使います。たとえば、これから起業したいという方が窓口にいらっしゃったときには、「起業ABC」などの支援ツールです。資金計画シートや接客マニュアルなどのフォーマットは、すぐに使えて便利ですね。

それ以外に頻繁に使うのは、「ビジネスQ&A」です。常に覚えていられればいいのですが、どうしても忘れてしまうこともあるじゃないですか。「ビジネスQ&A」のいいところは、「融資」をクリックすると、最寄りの商工会議所に相談に行くことをすすめてくれているので、「ありがとう!」って喜んでいます(笑)。

個人的には事例が好きなので、「元気印中小企業」を読みますね。震災後は、特に大変な思いをされている経営者の方が多かったので、「こんなに頑張っている企業があるんですよ」と事例をご紹介することで、少しでも元気になっていただきたかったんです。結局は、やる気が出るかどうかが、経営者にとっては重要だと思うので。

吉成:私は、事例収集と情報収集を目的に利用することが多いです。公的機関の専門家として、営業力強化をメインに活動しているのですが、一般的な支援のあり方を知るのに「ビジネスQ&A」は有効ですね。それ以外には、専門家の募集や助成金の募集情報、官公庁のニュースなどもチェックしています。

個人的には、「商いよろづ研究所」のようなコンテンツを業種別に作ってもらいたいですね。小売業やサービス業だけでなく、ITや製造業などの各業種に特化して、営業力強化の秘訣やコストダウンの方法、売上アップにつながる取組みなどを紹介するコンテンツがあれば、助かります。経営者の方にご紹介しやすいですし、私たちにとっても勉強になります。

日景:私は、実務補習や実務従事のとき、情報収集に使っていました。たとえば、資金があまりない会社に対して、ITに関するご提案をしなくてはいけないことがありました。このときは、膨大な数のクラウドサービスの中で、実際に中小企業診断士が導入支援をしているツールが「経営をよくする」に特集されていて、参考になりました。

そのほかに重宝したのは、「資金調達ナビ」ですね。条件さえ入力すれば、該当するものが全部出てきますから。地域限定のものまで、一発で出てきますよね。

内田:たしかに、「商いよろづ研究所」のように、基本的なことを一般化して紹介してくれるコンテンツは、わかりやすいし、魅力的ですね。

司会:結局は、売上を上げるとか、営業力強化といったテーマこそ、経営者が中小企業診断士に求めることですものね。

こんなコンテンツがほしい

司会:先ほど、「商いよろづ研究所」の業種別バージョンがあれば...というお話が挙がりましたが、そのほかに「こんなコンテンツがほしい」というご意見があれば、ぜひお聞かせください。

内田:「元気印中小企業」の小規模事業者バージョンがほしいですね。「小さい会社だけど、強いぞ」とか「お父ちゃんお母ちゃん企業で、こんなに頑張っているぞ」といった事例があれば、地元の経営者の方にご紹介したいです。私の中の一番根っこにあるのが、「経営者の皆さんにやる気を出してほしい」という思いだからでしょうか。

司会:中小企業診断士のかかわる創業支援は、小規模事業者がほとんどですからね。

ちなみに、J-Net21の最近の記事に、ソーシャルボタンがついたのをご存じですか。TwitterやFacebook、mixiなどで情報共有できるので、読んでみていいと思った記事は、ぜひソーシャルボタンをクリックして、広げていただきたいです。

また、コンテンツによっては執筆者一覧があり、サイト内検索で執筆者の名前を検索すると、すべての記事が出てきます。皆さんは、執筆者個人のことをJ-Net21で調べるような使い方をしたことはありますか。

吉成:教わっていた受験校の講師が、どのような分野で専門性が高いのかを知りたくて、サイト内検索をかけたことがあります。その方は、組織系の記事を多く書いていたので、専門分野がすぐにわかりました。

J-Net21からの情報収集のコツ

山川彩百合さん
山川彩百合 さん

司会:サイト内検索をする際、特定のキーワードで情報を拾うことはありますか。

吉成:情報量が多いので、私は「助成金」、「経営戦略」といったキーワードで検索することが多いですね。

日景:私はサイト内検索ではなく、GoogleサイトでJ-Net21のドメイン「j-net21.jp」を指定して、キーワード検索をします。見出しや、過去1ヵ月分といった細かい指定をしたうえで検索できるので、便利なんです。ブログや他サイトの情報ではなく、ソースがしっかりしたJ-Net21から情報収集をしたいときに、こうした方法を使うようにしています。

司会:Googleの検索機能は優れているので、こういった効率的な情報収集の方法も覚えておきたいですね。

ちなみに山川さんは、情報収集の方法について、勉強仲間と共有することはありますか。

山川:2次試験対策をしていて、各受験校の模範解答や解説だけでは満足できないことがよくあるんです。そうしたとき、「中小企業診断士の広場」のようなコンテンツの中に、すでに合格した皆さんが、受験生としてではなく、中小企業診断士として作成した解答がアップされていたら、とても参考になると個人的には思います。

司会:それは斬新な発想ですね。私たち中小企業診断士が、2次試験の事例企業をリアルに企業診断して、解答を作るということですね。

山川:それも、複数の人の解答が見てみたいです。

日景聡さん
日景聡 さん

日景:『ふぞろいな合格答案』(同友館)のように、受験生が書いた答案はすでにありますが、中小企業診断士が書いた解答というのはたしかにありませんので、見てみたいですね。

司会:支援機関勤務の中小企業診断士として、内田さんはいかがですか。

内田:とんでもないことを書いてしまいそうで、怖いです(笑)。

吉成:「実務上はそれぞれの背景で解答が異なるけれど、実際の試験は出題者の意図に沿ったものでなくてはいけませんよ」という結論でまとめることができれば、面白いですね。

日景:まさに、「中小企業診断士の広場」っぽいですね(笑)。

トップページには注目記事ランキングも

司会:皆さんは、J-Net21のトップページを見ることはありますか。たとえば、新着情報や注目記事ランキングといった新しい情報が掲載されているのですが。

内田:基本的にはトップページから検索するので、見ていますよ。ただ、注目記事ランキングはチェックしていませんでした。

司会:注目記事ランキングの上位に、「デジ・ステーション」というコンテンツがあるのですが、ご存じですか。

吉成:おそらく、ITコーディネータの方に多く読まれているのではないでしょうか。中小企業診断士でITコーディネータの方って、かなり多いですからね。いま(編集部注:2012年1月11日現在)掲載されている「スタックスネット」は、最新のウィルスですね。こうしたトレンドの情報は、1次試験の経営情報システムで出ることがありますよね。問われる論点が、基本的な情報と最新のトレンドの真っ二つに分かれる科目ですから。また、この記事は、120人以上の方にツイートされていますね。

司会:テキストに載っていないトレンドを知るという意味では、「デジ・ステーション」は経営情報システム対策にもなるんですね。