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座談会―「J-Net21中小企業ビジネス支援サイト」の活用法

司会・文:渡辺まどか(中小企業診断士)

【第1回】中小企業の「リアル」がわかるJ-Net21

取材日:2012年1月11日

今回は、「『中小企業ビジネス支援サイトJ-Net21』の活用法」と題した座談会の模様をご紹介いたします。中小企業診断士としてさまざまな分野でご活躍される皆さん、そして受験生の方がどのような場面でJ-Net21を活用されているのか、実態をお聞きしました。

J-Net21との出会い

「J-Net21活用法」座談会

司会:本日、司会を務めさせていただく、渡辺まどかと申します。今回は、中小企業支援機関代表、独立診断士代表、企業内診断士代表、受験生代表の4名の方々にお集まりいただきました。

皆さんご存じかと思いますが、J-Net21は「中小企業施策利用ガイドブック」にも掲載されているとおり、中小企業施策として運営されているポータルサイトです。私たち中小企業診断士は、このサイトをより多くの経営者や支援機関勤務の方に知っていただくよう、啓蒙していく役割を担っていると言っても過言ではありません。そこで本日は、皆さんが日頃からJ-Net21をどのように活用し、どのような情報を定期的にチェックしているのか、また、より多くの方々にJ-Net21を知ってもらうためには、どのようなコンテンツにしていくべきか、などについてうかがいたいと思います。

ではまず、自己紹介からお願いいたします。

内田:内田信也と申します。小田原箱根商工会議所で経営指導員をしています。マル経融資の相談員なども行っています。パソコンの使い方から年賀状の作り方まで、経営者から持ち込まれる相談には何でも応じています。診断士資格を取得してからは、3年目になります。

司会:内田さんには以前、研究会でマル経融資について、現場視点からいろいろと教えていただきましたよね。本日は、日々地元の経営者と接する経営指導員としての立場から、忌憚のないご意見をお聞かせください。では吉成さん、お願いいたします。

吉成:吉成篤と申します。元々はSEだったのですが、25歳のときに独立を決め、監査法人系のコンサルティング会社でコンサルティング業務を経験し、2010年11月に独立しました。最初の3年間は、来た仕事は何でもやると決めていて、いただいたお話は断ることなく受けています。得意分野は営業力強化ですが、業務比率としては講師業が4割、ISO27001(情報セキュリティ)などの顧問が3割、残り3割が支援機関の専門家派遣などのコンサルティングです。

司会:幅広いご活躍ですね。企業内コンサルタントから独立診断士へ転身されたご経験を踏まえたJ-Net21の活用法についても、ぜひお聞かせください。では日景さん、お願いいたします。

日景:日景聡と申します。マスコミに勤めている企業内診断士です。もともとは取材記者で採用されたのですが、メディアとしてインターネット技術を活用することの必要性を社内でアピールしているうちに、経営企画部門へ異動することとなり、バックオフィスに入りました。現在は、社内システム部門に所属しています。2011年9月に診断士登録をしたばかりですが、平日夜や土日に、実務従事などの診断士活動をしています。

司会:日景さんはマスコミ勤務なので、情報を扱うプロの視点からいろいろとお聞かせください。最後に山川さん、お願いいたします。

山川:山川彩百合と申します。2011年9月から診断士資格の勉強を始めた受験生です。資格を取ろうと思ったきっかけは、学びを通して自身の成長につなげ、現在のシステム開発の仕事に活かしたいという思いがあったからです。まだ勉強を始めたばかりなので、中小企業診断士の活動がどのようなものかもよくわかっていないのですが、皆さんのお話を聞いて勉強させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

吉成篤さん
吉成篤 さん

司会:普段、接する機会のある中小企業診断士は、受験校の講師くらいですよね。せっかくの機会なので、皆さんのお話をぜひ、今後の参考にしてみてください。また、受験生の立場として知りたい情報などがあれば、教えてください。

ではさっそく、本題に入ります。皆さんが、J-Net21を知ったきっかけを教えてください。

吉成:私の場合は、受験校の講師の名前をインターネットで検索したら、J-Net21の執筆記事が出てきたのが最初ですね。その後、経営実務について検索したときに、「ビジネスQ&A」が引っかかりました。それをきっかけに、「ビジネスQ&A」は頻繁に使うようになりました。

内田:私も同じですね。仕事柄、いろいろと調べ物をする機会が多いのですが、「ビジネスQ&A」が検索に引っかかることが多かったので、いつの間にか記憶に残って使うようになりました。ですから、受験生時代に施策で学ぶ前から、J-Net21の存在は知っていました。

司会:具体的には、どのようなキーワードで検索したのですか。

内田:たとえば、「法人設立の手続き」や「労働保険について」といった内容です。

日景:私も吉成さんと一緒で、受験校の講師がどのような仕事をしているのかを知りたくて検索したときに、「ビジネスQ&A」の執筆記事と出会いました。まだ勉強を始めたばかりだったのですが、「中小企業診断士って、こういう仕事をするんだ」とか、「質問に対して、こういう答え方をするんだ」といったことがわかり、勉強になりました。

吉成:私も、「中小企業診断士って、どのような仕事をするんだろう」、「どのような活躍をしているんだろう」といったことが知りたくて検索しました。勉強を始めた当初は、受験校の講師しか身近に中小企業診断士がいないので、講師業以外にどのような仕事があるのか、興味があったんです。

司会:皆さん、そうなんですね。ちなみに私の場合は、企業経営理論を教えてくれた講師が、中小企業診断士がよく見るサイトとして、J-Net21の存在を知らせてくれました。それで、「中小企業診断士が見ているサイトって、どのようなものだろう」と思ってアクセスしたのが、最初でした。

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渡辺まどかさん
司会

司会:皆さんは、受験生時代にJ-Net21を利用したことがありましたか。

吉成:助成金や施策の最新情報を調べたことはありました。

日景:私は、中小企業の実態を知るうえで、事例としてどのような企業があるのかを知りたくて見ていました。「元気印中小企業」は、中小企業白書のコラムと同様に、読み物的に中小企業の実際の取組みを知ることができるので、面白いですね。

司会:ちなみに、「中小企業診断士の広場」には「目指せ! 中小企業診断士」という受験生向けの記事もあるのですが、ご覧になったことはありましたか。

日景:執筆者の方がブログで座談会記事の紹介をされていて、そのリンクから飛んで読むことはありました。また、「データでみる中小企業診断士」は、中小企業診断士の実態を知りたくて、興味深く読んでいました。

内田:私は、受験生時代に2次試験対策で事例問題を作問したのですが、そのときに「元気印中小企業」から事例企業の概要を拝借している仲間がいました(笑)。

日景:昨年、一部の受験生の間で、「元気印中小企業」を300~400字程度で要約するのが流行っていたんですが、たまたま9月に掲載された企業と同業種の企業が2次試験の事例Ⅰに掲載されて、話題になっていましたね。

山川:そうなんですか。「元気印中小企業」ですね。見てみます。

司会:「元気印中小企業」を読んでおくと、試験対策になるかもしれないってことですよね。そのご本人は、試験の最中に気づいたのでしょうか。

日景:試験中は解くのに必死で、気づかなかったらしいです。帰ってきてから、ふと思い出したのだとか(笑)。業種だけでなく、ストーリーもかなり似ていましたよね。「元気印中小企業」は、診断士資格を目指すうえで、中小企業の「リアル」がわかるという意味でも楽しめますね。

司会:私が受験生の皆さんにおすすめしたいのは、やはり「目指せ! 中小企業診断士」ですね。合格者の座談会や、独立したての中小企業診断士がどのようにして仕事を得ているのかなど、実際の声が聞けるのでおすすめです。

(つづく)