
取材・文:鎌田 浩一(中小企業診断士)
取材日:2011年11月9日
最終回となる今回は、第2・第3分科会、無料経営相談会、そして表彰式の模様をレポートいたします。
第2分科会
第2分科会ではまず、「診断協会各支部および会員グループによる調査・研究」として、4名の発表が行われました。1人30分という持ち時間の中、各発表者ともにパワーポイントスライドを駆使しながらの熱いプレゼンテーションが展開されました。表彰式では、4名すべての方が優秀賞である中小企業診断協会会長賞を受賞されました。
続いて、「東日本大震災復興支援活動—中小企業診断士の役割」として、2名の発表が行われました。現在進行形で復旧復興中の宮城県の現状報告と、有効な支援活動のあり方に関する提言、そして、東京支部におけるこれまでの数々の支援活動紹介と今後の活動提言が行われ、参加者の方々も盛んにうなずきながらメモをとるなど、熱心に聞き入っていました。
発表者の所属と発表内容は、以下のとおりです。
○診断協会各支部および会員グループによる調査・研究(中小企業診断協会会長賞4編)
河越 丈雄氏(東京支部)
「アセアン・中小企業診断標準マニュアルの作成」
伊藤 勝彦氏(山口県支部)
「平成22年度『調査・研究事業』販路開拓ビジネスモデルの策定」
村上 一幸氏(東京支部)
「平成22年度『調査・研究事業』農業経営診断実践マニュアルに関する調査研究」
流王 明美氏(静岡県支部)
「中小製造業の活性化診断・支援マニュアルの研究・開発
〜中小製造業活性化診断・支援ツールの開発を目指して〜」
○東日本大震災復興支援活動—中小企業診断士の役割(2編)
清野 浩司氏(宮城県支部)
「被災地産業の現状と診断士の復興支援活動」
藤田 千晴氏(東京支部)
「中小企業診断協会東京支部の支援活動報告・計画・提言」
第3分科会
第3分科会では、東京支部所属の6つの研究会から、支援事例や診断ツールの成果発表が行われました。第2分科会と同様、各発表者ともにパワーポイントスライドを駆使しながらの熱いプレゼンテーションが展開され、参加者の方々も熱心に聞き入っていました。
表彰式では、(社)中小企業診断協会東京支部長賞を、「知的資産経営研究会」の京盛真信氏発表による「塗装業より環境企業への業態転換の成功事例」が受賞されました。経営悪化に苦しむ企業が多い建設業界にあって、「知的資産経営報告書を活用することで、業態転換を成功させた企業の歩み」を紹介した事例であり、多くの方の参考になったものと思われます。
発表者の所属と発表内容は、以下のとおりです。
○東京支部による研究会成果発表(支援事例・診断ツール)(東京支部長賞1編)
京盛 真信氏(東京支部 知的資産経営研究会)(東京支部長賞)
「塗装業より環境企業への業態転換の成功事例」
海上 多門氏(三多摩支会 環境マネジメント研究会)
「ピークカット15%を実現するために中小企業が取組む節電活動に対する支援」
平井 彩子氏(中央支会 ファッションビジネス・リデザイン支援マスターコース)
「アパレルデザイナーズ・ブランドを成功させた10の施策
(第II期に入ったデザイナーズ・ブランドの再生と発展)」
谷 きよみ氏(城南支会 マーケティング研究会)
「中小製造業の販路開拓支援ツールの開発〜マーケティングについての7つの誤解を解くポイント〜」
近藤 穰氏(東京支部 アグリビジネス研究会)
「顧客視点から見た農産物直売所の新展開法」
林 義一氏(城東支会 エリアマーケティング研究会)
「中国向けエリアマーケティングとそのコンサルティング手法の開発」
同時開催 無料経営相談会
シンポジウムでは、各分科会と並行して、「無料経営相談会」も開催されました。会場にお越しの中小企業経営者の方々に対し、「創業」、「事業計画作成」、「事業転換(事業見直し等)」、「優秀な人材確保」、「販路拡大」、「補助金・助成金」などの多様なメニューでサポートを差し上げようという相談会です。第1分科会会場の向かいにブースを設け、相談員を務めた東京支部会員が、4社からの資金調達などに関する相談に対応しました。
表彰式17:00より、シンポジウムの締めくくりとして、各分科会の発表に対する表彰式が行われました。川井正夫・(社)中小企業診断協会副会長の開会挨拶に続き、水元明則・同協会専務理事より第1分科会の審査結果の発表が、大江宏・審査委員長より第1分科会の発表論文に関する「審査委員長講評」が行われました。
その後、第1分科会、第2分科会の順で発表者に表彰状が授与され、続いて第3分科会の審査結果の発表と表彰状の授与が、小出康之・(社)中小企業診断協会東京支部長より行われました (各分科会の各賞受賞者は、前述のとおりです。)
![]() 中小企業庁長官賞を受ける小林勇治氏 |
![]() 受賞者を交えた記念写真 |
おわりに「経営革新実現への第一歩とは〜企業の躍進をサポートする中小企業診断士〜」という統一テーマのもと、「成功のカギは“出会い(CHANCE)”にある。」が文字どおりに花開いたシンポジウムでした。未来工業株式会社の瀧川社長によるご講演に始まり、各分科会を通して16名もの中小企業診断士の皆さんが熱弁を奮って披露してくださった成果・事例の数々。この日1日、目の当たりにしたすべての映像と音声が、参加者皆様の記憶と心に残り、そして、より多くの中小企業の皆様の経営革新につながっていくものと思います。
最後になりますが、シンポジウムにご参加くださいました皆様、取材にご協力いただきました関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
(おわり)
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