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2009年度「中小企業診断士1年目の会」レポート

文:古市 今日子(中小企業診断士)/福永 圭佑(中小企業診断士)

【第1回】自分らしく歩もう! キャリア構築を考える講演会

2010年2月11日(木・祝)、2009年度「中小企業診断士1年目の会」が、東京都中央区の東京シティエアターミナル(T-CAT)で開催され、同年度に登録したばかりの中小企業診断士を中心に、総勢132名の方々にご参加いただきました。筆者は幹事の1人として、本大会の企画・準備・運営等に携わりました。本稿では、会の企画および、当日の序盤の模様をレポートします。

「中小企業診断士1年目の会」とは

毎年100名以上が集う1年目の会(懇親会の様子)
毎年100名以上が集う1年目の会
(懇親会の様子)

「中小企業診断士1年目の会」は、中小企業診断協会東京支部が1年目の会員の相互交流とネットワークづくりを目的に、毎年開催しているイベントです。登録1年目の中小企業診断士が100名を超える規模で集い、登録前の実務補習で苦労をともにした同期やお世話になった指導員と再会したり、新しい人脈をつくったりする場として定着しています。

具体的な会の内容は、東京支部の6つの支会(中央・城東・城西・城南・城北・三多摩)から幹事として選任された1年目の中小企業診断士6名が企画し、毎年オリジナリティあふれるものとなっています。

今回のテーマは、「中小企業診断士のキャリア構築を考える」

今年度の幹事は、中央支会より岡田憲政、城西支会より大西周平、城北支会より平山理、三多摩支会より河原崎紗綾香、城東支会より福永圭佑、城南支会より齋藤今日子(敬称略)の6名。幹事が顔合わせをしたのは、2009年9月のことでした。約半年後の開催に向け、何度も集まってまったくの白紙から少しずつアイデアを練っていきました。

中小企業診断士の業務は、中小企業支援法で「経営の診断及び経営に関する助言」とされていますが、具体的な活動内容は人それぞれです。活動のスタイルも、独立開業する方から会社にとどまる副業スタイルの方までさまざま。数ある国家資格の中で、これほど活動内容・スタイルが多岐にわたるものはありません。そして、各人が自由に活動領域を確立できる反面、どのように今後のキャリアを構築していけばよいのかという悩みが生じやすい側面もあります。そのため、中小企業診断士が集まると、周囲の仲間がどんな活動をしているのかが話題に上る場合がとても多いのです。登録1年目の中小企業診断士であれば、なおさらです。

幹事が会の企画を立てるにあたっても、やはりこの点に着目したアイデアが多く、6人に共通する思いは2点に集約されました。

  • 同期の活動状況から、ヒントや刺激を得てほしい。
  • 同期とたっぷり交流して、今後の活動の糧となる情報や人脈を得てほしい。

そしてでき上がったのが、参加者に、会を通して中小企業診断士のキャリア構築を考え、行動につなげてもらうことを狙いとしたプログラム構成です。

第1部 14:30~17:00

  • アンケート集計結果の発表【1年目中小企業診断士の活動の現状を知るために】
  • 先輩中小企業診断士による講演【先輩のメッセージからヒントを得るために】
  • 同期中小企業診断士によるパネルディスカッション【同期の活動から刺激を受けるために】

第2部 17:30~19:00

  • 立食スタイルの懇親会、ビンゴ大会【仲間を増やすために】

いよいよ開催!

あっという間に当日を迎え、2009年度「中小企業診断士1年目の会」が開会しました。天候には恵まれなかったにもかかわらず、受付開始の14時から続々と席が埋まり、満席になっていく様は、思った以上に壮観でした。

幹事リーダー・岡田憲政氏による幹事代表挨拶の後、中村正士・中小企業診断協会東京支部長の開催挨拶が行われました。中村支部長からは、本大会を毎年楽しみにしておられる旨をお話しいただき、にこやかなスピーチで会がスタートしました。

幹事代表挨拶
幹事代表挨拶
中村支部長による開催挨拶
中村支部長による開催挨拶

アンケートから浮かび上がった1年目中小企業診断士の姿

幹事によるアンケート結果発表
幹事によるアンケート結果発表

続いて、幹事の平山理氏より、事前に参加者を対象に実施したアンケートの集計結果発表が行われました。そこにみられた1年目中小企業診断士の姿を、以下にご紹介します。

  • 自己研磨に意欲的でモチベーションが高く、独立を志向する者も多い。
  • とは言え、具体的な仕事を獲得する力、収入面の不安が大きいために、今すぐの独立にはなかなか踏み切れない様子がうかがえる。

キャリア構築に悩む姿が、ありありと浮かび上がった結果でした。また、1年目を振り返っての自己採点を求めた結果は、平均50点。「悪くはないが、本当はもっとやりたいことがあった」というところでしょうか。「0点」との回答も多く、会場から笑いも沸く中、参加者は皆、興味深く結果に見入っていました。

先輩中小企業診断士の講演から得たメッセージ

アンケート結果発表の後は、メイン企画の1つ、6年目の先輩中小企業診断士・福島正人氏による講演です。福島氏は、中小企業診断士登録後に独立し、多数の講演・執筆・コンサルティング案件を手がけておられます。昨年末には、フジテレビの報道番組『新報道2001』にコメンテーターとして出演されるなど、1年目中小企業診断士なら誰もがお手本にしたいような活躍をしておられる先輩です。

先輩中小企業診断士、福島正人氏による講演
先輩中小企業診断士、
福島正人氏による講演

福島氏のお話からは、深い示唆をいただきました。キャリアプランを考えるにあたっては、まず中期的な将来の「あるべき姿」を定義すること。それと、「現在の自分」とのギャップを分析すること。そして、そのギャップを埋めるためのアクションプランを設定すること。

これは、企業が何らかの問題にぶつかったときに取り組むステップと同じです。また、1年目診断士は、記憶に新しい中小企業診断士第2次試験において、そうした思考プロセスを鍛えてきたばかりです。ですが、こと自身のキャリアを考えるときには、私たちはつねに「現在の自分」の棚卸しから始めてしまいがちです。

「あなたが中小企業診断士として、クライアント企業にご提示する問題解決のステップを、まず自分自身のことに使っていますか?」

私は福島氏の講演を、こうしたメッセージとして理解し、素直な驚きをもって受け止めました。

(つづく)

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