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中小企業経営診断シンポジウム/中小企業診断協会創立55周年記念大会報告

取材・文:堀切 研一(中小企業診断士)三上 学(中小企業診断士)

【第5回】日本の企業を強くするチカラが結集した2日間

取材日:2009年11月5日、6日

報告の最終回となる今回は、これまでにお伝えしきれなかった記念式典や表彰式の模様などをレポートいたします。一部、内容が前後する部分もありますが、充実した2日間の様子を少しでも感じとっていただければ幸いです。

記念式典

2009年11月6日、中小企業診断協会の創立55周年記念式典が盛大に挙行されました。

新井 信裕 氏
新井 信裕 氏

まず、協会を代表して新井信裕会長より挨拶がありました。ここでは、長年にわたり協会の発展を支援してこられた中小企業庁、中小企業診断士の活動の現場を与えてくださった各種団体や中小企業、中小企業関係機関、そして協会の歴史を支えてきた先輩会員、現在所属している会員、協会本部・支部の職員の皆様への謝辞を述べるとともに、これからの中小企業の発展に向けた3つの目標として、「将来にわたり中小企業が安定経営を継続するために、中小企業の経営革新をサポートする」、「全国47都道府県に支部を置くわが国唯一のコンサルタント団体として地域に対して提案し、地域経済活性化の中心となる中小企業をきっちりと支援する」、「他の士業との連携を実現するため、独占業務を持たず経営全般をみることのできる中小企業診断士が要(かなめ)の役割を果たしていく」ことを表明し、今後の中小企業診断士としての活動のあり方を力強くアピールされました。

長谷川 榮一 氏
長谷川 榮一 氏

続いて、中小企業庁長官・長谷川榮一氏からのご祝辞では、「今般の経済危機への対応では中小企業診断協会、中小企業診断士の多大なる協力をいただき感謝している」、「2万人の診断士が、1人当たり200社の中小企業を診断すれば、すべての中小企業がカバーでき、その果たせる役割は大きい」、「資格がビジネスマンや経済人の研鑽に役立つとともに、広がっている。その能力をつねに磨いてほしい」と、中小企業診断士に対する感謝と期待の言葉をいただきました。

その後、協会の発展に貢献した会員への会長表彰ならびに特別表彰、支部職員表彰と、おごそかな雰囲気の中で式典は進行していきました。会場を埋め尽くした大勢の会員や関係者によるメッセージ、多くの表彰者の存在を通じ、創立55周年を迎えた協会の歴史が、多くの会員の活動の積み重ねから成り立っていることをあらためて感じました。

表彰式
表彰式
表彰式
表彰式

知らないと損する! 無料経営相談会の実施

ひるがえって前日のシンポジウムでは、無料経営相談会も実施されました。これは、「見極め診断」、「経営革新計画支援」、「資金調達」、「創業・ビジネスプラン」、「中小企業施策の活用」など多くの相談メニューを用意し、中小企業経営者の"夢をカタチに、不安を課題に"変えるお手伝いをするものです。各分科会でもテーマとして多く取り上げられた「販路開拓」や、「事業承継」の相談などがあり、東京支部の会員が熱心に相談に応じました。

新たな連携が生まれる記念パーティー

記念パーティー
記念パーティー

2日間のフィナーレとして、11月6日の16時30分より、中小企業診断士、関係諸機関の皆様、他士業の方々も含めた記念パーティーが行われました。全国各地から会員の方が集まっていることもあり、会場では久しぶりの再会を喜ぶ姿が随所にみられました。また、お互いに知り合いを紹介したり、異業種間での情報交換を行ったりと、新たな交流を深める方も多かったようです。ここでの出会いが、新たな連携の始まりとなっていくことでしょう。

2日間を振り返って

開会式会場
開会式会場

シンポジウムの参加者は毎年増え続け、2006年の125名と比較しても、2007年は475名、2008年は589名、2009年は631名と、皆様の期待が年々大きくなっていることがうかがわれます。時代環境に合わせたコンテンツづくりや基調講演に加え、中小企業診断士だけでなく企業経営者や金融機関関係者、中小企業支援団体の皆様のご協力・ご参加があってこそ、成功につながっているのだと感じました。

今後も中小企業にとって厳しい経済環境は続きますが、シンポジウムで行われている成功事例の共有化や交流会などを通じたコミュニケーションが、新たな連携や企業の経営革新を促進し、新しい力を生み出す土壌となっていることを実感できました。

最後に、取材にご協力いただきました関係者の皆様、ご参加いただきました皆様に、感謝を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。

(おわり)