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「アサヒビールグループ診断士の会」活動報告

文:大西 隆宏(アサヒビール株式会社・中小企業診断士)

社内の有志で「診断士の会」を立ち上げ
【第2回】「アサヒビールグループ診断士の会」活動報告(2)

今回は、「診断士の会」の活動にさらに焦点をあて、「アサヒビール社長との懇親会」と「グループ外食企業への実務診断」の2つについて、具体的にご報告したいと思います。

アサヒビール社長との懇親会

今年(2009年)の6月末、本社ビル内会議室にて、社長との懇親会が開催されました。「われわれの活動を社長に知ってもらいたい」、「社長の生の意見を聞きたい」という要望のもと、相互コミュニケーションを通して、モチベーションアップを図ることを目的としたものです。当日は、社長からひと言頂戴した後、個々に質問をし、それに答えていただく流れとなりました。

「アサヒビールグループ診断士の会」活動報告

内容は、経営戦略や組織・人事にかかわることから、社長自身が過去の経験から学んだ話、プライベートまで多岐にわたり、社長からは、「企業の成長には、社員1人ひとりの力をつけていくことが肝心である。『診断士の会』メンバーには、社内において切磋琢磨していく活力やムードをつくってほしい」と、期待の声をいただきました。出席者全員が、前向きで建設的な意見交換をすることにより、私たちの未来への思いと活力(元気)を相互に伝えることができたのではないか、と感じています。

本音では、ビールを飲みながらの「ワイガヤ」を希望していたのですが、多忙な社長のスケジュールの都合上、夕刻1時間を確保するのが精一杯でした。しかし、実際には会は1時間半におよび、最後には、「次回は、ビールを飲みながらやりましょう」との嬉しい言葉をいただきました。ぜひ実現させようと、さっそく来年の活動計画に組み入れているところです。

グループ外食企業への実務診断

また、メンバーの診断スキルアップと会社業績への貢献、そして自身の実務診断に対するノウハウを深めたいという理由から、われわれにとって重要なチャネルである飲食店の診断を行うことになりました。前年(2008年)に実施した、「酒販店診断」に引き続いての計画です。

以下、今回の実務診断の流れをお伝えします(キックオフ:5月末、最終プレゼン:8月3日)。

      (1)規模や業績を勘案したうえで、担当部門と相談して対象店舗を1社に絞り込み、当該事業会社の社長のヒアリングを実施。
      (2)現状把握のため、2人1組で直営店舗を視察。
      (3)現場店長の了解のもと、実際の営業時間に顧客の生の声をヒアリング。
      (4)グループ社員に対して、一顧客として見た当該飲食店に対するイメージや思いを、アンケートにより収集。
      (5)現状把握をもとにSWOT分析を行い、同テーマで2グループに分かれ議論。

グループディスカッションは、「各人の業務へ支障をきたさない」ルールを徹底し、業務終了後に行い、メールのやりとりや資料作成等も、早朝や昼休みの業務時間外、もしくは休日に行うことを徹底しました。

「アサヒビールグループ診断士の会」活動報告

後日、参加メンバーからは、「ふだんの仕事ではなかなかできない議論ができ、達成感や愛社精神も実感できる、刺激にあふれた期間だった。このような試みは、今後も続けていきたいし、『診断士の会』のありたい姿である」との感想が寄せられました。また、事業会社の社長および幹部からは、「提言を活かし、少しでも業績向上へ向けた取組みをしていきたい」との言葉をいただくことができました。

われわれとしても、診断だけではなく、今後の店舗改善に、積極的にかかわっていく予定です。同じ企業グループに勤めているとはいえ、部門も年代も異なる社員同士が議論をすることで、発想の違いを感じるなど、お互いによい刺激になっている、と思いました。

(つづく)

大西隆宏(おおにし たかひろ)
1970年生まれ。早稲田大学法学部卒後、アサヒビール株式会社に入社。総務、営業、営業企画、秘書を経験し、2008年より国際経営企画部にて勤務。2006年10月、中小企業診断士登録。日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー。

会社名 アサヒビール株式会社(あさひびーる かぶしきがいしゃ)
所在地 東京都墨田区吾妻橋1-23-1
代表取締役社長 荻田 伍

アサヒビールグループは、中核である国内酒類事業をはじめ、飲料、食品・薬品などのグループ事業や国際事業で、さらなる成長に挑戦しています。