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勤務先での資格の活かし方

がんばる企業内診断士

中小企業診断士としての矜持を胸に 島津公美さん

取材・文:勝亦 健雄(中小企業診断士)村田 朗(中小企業診断士)

【第3回】中小・小規模企業の支援者を目指して

取材日:2016年2月2日

大手ゲームメーカーの人事部門に勤務されている島津公美さん。勤務先での通常業務のほか、中小企業診断士としての執筆活動や商店街支援に携わるなど、社外でも積極的に活動されています。最終回の今回は、実務ポイントの獲得の秘訣や診断士活動に対する思いを語っていただきました。

仲間とのつながりがポイントを生む

-企業内診断士の方が一番苦労されるのは実務ポイントを獲得することだと思いますが、そのあたりはどのように補っていますか。


もしも私が商店街支援をしていなければ、お金はかかりますが、診断協会の実務従事案件に応募していたと思います。実務をしないと更新できない資格ですが、そのような機会はなかなかないと思いますので、ぜひ実務に取り組んでほしいと思います。

あとは、研究会などでネットワークを広げておくことは大切だと思います。そのおかげで執筆することができましたし、実務従事などの話も広がっていきました。さまざまな制約はあるでしょうが、時間があれば積極的に研究会や興味のある集まりに出席し、その方々とさまざまな取組みをしていくことをお勧めしたいと思います。

-ポイントの取得ありきではなく、中小企業診断士としてのつながりを作っていく過程でポイントも取れるということでしょうか。

私がたまたまそうでしたので、そのようなことが言えるのかもしれませんが、周りを見ていても、ポイントを得やすいのは積極的につながりを作っている方だと思います。実務従事にしても、参加すれば、ほかの中小企業診断士の人たちとつながりができるじゃないですか。そこで良い働きができれば、次の話につながる機会もあるでしょうから、ぜひそこは今後診断士になる方にも活かしていただきたいと思います。

-そのようにつながりを作っていくための秘訣はありますか。

さまざまな場所に覚えられる程度に顔を出すことだと思います。研究会やコンサル塾について、お金がかかることもあり、あまり良い印象を持っていない方もいるようですが、中小企業診断士としてやっていくこと=さまざまな会社とお付き合いしていくこと、つまりさまざまな価値観の人と付き合っていくことじゃないですか。その意味でも、診断協会や仲間たちとの積極的な行動は役に立つのではないかと思います。

今年度の6月から参加している「夢をカナエル!プロコン養成マスターコース」でも、多くの素晴らしい方々との出会いや執筆をはじめとした貴重な機会に恵まれています。また、診断協会のホームページや東京都中小企業診断士協会城南支部のメーリングリストをチェックして、機会がないかを探しています。興味のある案件には、要件に当てはまらなかったとしても、とりあえず応募してみることが大切だと思います。そして決まったら、本当に一生懸命に調べて、という風にやっていくしかない。そうしていくうちに、信頼や実力がついてきます。ですから、とにかく何かお話をいただいたら、一生懸命にやろうと思っています。

制約があるからこそ頑張れる

-会社の業務によって生じる時間の制約については、どのようにバランスをとっていますか。

まず、会社ではできるだけ効率的に仕事をして、定時で上がる努力をしています。特に、私たちは管理部門ですから、あまりダラダラやっているのもよろしくないと言われていますので、そこは自分なりの工夫をしています。 また、少ない時間だからこそダラダラできないということは、さまざまな場面で活かせるのではないかと思います。

たとえば、商店街支援で次の商店街の理事会までに準備すべきことがあったとします。期限を守るために、前倒しで時間を計算しますが、そこに会社の時間はあり得ないわけです。土日でやるか、朝か夜にやるしかない。その結果、時間に制約があることで奮起するというか、頑張らなければと思える面があると思うのです。その意味で、企業内診断士の方は、時間を有効に利用することを意識すれば、診断士活動も充実した内容になるのではないかと思います。

中小・小規模企業の支援を目指して

-今後、中小企業診断士で勉強したことをどのような形で活かしていこうとお考えですか。

中小企業診断士は、勉強するための資格ではありません。やはり「中小企業診断士」ですから、中小・小規模企業の支援に活かすべきだと私は考えています。 無理に独立を考える必要はありませんが、資格を取ろうとしたきっかけは、中小・小規模企業にある程度関心があったからだと思います。そこをもう一歩踏み込んでみるということで良いと思うのです。だからこそ、資格に関連づけた経験を積んだり、知識を伸ばしていったりすることが大切だと思っています。

(おわり)

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島津 公美(しまづ くみ)
1970年富山県生まれ。2011年中小企業診断士登録。大学卒業後、ゲームメーカーに入社。ゲームセンターの運営・管理に従事した後、関連会社で営業職として環境・衛生商品の販売に携わる。2009年よりグループ全体の人事労務管理業務に従事、現在に至る。