経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

勤務先での資格の活かし方

がんばる企業内診断士

企業内診断士のパラレルキャリア

司会・文:山田晃裕(中小企業診断士)

【第2回】診断士活動を「ワーク」ではなく、「ライフ」と捉える

取材日:2014年11月30日

企業内診断士の「パラレルキャリア」についての座談会の第2回目は、それぞれが日々の活動で抱えているジレンマ、中でも家族との時間をどのように確保しているのかなどをお伺いしました。

企業内診断士のジレンマ

司会:皆さん、かなり精力的に活動されていますが、これまでの診断士活動において良かったことや失敗したことがあれば教えてください。

宇都啓介さん
宇都啓介さん

宇都:良かったことは、やはり人脈ですね。さまざまな業種の方が同じ方向を向いて前向きに活動しているのは素晴らしいと思います。失敗したことは、いろいろ引き受けすぎて、土日も診断士活動で予定がいっぱいになることです。でもそれは、気持ちの持ち方次第でなんとかなります。

黒川:診断士合格後は、会社からの依頼業務内容に変化が出てきました。単なる製品説明だけでなく、買収製品の日本での展開における立ち上げのリードなどのビジネス全般に関わる仕事、全社的なタスクが増えました。自分の中での心の持ちようも変わってきたこともあると思います。デメリットは、企業内診断士の活動が本業でないため、こちらは真剣に取り組んでいるにもかかわらずプロコンでないということで、その思いが伝わらないという点でしょうか。そこをどう突破するかが今後の私の大きな課題です。

神宮司:一番大きかったのは、本業との相乗効果です。経営全般を見る目を養えたことで、組織全体を考えた企画書を作成できるようになり、コンサルティングをしている人の企画書という箔が付き、説得力が増しました。また、話す機会が増えたためお客様の前でプレゼンをする時に、心の余裕が持てるようになりました。マイナス面は、ワークライフバランスの時間配分ですね。自分一人の時間は減ってきましたが、考え方によっては診断士活動も「ワーク」としてではなく「ライフ」として捉えることが出来るので、デメリットとは言えないかもしれません。

三上:良かった点は、さまざまな人に会えることです。本業ではお会いする方が限られており、ルーチンワークも多かったため、実務補習で一から報告書を作り上げていくことはとても勉強になりました。自社での常識が他社ではまったく当てはまらないということに気付けたことも、非常に大きかったです。中小企業診断士になって自信もつきましたし、昨年1年間は全社プロジェクトにも参画し、佳作や賞金もいただくことができました。マイナス面は、プライベートの時間が圧迫されてきていることですね。

司会:マイナス面として、時間の使い方という意見が多く挙がりましたが、考え方次第で前向きに捉えることが可能であるという点で共通していますね。プラス面としては、やはり本業へのシナジーが大きいようですね。

家族を巻き込んでの診断士活動

三上友美恵さん
三上友美恵さん

司会:先ほども、時間配分の難しさが話題にあがりましたが、その中でも皆さんが本業をおろそかにせず診断士活動を続けるために、本業、プライベート、診断士活動の時間配分について心がけていることがあれば、教えてください。

三上:受験生時代に、勉強時間を確保した時と一緒です。勉強時間が、診断士活動の時間に変わっただけです。

神宮司:私は、スキマ時間、移動時間をリサーチなど短時間でできることに割り当てています。また、「人に仕事をお願いする」という選択肢をもつようになりました。お願いする時には、相手にとってもメリットとなるようにお願いの仕方や依頼内容を工夫しています。

司会:他の人に任せるって意外と勇気がいると思うのですが、周りを頼ろうと思ったきっかけはなんですか?

神宮司:打ち合わせありきで動き出したのが、きっかけです。平日夜間に診断士活動の打ち合わせがあると、一旦仕事を中断しないといけないですから。仕事に支障がでないように逆算して動くようになったからですね。

黒川敦さん
黒川敦さん

宇都:私は、土日集中型です。平日はあまり診断士活動に時間を割くことができないので。最近は休日出勤の振替休暇をとる時には、平日2日間に分けて半休をとり、診断士活動に充てるようにしています。

黒川:私は、家族との時間も大切にしたいので、診断士活動に対して妻に理解を得られるよう努めています。受験生時代から、土曜日に夫婦で英会話に通うなど家族の時間を優先的に作るようにしています。また、中小企業診断士として外部講演の機会をいただいた時は妻にも来てもらい、メンバーやそのご家族と交流をもってもらいました。今支援している商店街にも妻を連れていく予定です。同期の診断士仲間の奥様が、名刺のデザインなどを手伝っている例もありますよ。

司会:ご家族の理解を得るという意味でも、効果は大きいですね。

宇都:私も、支援している商店街の商品を自宅に持ち帰って妻に意見を聞いたり、商店街そのものの感想を聞いたりして参考にしています。結構、鋭い意見を言ってくれるんですよ。

【お役立ち情報】

(つづく)

【関連情報】