経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

勤務先での資格の活かし方

がんばる企業内診断士

実務ポイント取得の「傾向と対策」

文:久保田 浩矢(中小企業診断士)

【第2回】1年間で30ポイントを取得する方法(前編)

前回は、中小企業診断士を対象に実施したアンケート結果から、次のようなことが明らかになりました。
 ・企業内診断士は独立診断士と比較して、実務ポイント取得に苦労や悩みを抱える傾向があり、その内訳は約7割に上る。
 ・企業内診断士が実務ポイントを取得するうえで課題となるのは、(1)診断士活動時間の捻出、(2)効率的な案件取得、(3)ポイント取得コストの抑制である。

企業内診断士の3割は「容易に取得できている」

ここで注目したいのは、3割の企業内診断士は独立診断士と同様に、実務ポイントを「容易に取得できている」と回答していることです。つまり、7割の方が主な課題として抱えている(1)診断士活動時間の捻出、(2)効率的な案件取得、(3)ポイント取得コストの抑制を、クリアできているのではないかと考えられるわけです。

私は現在、企業内診断士として活動して約2年になりますが、1年目に更新登録要件の30ポイントすべてを、ほとんど費用負担することもなく獲得できました。こうした事実から、ポイントに関して「容易に取得できている」と回答した3割の企業内診断士と、何らかの共通点があるのではないかと考えられます。まずは、先に列挙した3つの課題のうち、(1)診断士活動時間の捻出に対する具体的な取組み方を考えていきます。

時間を有効に活用する

実務従事活動については、複数メンバーでのチーム活動が基本となるため、時間を有効活用し、チーム活動を効率的に進めるにはどうすればよいかという点について話を進めます。企業内診断士の場合、当然ながら平日の日中は本来業務に時間を割く必要があるため、平日の業務終了後もしくは土日の活動が中心となり、業種業態によって繁閑の差もあることから、1人ひとりの診断士活動時間の捻出が重要となります。

当たり前のことですが、打ち合わせの時間と場所の確保を慎重に行うことが、まず第一です。時間については、無料で利用可能なウェブのスケジュール予約などを利用し、あらかじめ1~2ヵ月先までの予定をメンバーで共有し、打ち合わせ可能な日時を決めておきます。場所については、可能であればメンバーの所属する事務所、会議室などの施設利用の検討をおすすめします。なぜなら、一般の貸会議室では、費用負担のほかに予約・キャンセルの手間や、途中参加、急な欠席に際して他のメンバーに迷惑をかけてしまう可能性もあるからです。

私の場合、幸いにもプロジェクトメンバーの勤務先の業務時間外で、事務所や会議室を使用させていただくことができ、効率的に作業を進められました。

また、土日などの週末に打ち合わせを実施する場合は、午前中が効率的だと思います。これは実際にやってみた結果なのですが、休日に朝から集まるのはつらいと感じる反面、午前中は比較的予定を合わせやすく、午後にプライベートの予定を入れることで、1日を有効に活用できます。また、頭の冴えている午前中に集中的に討議することで、効率的に検討が進んだという結果も、午前中をおすすめする大きな理由です。

どうしても時間がないときは...

とは言え、繁忙期や業務上の都合で、打ち合わせをしたいのに参加可能なメンバーが少数となって難しいという事態は、往々にして発生します。このような事態に対応するために、私たちのプロジェクトでは、自宅でのSkype会議を実施しました。Skypeサービス(※)は、ID登録とグループでの電話会議が無料で実施できるため、PCやスマートフォンユーザーであれば、誰でも手軽に利用できます。自宅でのSkype会議の場合、通常の打ち合わせで発生する往復の移動時間(勤務先→打ち合わせ場所、打ち合わせ場所→自宅)を考える必要がないため、平日の遅い時間帯からの打ち合わせが可能となります。実際にプロジェクトで必要と判断した場合、平日夜11時~翌1時までの2時間で打ち合わせを行うこともありました。ただし、Skype会議は便利な反面、細かいデータ分析や議論が紛糾する場面など、対面での打ち合わせのほうが向いている場合もありますので、利用シーンに応じて選択することが重要です。

このように、診断士活動時間の捻出がなかなか難しい企業内診断士でも、平日や週末の時間を有効利用することによって、実務従事案件への対応も可能となってきます。

(※)そのほか、グループ通話を無料で利用できるスマホアプリなどもありますので、検討してみてもよいのではないでしょうか。

(つづく)

【こちらもおススメ!】