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勤務先での資格の活かし方

がんばる企業内診断士

企業内診断士の新たな活躍の場を探って―診断士会同士がコラボレーション

取材・文:森 智亮(中小企業診断士)

【第2回】同業種交流会で見えた企業内診断士の思い

NEC、富士通の両社診断士会による「同業種交流会」レポートの第2回です。今回は、交流会当日の内容を中心にレポートしていきます。そこには、いきいきと、活発に議論を重ねる両社の中小企業診断士たちの姿がありました。

交流会はこうして進んだ

2012年2月23日(木)、交流会当日がやってきました。開催場所は、田町のNEC社員クラブです。当日は、富士通から15名、NECから28名、総勢43名の中小企業診断士が一堂に会しました。

【当日のアジェンダ】

タイムテーブル 内  容
18:30 挨拶・乾杯
18:35 各診断士会概要プレゼンテーション
18:45 ディスカッション第1ラウンド
テーマ:「外から見た富士通・NEC」
19:45 ディスカッション第2ラウンド
テーマ:「診断士会同士・会社同士で取り組めば面白いこと」
20:45 フリータイム
21:00 全体写真
21:05 締め

まずは、NECグループ診断士会代表・馬場美州さんの開始の挨拶と乾杯で、交流会がスタート。その後、富士通診断士会・杉山岳文さんとNECグループ診断士会・馬場さんから、両社診断士会の概要プレゼンテーションがあり、メインテーマの、ワールドカフェ形式でのディスカッションへと進んでいきます。

愛垣 慎清さん
愛垣 慎清さん

参加メンバー43名が8つのテーブルに分かれ、和やかな雰囲気でのディスカッションが始まりました。テーブルの真ん中には、メモ用のA3用紙とペンが用意されています。

ディスカッションの第1ラウンドのテーマは、「外から見た富士通・NEC」です。

富士通から見たNEC、NECから見た富士通といったお互いの企業イメージを話し合います。参加者同士にまだ硬さが残る前半ですから、身近なテーマでディスカッションをし、一気に打ち解けようという狙いのようです。どのテーブルも、時には笑い声、時には真剣な眼差しといった情景が見られ、活発なディスカッションに花が咲いていました。

内容の一端をご紹介すると、

<富士通から見たNECのイメージ>

  • 官庁系の仕事に強い
  • 小惑星探査機「はやぶさ」の成功のアピールなど、広告戦略(企業価値向上・顧客訴求)がうまい
  • 企業文化がスマートに見える

<NECから見た富士通のイメージ>

  • グローバル事業化(世界進出)が成功していて、企業成長力がある
  • 営業力が強く、パワフル
  • とにかく、よく働く(自社への貢献意欲が強い)

といったところが、お互いが相手の企業に対して持つイメージのようです。

参加者に聞いた交流会への期待

交流会はこの後、ディスカッションの第2ラウンドに進んでいきます。議論された内容は、第3回で紹介することとして、ディスカッションの合間に、参加者の皆さんに、ふだんの活動やこの交流会に期待すること等をうかがってみました。お話をうかがったのは、NECからは愛垣慎清さん、村木麻衣子さん、富士通からは 城和広之さん、山田祥織さん、畠山健太さん、松尾潤さんです。

城和 広之さん
城和 広之さん

森:まずは皆さんに、ふだんはどのような活動をされているのかをお聞きしたいと思います。

愛垣:私は、岩手支店で病院向けの営業をやっています。病院経営にも、経営改善や業務改善等が関係してきますので、そこに診断士スキルを活用しています。診断士会への参加は今日が初めてですが、都合よく東京への出張日程が合いましたので、参加することができました。

城和:私は、診断士資格を取得したのは2007年ですが、取得直後はあまり活動できていませんでした。その後、診断士会があると聞いて入会し、現在は富士通診断士会の事務局を務め、活発に活動しています。

畠山 健太さん
畠山 健太さん
松尾 潤さん
松尾 潤さん

畠山:私も、富士通診断士会で幹事を務めています。富士通診断士会では、5月の年次総会を含め、今回のような大きなイベントを年4回程度開催しています。私の活動も、診断士会の活動が中心ですね。

森:松尾さんも、今回の交流会では幹事を務めていらっしゃいますが、診断士会メンバーからの反応はいかがですか。

松尾:診断士会活動の中で、今回のようなイベントがあると参加者が集まりやすいので、交流会のニーズは高いと感じますね。盛り上がった勢いで、その他の活動も定期的に集まってやっていけるという感触があります。

森:山田さんは、診断士資格を取得されたのが最近ですね。そんな中、今回は幹事と司会という大役を果たされています。

山田:診断士登録をしたのは、2011年4月のことです。今回、幹事をさせていただいてよかったのは、NECさんの本社におうかがいしたことで、両社にはやはり、「色があるな」と感じられたことです。司会のほうは、もう1人の司会役の村木さんが、素晴らしいレジメを作ってくれましたので、大変助かりました。

山田 祥織さん
山田 祥織さん

森:村木さんのご活躍は、よくお聞きしています。村木さんは今後、どのような活動を考えていらっしゃいますか。

村木:これからは、仕事や診断士活動を通して、「伝える」ということを軸に活動していきたいと思っています。そして、将来的には「伝える」場を通して、人を元気にしていくことができればと考えています。

森:すでにディスカッションが始まっていますが、この交流会に期待されることをお聞かせください。

村木:ここにいらっしゃる皆さんは同じ業種で、かつ同じ中小企業診断士ですし、悩みも似ているのかなと思います。対話の場を通して、頭の整理ができるのがいいですね。今回は、富士通さんとNECの2社ですが、他のIT企業からも参加したいとの声をいただいています。電機業界・IT業界での同業種交流会へと広げていきたいですね。

村木 麻衣子さん
村木 麻衣子さん

愛垣:皆さん、誰かに強制されたわけではなく、自分の意思で診断士資格を取得した意識の高い方だと思っていますので、そういった方々と話をすることで、自分の力と意識も高めたいと思っています。

城和:私が一番期待するのは、両社がこれからもますます元気になっていくために、「こんな強みを活かしていけば、さらに発展していけそうだ」といった気づきを持てればと思っています。

山田:NECさんと富士通の2社だけで話をする機会は、そうそうあるわけではないですよね。その中で、たとえば営業なら営業同士で、いまの状況や事例を共有できたり、中小企業診断士としての悩みを相談できたりするといいかなと思います。

畠山:そして、このディスカッションを通して、NECさんと富士通の診断士会の中で、「何ができるか」といった話し合いができ、次につながっていくようなテーマや発表があればと思っています。

森:畠山さんからお話があった、「何ができるか」を、いままさしく、ディスカッションされているのですね。ぜひ、今回の交流会を成功させてください。皆さん、ありがとうございました。

(つづく)

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企業内診断士の「第1回異業種交流会」の模様は、こちらをご覧ください。