経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

勤務先での資格の活かし方

がんばる企業内診断士

上海中小企業診断士の会の取組みー代表・小林伸之さんに聞く

取材・文:渡辺まどか(中小企業診断士)

【第2回】上海中小企業診断士の会だからできること

取材日:2011年12月19日

上海中小企業診断士の会の代表・小林伸之さんにお話をうかがう第2回目。今回は、同会のメンバー構成や定例会の内容についてうかがいました。

多彩なメンバーが集う

第1回会合は4名でスタート
第1回会合は4名でスタート

渡辺:中国市場に初めて進出する中小企業にとっては、小林さんが提供されている知識やスキルが高い付加価値になりますよね。他のメンバーには、どのような方がいらっしゃるのでしょうか。

小林:2012年2月現在で、会員数は30名です。メンバーは、現地法人の社長、駐在員、大学生等、幅広い構成になっています。業種で言えば、銀行や商社、メーカー、健康管理組合、飲食店経営、コンサルタントとバラエティに富んでいます。男性が多いですが、女性メンバーも増えつつありますよ。実は、中小企業診断士ではないメンバーも、準会員として参加しています。私自身が上海に来たときにそうだったように、これから診断士資格取得を目指すメンバーもいますし、現在受験中のメンバーもいます。ですから、「在上海の中小企業診断士を増やす」ことも、会の目標の1つです。

渡辺:なるほど。本当にさまざまな知識やスキルを有するメンバーが集まっていますね。それを共有できたら、強いですよね。そうした思いが、会の理念にも反映されているのでしょうか。

小林:上海中小企業診断士の会の理念は、「在上海の中小企業診断士の力を結集し、中小企業支援の可能性を無限に広げたい!」、「実際に実務家として中国で働く資格保有者による異業種交流により、自己研鑽の場としたい!」というものです。

渡辺:どのような手段で、こうした多彩なメンバーを集めたのでしょうか。

小林:2011年4月に、地元の日系フリーペーパーで、「中小企業診断士が集まって自己研鑽をしましょう!」という告知をしました。在上海の日本人は10万人と言われていますが、情報源はかなり限られていて、フリーペーパーは情報収集の効果的なツールなんです。無料で掲載できますしね。結果的には、それだけで20名以上が集まりました。最近増えているのは、ブログ経由での応募です。

毎月の定例会は、自己研鑽と情報共有の場

メンバー各自がおすすめの本を持ち寄る
メンバー各自がおすすめの本を持ち寄る

渡辺:発足以来、これまでにさまざまな活動をされていますよね。

小林:第1回の会合は4名でスタートし、以降は毎月開催しています。テーマとしては、「なぜ中小企業診断士を目指すようになったのか」、「現状の仕事における課題」、「自分SWOT分析」、「読書会」、「上海に進出した飲食店の企業診断」、「日本経営管理教育協会との情報交換会」等を実施しています。また、会員が診断士的視点を持ちつつ、独自に中国の状況についてコメントするブログも継続的に更新しています。このブログも、最近では少しずつアクセス数が増え、充実しつつあります。

渡辺:いずれも、大変興味深い取組みですよね。さまざまな活動をされている中で、印象に残っているエピソードはありますか。

小林:幅広い年代・業種のメンバーが集まる会ですが、診断士資格を持っているという共通の価値観があるため、毎回非常に盛り上がります。お酒が好きなメンバーが多く、懇親会では皆ほろ酔い気分で盛り上がり、ブログ更新用の写真撮影を忘れることもしばしばです(笑)。

勉強会で好評だったのは、メンバー各自がおすすめの本を持ち寄ってプレゼンテーションを行った回です。日本と違って、いつでもほしい本が手に入るわけではないですから、メンバー同士で本を貸し借りする機会も貴重なんです。やはり、経営者マインドを啓発するものや著名なコンサルタントが書いたものが多かったですね。

渡辺:日本では当たり前に手に入る書籍も、上海では貴重な情報源の1つなんですね。

先ほど、上海中小企業診断士の会の理念をうかがいましたが、小林さんご自身にとっての会の位置づけはどのようなものでしょうか。

小林:最初は、どういった人が集まってくるのかわからないという不安もありました。メンバーが賛同してくれるかどうかもわからなかったですしね。でも、いざ発足してみると、会を重ねるごとに多彩なメンバーが集まり、会としての可能性も高まってきたと感じています。たとえば、中国進出を目指す日本の中小企業向けに執筆をするといったこともできそうです。

渡辺:ぜひ、そのテーマで書籍を出版していただきたいです。ニーズは必ずあると思います。ノウハウがないうえに、リスクもたくさんあるわけですからね。「業種別中国進出ガイド」といったものがあっても、面白いですね。

小林:そうですね。リスク回避のために、「失敗しない中国進出」といったテーマでも書けそうです。

渡辺:2012年の中小企業施策の大きなテーマの1つが、中小企業の海外進出ということですから、なおさら、皆さんがお持ちのノウハウや情報を求める人が、たくさんいるはずです。書籍の出版、ぜひとも実現させていただきたいですね。

(つづく)

【参考サイト】

【こちらもおススメ!】

アサヒグループ診断士の会の活動は、下記でもご紹介しています。