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中小企業診断士の広場

勤務先での資格の活かし方

がんばる企業内診断士

地域に根ざして中小企業に貢献する 城北支会「企業内診断士フォーラム」

文:朝倉 久男(中小企業診断士)

【第1回】企業内診断士の中小企業診断協会活用法

城北支会(中小企業診断協会東京支部)の「企業内診断士フォーラム」(以下KSF)も、活動を開始してほぼ4年が経過しました。最近は、KSFの活動を参考にしたいとの問い合わせも各方面からいただいており、嬉しいかぎりです。このたび、3回シリーズでKSFの活動について記述してほしいとの要請をいただきましたので、KSF代表の立場から、まずは自己紹介も兼ねて、企業に勤めながら資格をどう活かしていくか、中小企業診断協会の活用方法もあわせてお話しさせていただきます。

地域の中小企業を支援したい

KSFの会合風景
KSFの会合風景
(中央にいるのが筆者)

まず、中小企業診断協会とのかかわりについてですが、私は平成9(1997)年、旧制度の商業部門での登録です(実は1次試験の合格は昭和63(1988)年なのですが、2次試験は海外駐在となってしまったために受験できず、帰国後に2次試験合格となり、かなり間が空いてしまいました)。

勤務先が都心だったため、最初は中央支会(中小企業診断協会東京支部)に所属しました。しかし、企業内診断士とは言え、地域の中小企業の支援を行いたいとの思いが徐々に強くなり、住居のある板橋区が所属する城北支会に5年前に転籍し、現在に至っています。

城北支会に移ってすぐの頃、元商社マンということで国際部長を拝命し、4年間の任期を務めた後、今年から総務部長(副支会長)をしています。また、ワールドビジネス研究会、マネジメントカウンセリング懇話会等に所属し、昨年は厚生労働省の2級キャリアカウンセリング技能士の資格を取得しました。城北支会では「企業内診断士フォーラム」を立ち上げたほか、板橋区診断士会では地域支援部長(常任理事)として、「板橋ユニーク店舗大賞発掘表彰事業」を創設し、板橋区役所、板橋区商店街連合会との共同プロジェクト等を推進しています。

中小企業診断協会東京支部の事業では、東京都商店街支援事業、東京都経営革新計画、経営力向上TOKYOプロジェクトにも参加し、企業内診断士の立場で公的支援に携わっています。また、理論政策更新研修の実行委員も、当初より務めさせていただいています。以前、東京支部で『衣食住の論叢集』(3年間のシリーズ)を編纂した際には、応募して編集や執筆にも携わり、いまでもこの論叢集は大切に保管しています。

また、平成20年度の「地域政策提言集」では、商店街支援事例における提言を行い、入選を果たしました。国際派診断士仲間と共同執筆で、PHP研究所から『入門 NEXT11がみるみるわかる本』と『BRICsとNEXT11のすべて』を出版するなど、中小企業診断協会の活動がベースとなって実現した、忘れられない思い出もあります。

中小企業診断協会で広がったネットワーク

KSFの懇親会風景
KSFの懇親会風景

中小企業診断協会での活動を通じて得られたメリットは、何と言っても、本業である勤務先での人脈以外のネットワーク拡大が大きいと思います。中小企業診断士には、さまざまな業界の方や専門家の方がいらっしゃり、そうした方々との異業種・異業態交流によって自身の視野も広がり、本業の業務にも大いに役立っています。

どの世界も同じだと思いますが、中小企業診断士としての活動を始めるにあたっては、多忙な本業の合間を縫ってでも、中小企業診断協会(支会)の活動や、研究会等に参加していくことが重要です。最初は、とにかくさまざまな研究会や支部・支会活動に顔を出して、その中でネットワークを広げ、自分の活躍の場を見出してほしいと思います。いまは支部ベースの研究会も多く、また支会の研究会で、他支会からの参加者を受け入れているものもあります(ちなみにKSFには現在、他支会会員が1/4近くもいます)。時間の制約もあることから、ご自身の仕事や業界に近いところ、興味を持ったところに絞り込んでいけばよいと思います。もし仮にそういったところが見つからなければ、実務補習で一緒だった仲間同士で研究会をつくってしまうのも、1つの手段だと思います。

言わずもがなですが、中小企業診断士登録はあくまでスタートに過ぎず、これから診断士資格をどう活かしていくかがより重要です。いま、中小企業診断士に求められている実務能力を、より向上させていく必要があるのです。支部や各支会では、セミナーや研修、研究会、実務従事等のさまざまな機会が設けられており、その機会を活かすかどうかは、それぞれ個人の意識にかかっていると言えます。ぜひそういった機会を積極的に活用し、時間の許す範囲で、地域や地元の中小企業支援に中小企業診断士としての能力を発揮し、社会に役立つ企業内診断士として活躍していただきたいと思います。

次回は、KSFの意義と活動の現状についてお話しします。

(つづく)

【参考サイト】

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