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書籍出版とその後の変化 ―「アサヒビールグループ診断士の会」執筆者座談会

司会・文:渡辺まどか(中小企業診断士)

【第3回】診断士の会、次なる挑戦

取材日:2011年1月13日

非常に盛り上がった座談会も、いよいよ最終回です。今回は、「アサヒビールグループ診断士の会」が今後、進むべき方向性や具体的な活動計画について、お話をうかがいました。

他社の診断士会ともコラボレーション

司会:皆さんが執筆された2010年の春頃までの活動については、書籍にも書かれていましたが、いま現在、会としてどのような活動を行っているのかを教えてください。

金田政寿さん
金田 政寿 さん

金田:発足以来継続している活動が、大きく3つあります。1つ目が、2ヵ月に1回の定例会です。メンバー間の情報交換が主目的で、業務報告や各々の研究会の活動内容を報告し合っています。2つ目は、取引先様やグループ会社の診断業務、いわゆる実務従事です。やはり、中小企業診断士としてのスキルを磨く必要があるということで、毎年夏頃に行っています。書籍にも書きましたが、チーム対抗戦のような形で取り組むので、さまざまなドラマが生まれます。

司会:まさに、ドラマですよね。真剣さが伝わり、感動しましたよ。

金田:他のメンバーのパートを後から読んで、「あのとき、こいつはそんなことを考えていたのか」と思うこともありました(笑)。この実務従事は、先方にすごく感謝されるんです。昨年はグループ会社のエルビーでしたが、「涙が出るくらい、うれしい」と社長から言ってもらいました。

3つ目の活動は、人事部主催の社内研修の講師です。私たちの手弁当で行っています。研修内容は、中小企業診断士の試験概要や1次試験のエッセンスを伝えたり、2次試験の過去問のディスカッションを体験してもらったりなど、中小企業診断士資格に関する啓蒙活動です。とは言え、受講者のレベルが幅広いものですから、今後は入門編としての受験対策講座と、応用編としての課題解決トレーニングなどで展開していこうかとも考えています。

2年ほどこのような活動をしてきましたが、昨年は新たな取組みがありました。まず、他社の診断士会とのコラボレーションによる異業種交流会の開催です。また、社内の中小企業診断士受験生向けに勉強会を開催し、2次試験対策の指導も行っています。

司会:松浦さんは、社内の受験生サポートをなさっていますよね。素晴らしいです。

松浦:そうですね。社内で勉強会を開いています。ぜひ今度、渡辺さんにもお越しいただき、いろいろとご指導いただきたいなと。

司会:はい。では、私の所属する受験校と競合しない範囲で、お手伝いさせていただきます(笑)。

松橋裕介さん
松橋 裕介 さん

大事なのは、「続ける」こと

司会:お話をうかがっていると、大変充実した活動内容で感心するばかりなのですが、皆さんがこれから新たにチャレンジしていきたいことはありますか。

大西:基本路線は、この会の目的にあるように情報共有の場であり、コミュニケーションの促進であり、学習する風土の醸成であり、会社への貢献であるわけですから、そこはしっかりと踏襲しつつ、外との交流の機会をもっと増やしていきたいですね。井の中の蛙にならないよう、世間一般に通用するような中小企業診断士になっていくために、異業種の企業内診断士との交流や、プロとのコラボレーションなどにもチャレンジしていきたいです。

とは言え、私たちは企業内診断士ですから、本業を第一に考えたうえで、限られた時間を大切に、小さな成功事例を積み上げることを目標に、少しずつ前進していきたいです。本日の女性社員向けのセミナーについても、人事部を巻き込んでの新しい試みでしたので、こういった事例を少しずつ実績として、継続的に増やしていきたいですね。

司会:「続ける」ことが実はとても大事だと、私も思っています。そして、私自身がそのお手伝いをするための人脈のハブになれれば、うれしいです。

では最後に、「中小企業診断士の広場」の読者の皆さんに向けて、メッセージをください。書籍『職業、企業内診断士』をすでにお読みになった方、まだお読みになっていない方、それぞれに対してお願いします。

落藤:すでにお読みいただいた方は、お手に取っていただいてありがとうございますとお伝えしたいです。お読みいただいたご感想やご意見、ご批判など、どんなことでも構いませんから、ぜひお話を聞かせていただきたいです。また、「一緒にこんなことをやろう」とか、「こんな情報がほしい」などのお声がけをいただきたいとも思っています。どうかぜひ、ご連絡ください。

司会:どこに連絡をすればいいのですか。

斎藤憲さん
斎藤 憲 さん

大西:私たちは人数も多いですし、それぞれがそれなりの人脈を持っていますから、「会いたい」という意志表示をしてもらえれば、われわれの誰かには必ずつながります。特に、女性の方からの「会いたい」をお待ちしています。すぐに飛んで行きます(笑)。

司会:大西さん、わかりやすすぎます(笑)。

落藤:まだお読みいただいていない方は、まずは書籍のページをめくっていただきたいです。きっと、企業内診断士の活動が手に取るようにわかります。アサヒビールグループ11人の企業内診断士の日頃の活動や喜怒哀楽のリアルな姿なので、何らかの共通点を見出だせると思います。伝わるメッセージが、そこにはあります。

松橋:私は商品開発を担当しているので、次につなげないと意味がないという意識を持っています。読者の皆さんから、ご意見・ご感想を聞かせていただき、次の活動につなげていきたいです。

アサヒビールグループ診断士の会

斎藤(憲):私は資格を取ったことをきっかけに、また出版を通してやりたいことを情報発信できたことで、希望の部署に異動することができました。中小企業診断士としての自分にとって、飲食店のコンサル部門に所属できた意義は大きいです。ですから、私自身は本業を通して中小企業の役に立ち、日本経済の活性化に貢献していきたいと思っています。

書籍をお読みいただき、同じような思いを抱いていらっしゃる方は、ぜひ私たちにその思いをぶつけてほしいです。

司会:皆さんの熱い思いを語っていただき、私自身、とても刺激を受けました。どうもありがとうございました。

(おわり)

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