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中小企業診断士の広場

独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(14)>

文:夏原 馨(中小企業診断士)

【第2回】「子どもたちに希望ある未来を手渡す」ために

2017年10月26日更新

仲間とのご縁に助けられ、中小企業診断士の扉を開けることができた私のその後。何のために、何を目指して「働く」のかを模索しています。

「社会に資する」土木工学で学んだ美学

就職活動時に「山の神様の怒り」を理由に挫折した土木業界(第1回記事参照)でしたが、4年間を通して学んだ「社会に資する」考え方は今の自分にしっかりと根付いています。
土木工学は、安全・安心に人がいきいきと暮らすためのインフラを構築する学問です。今は橋梁の構造力学や河川の流体力学の式を使うことはありませんが、仕事で地域活性化や商店街支援に携わる中で、「人がいきいきと暮らすための場を整える」ことを大事に感じる価値観は、間違いなく大学の4年間で先生方が教えてくださったことが土壌になっています。人生、無駄になるものなどありません。

インフラとしてのIT技術と、「わかもの、よそもの、ばかもの」人材としての価値

人生、無駄になるものなどないといえば、私にとってもう一つ、「ITリテラシー」があります。ITはなくても生活はできるでしょうが、あれば圧倒的に生活を濃く豊かにできます。働き方改革の肝は生産性の向上だという方もいらっしゃいますが、それにもIT技術は欠かせません。
たとえば、商店街支援は比較的アナログな世界です。住民アンケートや商圏分析など、データによる分析が欠かせないにもかかわらず、その多くは紙ベースや手作業で行われています。そんな中、あるプロジェクトで数百枚の住民アンケートをさばくのに初めてマークシートを導入し、大きく省力化を実現させることができました。自分にとって当たり前の手段が、顧客にとても喜ばれる。商店街にとっては異なる専門性を持つ、“わかもの、よそもの、ばかもの”である私とのご縁が生んだ成果だったのかもしれません。
商店街に限らず、アナログな世界が日本にはまだまだあります。そして、そのフィールドにはまだまだ中小企業診断士の活躍の余地が残されているのだと思います。

「育てる・活かす」を仕事に

ご縁をいただいた商店街支援のほかにも、「地域の潜在労働力を活かして地元に貢献したい」と発信し続けていたことから、今は地域や企業で「人」にまつわる仕事に携わる機会を多くいただいています。やりたいこと、紡ぎたい価値を唱えることで、ご縁に恵まれることに感謝しかありません。
たとえば、私は地元・品川区で、区の専門非常勤として企業の「人」にまつわるコンサルティングやハンズオン支援、企業向け研修などの業務を行っています。また、東京しごとセンターや関東労働局などの公的機関や金融機関で、経営者・人事担当者・管理者向けに採用や定着、教育について話す機会をいただいたり、民間企業の研修などの機会をたびたびいただいたりしています。どれも、中小企業診断士で叶えたかったことに近づくありがたいお仕事です。
ほかにも、昨年末にはJICAの研修で、海外の公的機関の方向けに女性活躍推進の研修を行う機会をいただきました。日本の女性と同じか、ともするとそれ以上に厳しい環境にいる方に対して、間接的にでもご支援する機会に恵まれたのは、とてもうれしいご縁です。
また、受験生時代に学んだ予備校で登壇する機会もいただいています。自分自身が社会を変えるだけでなく、社会を変えていく力を持つ中小企業診断士を世の中に増やすことができる仕事も、とてもやりがいがあります。
いずれも、人を育て・活かすことに資することができる、光栄な仕事だと感じています。いただいたご縁に感謝するとともに、いつかは自分もご縁を紡ぐ立場になって、恩返しならぬ「恩送り」ができたらと願っています。

「子どもたちに希望ある未来を手渡す」ために

私の経営理念は、「子どもたちに希望ある未来を手渡す」です。官民問わず、人材の育成や商店街や地域の活性化は、いずれも子どもたちの希望ある未来を築くのに欠かせない要素です。子どもをインキュベートする地域と家庭を支えるのは、地域経済と雇用にほかなりません。
セミナーでよく登壇させていただく「働き方改革」や「ダイバーシティ」、「女性活躍推進」や「管理職のマネジメント向上」それぞれのテーマは、いずれもタグの一つにすぎません。女性に限らず、誰もが心地よく働き、実力を発揮できるパレート最適を実現できる環境づくりの手段として、それらのタグをどう扱うか、企業それぞれに合った形で支援ができたらと思います。

誰もが、その人らしく全力で躍動できる社会。子どもたちに希望ある未来を手渡すことができるよう、駆け出し診断士は今日も奮闘中です。ここまでの話が、独立を考えている方や、これから診断士受験をされる方にとって、一つでもお役に立てば幸いです。

(おわり)

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