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独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(11)>-梅津勝明さん-

取材・文:村田 朗(中小企業診断士)小泉 岳利(中小企業診断士)

【第3回】自分を律することが、未来への自信につながる

2016年6月21日更新(取材日:2016年4月5日)

第3回は、「Match-hako(マッチ箱)」やご自身の課題と未来について、お話を伺いました。

起業家に特徴的なマインド

―地元の起業家の方々にインタビューをされていますが、共通することはありますか。

皆さんのお話を伺っていると、「何とかなるよ」とか「気持ちが大事」などとおっしゃる方が多いです。ポジティブな方が多いと言ってもいいかもしれません。その一方で、「自分を律することが大事」とおっしゃる方も非常に多いです。

―興味深いお話ですね。それはなぜなのでしょうか。

起業する前の方は「○○をしたい」という志は持っているものの、自信を持っている方は少ないのではないでしょうか。しかし、すでに起業されている方は、自分を律することで、不確実なことでも「自分はこんなことをやっているから、できるはずだ」と決断できる自信につながっていると感じます。ですから、これから起業しようとしている方は、まずは自分を律することから始めると、それが自信につながっていくように思います。

お話しをする梅津さん。後ろにあるのが、起業家を応援する
お話しをする梅津さん。後ろにあるのが、起業家を応援する"のぼり"

取手をもっとアピールしたい

―今後の課題などがありましたら教えてください。

「町ぐるみで起業家を応援する」ことをもっと進めたいと思っています。たとえば「起業応援団」の方々は、いまのところ飲食店や小売店の店主の方の比率が多いのですが、業種にこだわっているわけではありません。ただ、飲食店などであれば割引サービスをするなどのわかりやすい応援方法がありますが、一般の中小企業ではイメージがしにくく、実際に「『起業家を応援する』と言っても、私たちに何ができるの?」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

いまは、"のぼり"を立てることで応援する雰囲気を作っていただくようにお願いしていますが、今後はたとえば「まちゼミ」のように市内で講座を開いたり、小中高などの学校で起業家教育を行ったりすることも考えています。

―応援団の方々を増やすのも大変なのではありませんか。

人の意識を変えるのは難しいと痛感しています。たとえば、「新しい人が増えるとライバルが増えて自分の所が損をする」と危惧される方もいます。ですので、繁盛していれば、そこから何かを買ってくれたり、人を呼べたりするため、店が潤うのだということを言い続ける必要があると思います。

実際、秋葉原などは、「あそこに行けば何かがある」と思ってくれる人もいるわけですから、同じように「取手に来れば、何か面白いことが見つかるよ」となればいいですね。最近は、つくばエクスプレス沿線のほうが常磐線沿線と比べて人気ですが、常磐線は上野東京ラインが開通したため、交通の便が良くなっています。皆さんはすごく遠いイメージを持っていると思いますが、意外と都内に近いですし、筑波研究学園都市からも遠くありませんから、とても良いところですよ。

―今後、独立を考えている方にアドバイスをお願いします。

自分は計画どおりには生きてきませんでしたので、不確実性を享受できるのがいまの私の強みかもしれません。フリーの放送作家になったのも、中小企業診断士になろうと思ったのも、「何となく踏み出したから」です。皆さんが独立するときも、そういう感覚があっても良いのではないでしょうか。あまり深く考えすぎても一歩を踏み出せないと思いますし、合理的に考えても答えは出てきません。ですから、独立したいのであれば、とにかく実際に独立してみたら良いのではないかと思います。

(おわり)

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