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独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(8)>

文:川窪 俊哉(中小企業診断士)

【第1回】7年間の受験生活を経て[1]

私は2つの理由から、7年間にも及ぶ受験生活を経て、診断士資格の取得を目指しました。

私が中小企業診断士を目指した理由

私が中小企業診断士を目指した理由は、2つあります。1つ目の理由は、国家資格を取得することで私自身の武器、つまり強みを持ちたかったからです。それまでの私は、大学時代に取得した教員免許などをほとんど活かすことができていませんでした。

また、新卒で入った会社を1年半で退職してしまったため、専門的な知識や経験がほとんどありませんでした。今後に危機感を抱いていた私は、診断士資格を取得し、自分の強みとすることで、明るい将来や楽しい人生を切り拓きたいと思い、受験勉強を始めたのでした。

もう1つの理由は、中国の三国時代や日本の戦国時代に活躍した軍師や参謀のように、地域の中小企業の支援をしたいと思ったためです。きっかけは、親戚が会社経営をしていたこと、また金融機関に勤めていた際に多くの経営者の方と接し、中小企業の経営に興味が湧いたことでした。

中小企業の抱える多くの経営課題に対し、対応策や手段をめぐらして解決することは、まさに軍師や参謀の役割です。「会社の社長に経営のアドバイスをする仕事ってカッコいい」と思ったのも正直なところです。

7年間の受験生活

地域のイベントで販売支援を行う
地域のイベントで販売支援を行う

私が診断士資格の勉強を始めたのは、勤めていた会社を退職したばかりの頃でした。当時はフリーターの状態でしたが、それでも難関資格である診断士資格を必ず取得することで、自分に自信をつけ、経営コンサルタントとして新たな人生を歩んでみたいと思っていました。当初は、就職せずに勉強に専念すれば、1~2年で資格を取得できるものと考えていましたので、取得に7年間を要するとは思ってもいませんでした。

私は1次試験を7回、2次試験を5回も受験し、1次試験には通算3回合格しました。中でも平成21年度は、2次試験を受ける権利も失うなど、資格取得をあきらめようかとも思ったほどです。また2次試験も、毎年あとわずかのところで不合格となってしまっていました。

一番苦労したのは、モチベーションの維持です。4~5年目は、モチベーションがもっとも停滞した時期でしたが、このときは数ヵ月間勉強をやめ、他資格の勉強をしました。他資格に合格することで、少しでも診断士受験のモチベーション維持につなげたかったためです。勉強した資格は、日本商工会議所簿記検定2級とビジネス実務法務検定2級で、何とか合格することができました。

また6~7年目は、さらにモチベーションを維持・向上させるために、予備校の講師を変えたり、解答プロセスを一から見直して、大幅に修正したりしました。その甲斐あって、以前よりも演習の点数が大幅にアップし、合格への自信につながったものと思います。

こうして私は、2012年に2次試験に合格し、実務補習を経て2013年4月、中小企業診断士登録をしたのでした。

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