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独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(7)>

文:大森 渚(中小企業診断士)

【第1回】「人と比較されたくない」から始まった受験生活[1]

私が中小企業診断士資格の取得を志した大きな理由は、「人と比較されないために、自分のボジションを築きたい」という思いからでした。

人と比較されるのが苦手な子ども

大森渚さん

人には誰しも、「誰が何と言おうと、好きになれないこと」があると思います。

私は、何事に関してもあまり好き嫌いがなく、決して頑固なタイプではありません。むしろ、周りからは「こんなに選り好みしない人も珍しい」と言われるくらいです。でも、そんな私にも、子どもの頃から1つだけ、どうしても好きになれないことがあります。それは、「人と比較されること」です。

「人と比較されるのが嫌い」というと、天才肌っぽくて、自意識過剰なタイプに思われがちですが、まったくそうではなく、どちらかというと私の育ち方によるところが大きいように思います。

私は1人っ子で兄弟がおらず、従兄弟すらいませんでした。そのため、幼少の頃から誰かと比較されることがきわめて少なく、比較されることに慣れずに育ってきてしまったのです。そんな私ですから、学生時代もとにかく比較されることを避けるようにしてきました。

その1つの手段として、「独自のポジションを築く」という方法がありました。たとえば、1つの科目だけをものすごく勉強したり、限定された1つのことだけをものすごく練習したりすれば、少なくともその分野では誰かと横並びになるのを避けることができます。すると、他の分野では横並びになってしまったとしても、人と比較されにくくなるのです。周囲からは、負けず嫌いでマニアックな女の子に見えていたと思いますが、とにかくそのような手段で人とあまり比較されることなく、学生時代をどうにか切り抜けてきました。

"比較アレルギー"に悩まされる会社員生活

そんな私も学生時代を終え、神戸の通信販売会社から内定をいただきました。でも、内定式で同期と対面したとき、何だか嫌な予感がしました。6人の同期は、全員女性。しかも、全員が有名大学卒で、ついでに言うと、かなりの美人ばかりでした。そうなのです。社会人になったとたんに、きわめて人と比較されやすい環境、しかも比較されて確実に自分が負けるような状況に身を置くことになったのです。

入社しても、先輩の「○○ちゃんは、○○ちゃんより○○だよね」、「○○ちゃんは○○タイプで、○○ちゃんは○○タイプだよね」といったまったく悪気のないひと言に動揺し、額に汗を浮かべる日々。しかも、昇進・昇格や社内表彰など、会社には比較されてしまうタイミングが多々ありました。こうして、完全に"比較アレルギー"になっていた私は、「比較されないために、自分のポジションを築かなければ」と強く思うようになりました。

そこで思いついたのが、「資格をたくさん持っている」ポジションです。ありがたいことに、会社には多数の資格の奨励制度があり、在籍していた5年間で、さまざまな資格にチャレンジしました。販売士、ITパスポート、ビジネス文書検定、TOEIC...そして最後にたどり着いたのが、中小企業診断士でした。

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