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独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(5)>

文:野村 幸司(中小企業診断士)

【第3回】「人との出会いを大切にして、北海道・十勝の活性化に貢献したい!」[2]

人との出会いから活動範囲が広がってきた

異業種交流会を主宰

これまで、人との出会いによって、さまざまなご縁やビジネスチャンスをいただき、仕事につながったり、仕事の幅が広がったりしてきました。私のように個人やフリーランスの方、あるいは中小零細企業の経営者にとって、どのような業種であっても、人との出会いはとても重要なものだと感じました。

独立当初、さまざまな場所に顔を出していたことから、同年代の個人事業主やフリーランスの方、中小零細企業と言われるような企業経営者の方と多く出会いました。皆、同じような悩みを抱え、ビジネスにつながる人との出会いを求めており、その中で異業種交流会の立ち上げを打診され、1年前から異業種交流会を主宰しています。北海道・十勝にもさまざまな異業種団体があるのですが、勉強会や飲み会だけでなく、また自社の商品やサービスを買ってくれるお客さんを求める交流会でもなく、コラボレーションやジョイントベンチャーのように、「共働」で新しいビジネスを起こせるような関係性を作ろうということで、活動しています。経営資源の乏しい個人や小さな会社にとって、単独ではできないことも、それぞれの不足を補い、強みを活かして新しい価値を提供する、新しい発想を生み出すことが不可欠だと考えています。この異業種交流会も、小さいながらも継続的に活動してきたことで、人と人がつながったり、さまざまなコラボレーションが生まれたりと、徐々に成果を上げつつあります。

コワーキングスペースの運営に参画

コワーキングスペース
開設や運営に携わっている
コワーキングスペース

最近では、地方でもコワーキングスペース(注:さまざまな年齢や業種の人々が集まって仕事をし、アイデアやノウハウを共有して協働する場所)が数多く運営されてきています。北海道・十勝でも、コワーキングスペースの立ち上げという話が持ち上がり、開設段階から運営に携わらせていただいています。人と人のつながりや、コラボレーションを促せるような場の提供を目的としており、入居者向けのビジネスプラン作成講座や、ビジネスプランコンテストの企画を担当させていただいています。

このような活動が、直接仕事につながることは少ないですが、こうした活動が、新しいビジネスの創出による地域の中小企業の活性化、ひいては北海道・十勝の活性化につながればと思っています。

農業青年向け男性改造講座

また、地方の農家の後継者問題は深刻な状態です。北海道・十勝の農家も、後継者がいない、いてもお嫁さんに来てもらえないという悩みを抱えています。異業種交流会などでの人からの紹介で、「独身の農業青年を対象に、婚活に向けた研修をやってもらえないか」ということになり、「男性改造講座」という研修を担当することになりました。自分という商品の価値を高めて、どのようにして売り込むかという内容の講義や、コミュニケーションに関するお話をさせていただいています。

当然、これまでこのような研修の経験はなく、手探りでのスタートとなりましたが、これも、人との出会いによるコラボレーションの成果だと感じています。

中小企業診断士は「食えない資格」か?

私は、銀行という、比較的安定した勤務先を退職して独立しました。周りの人からはよく、「銀行を辞めるなんてもったいない」と言われますが、安定という面では劣るかもしれませんが、銀行を退職したことはまったく後悔していません。銀行を退職してから、本当に素敵な人との出会いがたくさんあり、自身の価値観の枠も大きく広がり、人生が豊かになったと実感しています。

また現在は、独立前には想定外だったさまざまな活動をさせていただいています。これは、人とのさまざまな出会いから発生していますが、他の士業ではこのような展開にはならなかったのではと思っています。独占業務がない中小企業診断士は、「食えない資格」と言われることもありますが、食えるか食えないかは、資格が決めるのではないと考えます。また最近は特に、独占業務がないからこそ、何でもできる楽しさを感じています。

マーケティング的には、顧客セグメントを絞り込む、自分のポジショニングを明確にすることが大切ですが、自身の市場価値は市場が決めるのだと思います。自分で勝手に枠を設けずに、さまざまなことに積極的にチャレンジして、今後とも自分の可能性を試していきたいと思います。

地方での診断士活動

独立当初は、マーケットの大きな東京や、北海道であれば札幌などでの事業展開も検討しました。よく地方では、「知識や情報など、目に見えないものに対してお金を払うことをしない」と言われ、やはり東京や札幌で仕事をしないとダメかなと思った時期もありました。しかし、独立して1年半と経験は浅いですが、地方にもまだまだ中小企業診断士の活動できる領域が多く存在すると感じています。また中小企業診断士には、「仕事を作る、生み出す」活動ができますし、そういった活動が不可欠だと感じています。

まだまだ小さな活動ですが、継続させることが、地域の活性化につながるものと信じています。これからも人との出会いを大切にして、北海道・十勝の活性化に貢献できるような活動を続けていきたいと思います。

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(おわり)

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