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独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(5)>

文:野村 幸司(中小企業診断士)

【第3回】「人との出会いを大切にして、北海道・十勝の活性化に貢献したい!」[1]

さまざまな人との出会いやご縁のおかげで、何とか「食える」状態に持っていくことができた独立1年目。さらに2年目は、独立前にはまったく想定していなかったさまざまな活動にチャレンジすることになりました。

独立2年目の活動内容

コンサルティング業務

現在の活動は、顧問先に対するコンサルティング業務がメインになっています。農業(北海道・十勝には圧倒的に多い)、ホテル、建設業、飲食業、小売業、食品製造業など、業種・規模ともにさまざまな企業のサポートをさせていただいています。関与の度合いもさまざまですが、経営改善や事業再生に向けた取組みに対して事業計画を策定し、それを計画書に落とし込んで、金融機関などへの説明や交渉を行います。さらに、その計画を社内での具体的な行動やアクションプランに落とし込み、実行支援から定期的な進捗管理をする、いわゆるPDCAサイクルを回すお手伝いもしています。

そのほかにも、引き続き経済産業省の中小企業支援ネットワーク強化事業における専門家として、各種支援機関やネットワークアドバイザーから専門家派遣依頼をいただいています。事業計画書の作成から実行支援、資金調達や資金繰り改善支援に関するコンサルティングは、関与先の業績に貢献できるようになり、評価をいただけるようになってきました。

農業分野への取組み

独身農業青年向け研修
独身農業青年向け研修の様子

また、平成24年度からは「6次産業化プランナー」としての活動をさせていただいています。農林水産省が推進する農林漁業者の6次産業化に関して、6次産業化法の認定にかかるサポートや、認定後の事業化に向けたサポートを行うものです。北海道・十勝の基幹産業は農業です。日本最大の食料供給基地と言われるこの地では、大規模で機械化された、生産性の高い農業が展開されています。ちなみに、農家1戸あたりの平均耕地面積は約41.7haと、全国平均の約26倍の規模です。

そうした中、経営規模の拡大に伴う労働力不足や高齢化、後継者不足に加え、食の安全・安心に対する消費者の関心の高まり、TPPの問題など、農業を取り巻く情勢は大きく変化しています。そのためにも、1次産業である農業を、原材料の供給だけでなく、加工・製造(2次産業)から販売(3次産業)まで広げていく、1×2×3=6次産業化などの付加価値を高める活動が必須な状況です。

しかし、ひと言で「農業」と言っても、なかなか理解が難しい業界でもあります。北海道・十勝は、主に畑作・酪農・畜産が盛んですが、それぞれ事業の中身は別物ですし、モノ・カネの流れも異なります。また、補助金や助成金などの仕組みは複雑に絡み合い、かなり奥が深いものだと感じています。まだまだ知識不足の状態ですが、農業は北海道・十勝には欠かすことのできない分野で、また中小企業診断士がまだまだ力を発揮できる分野だと感じており、今後とも積極的に取組んでいきたいと考えています。

独立起業支援

独立起業セミナー
独立起業セミナーの様子

また最近は、独立起業に関する相談が多くなっています。銀行出身で、資金調達支援を掲げていることから、「創業融資を受けるにはどうすればいいですか?」、「どこの金融機関だと融資が受けやすいですか?」といった相談が増えています。

しかし、実際にお話を伺い、事業計画書を確認すると、計画書の体をなしていないものが多く、具体的にどのような顧客に対し、どのような商品やサービスを、どのように提供していくのかなど、ビジネスモデルが不明確なケースも多くあります。そのような状態で、銀行の審査に通る事業計画書を作成し、融資を受けられたとしても、実際に事業を開始するとうまくはいかず、苦しい状況になってしまっている企業を数多く見てきました。

せっかく独立起業を志す人には、失敗してほしくありません。そのためには、経営に関する知識の習得を含め、事前にしっかりと準備することが必要と考えています。しかし地方では、企業経営者向けの勉強会はいろいろと開催されていますが、独立起業に関する講座はあまり開催されておらず、起業前にビジネスを学べる場所がありません。そういった思いから、少しずつではありますが、自身で独立起業に関するセミナーや、独立起業塾を定期的に開催しています。

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