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独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(4)>

文:堀川 久美子(中小企業診断士)

【第3回】「制約を外してビジョンとミッションを描いてみる」[1]

独立後、積極的にさまざまな活動を続ける中で、診断士活動のベースとなる考え方が根づいてきました。

無駄になることは一つもない

専門分野の資料を保管蓄積し、機会に備える
専門分野の資料を保管蓄積し、
機会に備える

仕事上で知り合った方と、過去の経歴等について雑談を交わすうちに意気投合し、私の専門分野であるライフスタイル事業への実務での参画をお誘いいただく機会もありました。これまでの経験と個人的な興味関心を活かせそうな、とても魅力的なお話です。日頃から「袖触れ合うも他生の縁」を座右の銘としている私は、これもきっと何かのご縁と、図書館やインターネットで業界データを調べたり、展示会に足を運んで最新情報を収集したり、提案書をまとめたりと、その都度誠心誠意取り組んできました。しかし、情報伝達や意思決定には当事者同士だけでなく複数の人もかかわるため、二転三転したうえ、結局実行に至らないことも少なくありませんでした。

積み上げていくと、ある程度まとまった時間とコストがかかりますし、他の業務スケジュールへの影響も出ますので、交渉が長引きそうな場合、あまり進展がなさそうな場合は、途中で手を引くことも必要です。しかし、声をかけてくださった方の事業への思いや、私の過去の実績よりも、将来の成功可能性を信じてくださっている気持ちを考えると、単純に費用対効果だけで考えることはできません。時間をかけて取り組み、たとえ実現に至らなかったとしても、いつか別の形でかかわる可能性もありますので、「今回はタイミングが合わなかった」と考えるようにしています。

ところが不思議なことに、落胆する間もなく、すぐに自分が貢献できそうな魅力的な案件が舞い込んでくるため、独立後は常にそれらと向き合ってきました。このような案件と一時期でも真剣に向き合うと、専門分野の知識が一層広がり、一度作成した提案書は加工して流用できるため、別案件への新規提案や、経歴としての提案書作成実績にも活用できることがわかりました。自分の専門分野を磨くうえで、実は一番の機会になっていると感じています。

価値観や思いを共有する仲間と合同会社を設立

主に会社員の独立・起業を支援する教育関連事業の合同会社を、研修講師をはじめとする7人のメンバーで立ち上げました。それぞれに思いがあり、社会貢献をしながら、自らも起業体験を通して学んでいこうという意欲の高い方ばかりが集まりました。大きな設備投資等のリスクを冒さず、できるだけ経費をかけずに事業を展開していく予定ですが、こうした起業スタイルの体現そのものがコンテンツの一部でもあります。これも、研修講師の勉強の場での出会いがきっかけで、対話を重ねるうちに大切にしている価値観や思い、目指す方向性等に共通項があるとわかり、実現に至ったものです。思いがあっても、1人ではなかなか腰が上がらないことも、数人集まればそれぞれの強みを発揮し、弱みを補完し合いながら簡単にできてしまうことがあります。中小企業診断士として、また研修講師として、これからも学び続けていく知識・スキルや自身の独立経験を活かしながら、取り組んでいく所存です。

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