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独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(4)>

文:堀川 久美子(中小企業診断士)

【第2回】「市場のニーズと自分の提供価値とのパズル」[2]

気づけばビジネス英語を教えるように

BtoCで英語の自主セミナーを開催
BtoCで英語の自主セミナーを開催

独立当初からお仕事をさせていただいている研修会社より、あるタイミングからビジネス英語研修の案件をすべて回していただけるようになりました。営業の方が、企業様に英語の研修を提案したところ、反応があり、登録講師の中で唯一対応可能だった私に声がかかったのです。かつて海外で仕事をしていたことがあり、帰国後も何かと英語を必要とする仕事に就いてきたことに加え、アパレル企業に対してはファッション業界での経験も活かすことができると知り、研修講師業界での差別化のポイントの1つをようやく見つけた気持ちでした。自分を求めてくれるお客様が目の前にいて、講義を楽しみにしていてくれる。テキストの内容や進め方を試行錯誤していくうちに、受講生らにポジティブな影響を与えられていることをようやく実感できるようになり、講師の仕事がさらに楽しくなっていきました。ブログを通して問い合わせがあり、直接雇用契約をさせていただける企業も現れました。

小規模な企業での研修は、受講生が1~2人しかいないことも多々あります。1人ひとりじっくりと向き合ううちに、彼らの「英語ができるようになって、仕事での活躍の場を広げたい」というニーズにもっと応えたいと思うようになりました。そこで、かつては自身も受講者として利用したことのある、英語の先生を紹介してもらえるサイトに講師として登録し、B to Cの個人レッスンを始めました。対象を、「ファッション等のライフスタイル分野で仕事をしている方、英語を学ぶことで夢を実現したい方」といった属性に絞って募集したところ、予想以上の問い合わせがあり、まもなくそのうちの何名かの方とレッスンを開始しました。

企業にしても個人にしても、業務に支障があるため、いますぐに英語力を底上げしたいと緊急性の高い方もいれば、将来的に英語ができればよいと、それほど緊急性は高くないものの、課題意識のある方は多いように感じます。英語を教えるだけでなく、実務面でも手伝ってほしいというオファーをいただくこともたびたびあり、意外なところから仕事が広がる可能性があることがわかりました。

ニーズと価値とのパズル

このように、さまざまな仕事の機会をいただいてきましたが、市場のニーズと自分が提供できる価値とをパズルのように合わせていく作業だったように感じます。好きなうえに貢献できるものもあれば、自分はあまり向いていないかも、と感じるものもありました。中小企業診断士といえばこの領域、仕事のきっかけはここ、仕事の内容はこれ、と周囲からの情報だけで決め打ちしてしまわず、さまざまな可能性をもっと積極的に、独自に模索していこうと思えるきっかけとなりました。

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(つづく)

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