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独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(4)>

文:堀川 久美子(中小企業診断士)

【第1回】「挑戦させていただけるチャンスを逃さない」[2]

独立後の仕事

当然ながら、開業届を出したところで、すぐに仕事が舞い込んでくるわけではありません。受験2年目の生活を支えるために始めた、月数日程度の派遣の経理の仕事と、知人の輸入雑貨店でのアルバイトで生活費をまかないながら、チャンスを見つけては、中小企業診断士としての仕事を増やしていきました。

最初の仕事は業界誌での執筆

恩師のご縁による起業準備セミナーにて1コマ講義を担当
恩師のご縁による起業準備
セミナーにて1コマ講義を担当

受験生時代に参加した出版記念イベントの懇親会の席で、先輩診断士から出版社の編集者をご紹介いただいたご縁で、合格直後から業界誌での執筆の案件をいただく機会に恵まれました。受験生時代にブログを書いていたことや、文章を書くことが昔から好きで、ライフワークとして生涯続けていきたい分野だったこともあり、積極的に自分から連載企画の提案をしたりもしました。

未経験から研修の仕事をスタート

また、研究会で再会した受験機関の先輩のご紹介で、小さな研修会社に登録させていただくことになりました。研修講師のノウハウもなく、未経験からのスタートでしたが、見よう見まねでテキストを作り、書籍で学んだインストラクションのノウハウを心がけながら、少しずつ小さな仕事をさせていただくようになりました。

そうは言っても、基本をしっかり学ばない状態で、いつまでも小さな仕事をしていては先がないと、とても不安な状況でした。どうやって仕事のレベルを上げていくべきかを模索していたところ、「ゼロから講師を養成する」というセミナーの案内が舞い込んできました。高額だったために迷いましたが、2ヵ月という短期間で学べること、その後1年間にわたり、月1回のフォローアップ勉強会があること、修了後に新規で公開講座事業を始める研修会社の模擬登壇を受ける権利を得られ、仕事のチャンスが広がること、そのほか、主催会社のネットワークを通じてさまざまなチャンスを得られる可能性があることを考えると、いまの自分には大きなステップアップになると判断し、受講を決めました。

20名強が参加したセミナーは女性が多く、診断士受験の勉強の場とはまた違った雰囲気の中、お互いが良きライバルとして、隔週の講座や自主勉強会で切磋琢磨しました。自身の講師としての方向性をしっかりと定める作業に始まり、カリキュラム構成の仕方、資料の作り方、企業への提案書の作り方等、講師の方の実際の経験をもとに、研修会社を通さなくとも自分で直接企業に営業をして、仕事をとっていけるスキルを学ぶというものでした。

周りで研修講師をしている先輩方は皆さん、優秀な大学を出て大手企業の出身と、輝かしいキャリアの方ばかりです。短大卒でファッション業界出身、転職歴も多い私の経歴を考えると、まともな研修会社に登録するのは難しいのではないか、自分でも直接顧客を開拓していける力がないと厳しいのではないかと感じていたため、これらのノウハウを学べたという事実は、少なくとも安心感につながりました。

実際に、中小企業診断士の先生から研修先をご紹介いただいたり、主催会社社長のネットワークから、また別の研修会社にも登録するきっかけができたり、主催会社の自社セミナーのお手伝いをさせていただいたりと、実践の機会も得られました。まだまだ、学んだことを完璧に実行できているとは言えませんし、ここからさらに深掘りしていかねばならないところですが、いわゆる一般的な企業研修の世界を垣間見ることができたことで、自分の軸が絞られてきたように思います。

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(つづく)

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