経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(3)>

文:上野 光夫(中小企業診断士)

【第1回】「夢を夢で終わらせてはいけない!」[1]

診断士資格を取得して以来、ずっと企業内診断士だった私だが、「いつしか独立開業したい」と思い続けて、ようやく夢を実現させることができた。

独立開業を意識し始めたのは18年前

診断士資格は養成課程を経て取得

上野 光夫さん

私が診断士資格を取得したのは、さかのぼること18年前、1994年のことです。当時、東京都府中市にあった、中小企業大学校東京校の中小企業診断士養成課程の研修を、1年間受講して取得しました(参考:「診断士資格取得のもう1つの道、中小企業大学校を知ろう」

勤務していた会社内の選考試験をパスして、会社から派遣していただきました。そう言うと聞こえはいいですが、「給料をもらいながらも、仕事をしなくていいからぜひ行きたい!」という、ほめられない動機で受験した不届き者です。

現在の中小企業診断士養成課程は、一次試験に合格していることが前提で、期間も半年間になっていますが、当時は「1年間まじめに勉強して卒業できれば、資格をいただける」という制度でした。ですから、私は診断士試験を一度も受けたことがありません。名刺交換をするときなどは、「診断士資格をお持ちなのですね。診断士試験って、難しいんですよね」と言われ、「そうみたいですね~」と、相手が首をかしげてしまうような返事になってしまいます。

でも、私にとって養成課程の受講は、決して楽ではありませんでした。前半の半年間は座学で、講義を聴くことが中心でしたので、学生時代を思い出してそれなりに楽しいものでしたが、後半は静岡、山口、沖縄と、地方での長期診断実習が中心となり、これが大変でした。他のメンバーと議論しながら進めるのですが、自分の実力のなさに愕然とし、落ち込むことが多い日々が続きました。それでも、何とかもまれて卒業し、診断士資格を取得できたのです。

私が独立開業を意識し始めたのは、中小企業大学校を卒業する頃でした。当時、プロコンサルタントとして活躍している講師を見て、「自分もいつかああなりたい」と漠然と考えていました。

一度は独立開業を断念

私が最初に独立開業を真剣に考えたのは、1998年の頃です。勤務先は転勤が多かったのですが、香川県の高松支店から東京の本店へ転勤した直後のことでした。更新研修(現在の理論政策更新研修)に参加したとき、プロコンサルタントとして仕事をしている方から、「君も早く独立開業したほうがいいよ」という話を聞き、心が揺り動かされたのです。

私は、その方のお誘いで(社)中小企業診断協会東京支部の懇親会に参加し、独立している方に積極的に話を聞きました。そして、「もしかしたら、独立しても何とかやっていけるかも」と思い、真剣に独立開業を考え始めました。

しかし結局、そのときは独立を断念しました。自分の力で仕事を受注し、コンサルティングができるというイメージがわかなかったことと、「養成課程に派遣してもらった会社への恩返しがまだ不十分だし...」という気持ちもあり、時期尚早と判断したのです。そしてその後は、会社でしだいに責任ある立場となり、仕事も楽しかったため、独立開業のことは忘れ去っていました。

[ 1 ][ 2 ] >>

【関連サイト】

【こちらもオススメ!】

※独立・開業したい人に役立つ情報が掲載されています。