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独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(2)>

文:村上 知也(中小企業診断士)

【第3回】「自然体で進んでいけるといいと思います」[2]

今後はどうしたい? ~自分で動き、自分で仕事をつくるには

村上知也氏

こうして独立から1年が経過し、仕事や自分の伝えたいことの方向性が、おぼろげながら見えてきた気がする。しかし、何かが足りない気がしてならない。いくら、知也自身が明確になっても、待ちの姿勢になっていないだろうか。自分で動けているだろうか。

そこで、自分の行動を振り返るために、日々の活動を記録し始めた。いわゆる、ライフログだ。記録して自分の行動を把握すると、自分の活動の非効率性がわかると思ったのだが、逆に、「記録するからもっと効率的に働かないと...」という意識がわいてくるものだ。

知也は、自分の活動を振り返りながら、ふと気づいた。

「セミナーもコンサルも、紹介してもらったものばかりだなぁ」

自分で営業してとった案件がないのだ。もちろん、紹介してもらうのは悪いことではない。仕事をして、実績を残して信頼関係を構築し、その結果で紹介されているはずだ。しかしその一方で、自分で仕事をつくり出せていないのではないか。営業活動もできていないのではないだろうか。

「去年1年間で、提案書を書いたかなぁ」

会社員時代にITコンサルだった知也は、デスクワークの大半はパワーポイントを使った仕事だった。提案書を書いたり、報告書を書いたり。独立してからも、パワーポイントの仕事に占める割合は高いが、セミナー資料や報告書の作成が中心で、「提案書」がまったく書けていないのだ。

では、どうするか。そう、書けばいいのだ。とは言っても、誰に何を提案すればいいのだろうか。そう考えていたところに、友人から連絡をもらう。自分で考えて動こうとすると、機会は向こうからやってくる。

「うちの会社、新サービスのマーケティングがうまくいってないんだけど、相談させてくれない?」

さっそく訪問して、話を聞く。昨日までだったら、話を聞き、相談に乗って終わりだったかもしれない。でも、そうだ。とりあえず提案してみるか。

「来週、提案書を持って行ってもいいかな?」

特に何か思いついたわけではないが、とりあえず言ってみる。

「え、いいの? そんなことまでしてもらって」

「もっ、もちろん!」

家に帰り、さっそく提案書のネタを考える。そして後日、提案してみた。数度のやりとりの後--

「じゃあ、これでお願いします!」

見事、マーケティング支援の受注に結びついたのだ。いままで、たくさんの機会を逃していたのかもしれない。知也は反省するとともに、一段階ステップを上げられる手応えを感じた。もっと自分から動かないといけないんだ。

「ちょっと、ゴリゴリとした押す力が足りないよね」と、友人からも言われる。それは、知也も認識している。しかし、無理に自分をセルフブランディングして、ガンガン営業するようなスタイルは、自分には向いていない。自然体のまま、自分のイメージが形成され、その中でチャンスをつかみとる意思をしっかり持っていれば、このまま成長していけるんじゃないだろうか。

 まだまだ、課題は山積みだ。経験も知識も、足りないことばかり。悩みも増える一方だ。でも、自然な自分のまま、進んでいければいいと思う。

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(つづく)

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