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独立直後の診断士をレポート

駆け出し診断士の奮闘記

<駆け出し診断士の奮闘記(1)>

文:岡田 憲政(中小企業診断士)

【第3回】「自信をつけるには、全力でやるしかない!」[2]

注力している仕事(3) ~マーケティング支援のコンサルティング~

★2011年4月20日 衣料品製造業のマーケティング支援コンサルティング業務を始める

衣料品製造業のマーケティング支援(展示会の会場づくり)
衣料品製造業のマーケティング支援
(展示会の会場づくり)

この仕事は、私が「目先の損得にとらわれずに仕事をしよう」と思うきっかけになりました。商売ですから当然、高い報酬をいただけるほうがよいのですが、駆け出し診断士なので、よい経験ができることを優先したいと思っています。損得でなく、一生懸命やっていれば必ずお客様はわかっていただけますし、「ありがとう!」とも言っていただけます。いまの私にとっては報酬よりも、この「ありがとう!」がとても重要です。お客様に感謝されることでしか、コンサルタントとして自信を持つことはできません。どれだけ勉強を重ねても、実務でお客様に感謝される経験には及ばないと思います。

このお客様は、新たに自社ブランドを立ち上げ、卸・小売事業を進めていくことを計画されていました。小売事業は1店舗を有しているものの赤字で、卸売販売も行っていませんでした。

まず着手したのは、直近に控えていた展示会への出展準備でした。必要な作業をすべて洗い出し、商品台帳などの商談に必要な資料作成、会場レイアウト作成などの準備を行いました。加えて会場の設営、展示会中の接客など、報酬に関係なく、とにかくできることを最大限にやりました。結果として、私自身も納得できる会場ができ、お客様にも大変喜んでいただけました。特に、社長だけでなく、スタッフの皆様も会場の出来に満足され、楽しそうに接客されている姿が印象的で、大きな満足感を得ることができました。

これをきっかけに、お客様は何かあると私に相談してくださり、決めたことに対する実行スピードも飛躍的に早くなりました。このような関係になると、さらによい結果が得られるようになります。

目先の損得を抜きにして、お客様のために一生懸命に取組むことで、よい関係をつくることができるのだと思います。そして結果的には、お客様と長くお付き合いできることで、長い目で見れば報酬面にも貢献するでしょう。

今後の展望

★2011年9月5日 今後の展望を改めて考える

私が独立してから、約1年が経ちました。理屈など考える余裕もなく、目の前の仕事にチャレンジしているうちに、生活していく自信がついてきました。

当初は、会社の看板がなくても、仕事を得られることに喜びを感じていました。でも、生活のメドが立ってくると、それだけでは物足りなさを感じてきます。もっとも嬉しいのは、お客様に「ありがとう!」と言われた瞬間です。人から必要とされ、社会に貢献していると実感でき、自信につながります。今後は、もっと「ありがとう!」にこだわっていきたいと考えています。そのためにも、もっと多くのお客様と仕事をする機会を増やしたいと考えています。この11月からはセミナーを開催し、個別相談やコンサルティング案件につなげる新たな仕事の流れを確立していこうと計画しています。

独立後、何とか生活していける自信を得ることができたのは、先輩診断士の方々のご支援のおかげです。この場を借りて、御礼申し上げます。今後、私自身が独立される皆さんのお手伝いをすることで、少しでも恩返しをしていきたいと考えています。

3回の連載では、駆け出し診断士の実態を本音でお伝えしたつもりです。少しでも皆さんの活動のヒントになれば、望外の喜びです。最後に、何かに挑戦したいけれど、「生活できるか不安だなぁ」と躊躇している方にひと言。

「悩んだまま、立ち止まるのはやめよう!」

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(おわり)