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地元に根付いた活動報告

地産地診

【第1回】「夢」を語る会を立ち上げ、やる気ある若手を育成

取材日:2011年5月1日

地域に根づいた活動を行う中小企業診断士の方々をご紹介する「地産地診」。その第3回目は、千葉県袖ケ浦で活動する(株)LBC代表の篠田法正さんにお話をうかがいます。

自然に囲まれた場所に居を構えて独立

― まずは、独立したきっかけを教えてください。

篠田法正さん

私は、大手化学メーカーの研究開発部門で新素材の研究開発に携わり、さまざまな経験を積む中で、その分野でなら世界一というくらいの自負を持っていました。ところが昇格試験の際、マネジメントに関する質問をされてまったく答えられず、悔しくていろいろと探している中で、中小企業診断士の資格にめぐり会いました。平成8年に中小企業診断士として登録しています。中小企業診断士の勉強をしたことで、新製品開発にかかわるマネジメントでも、非常に役立ちました。そのまま研究者としてのキャリアを積み上げていったのですが、管理職となって現場から離れつつあったことや、その分野の研究をやり切った感覚が芽生えたこともあり、新しい何かにチャレンジしたくなって独立しました。

― なぜ、袖ケ浦に拠点を定めたのですか。

留学から戻って配属された研究所が袖ケ浦にあったのですが、緑が多く、その風景がとても気に入っていました。また会社を辞める際、いまさら都会に住むのも避けたいと考えていたんです。自治体の財政状況や都心へのアクセスなどさまざまな検討をした中で、袖ケ浦に決めました。田舎の雰囲気があるのに、アクアラインで都心まで1時間ですしね。

― 商工会とのかかわりを教えてください。

独立してすぐに商工会に加盟し、さまざまな活動に参加していました。その流れの中で、自主セミナーのチラシを商工会館に置いていただくなどしているうちに担当者と関係ができ、専門家登録もすることになりました。そして、東京で開催されていた「ドリームプランプレゼンテーション」というイベントにかかわっていく中で、夢で地域を活性化できるのではないかという確信に近い思いが強くなっていきます。商工会の集まりで話をしている際に、背中を押してくださる方がいたのですが、どうしても夢という切り口からだと従来型の価値観と衝突してしまうので、まずは夢を語る会から始めることにしたんです。

手探りで「夢」を語る会を立ち上げ

― 夢を語る会ですか。

なのか塾のメンバーたちと
なのか塾のメンバーたちと

「なのか塾」と名づけ、きわめて安い価格で人を集めたところ、商工会の青年部を中心に口コミで参加してくれ、経営指導員もメンバーに加わってくれました。最初は「夢なんかない」といっていた人たちが、夢を見つけていきいきと輝いていく姿に、「自分は間違っていない」と自信がつきました。特に印象的なのは、仕事が行きづまって暗い顔で参加していた女性が、塾が終わる頃には元気を取り戻して前向きな姿勢に変わったことですね。この塾のメンバーが、以後の活動でも中心的な役割を担ってくださったことからも、ここが大きな転換点になっているのは間違いないと思います。

― なるほど。この取組みが、根を深く下ろすきっかけになったということですね。

そうです。ここから、袖ケ浦で「ドリームプランプレゼンテーション」を開催する動きや地元農家と都心をつなぐ試み、B級グルメへのチャレンジなど地域活性化につながるさまざまな取組みを、商工会青年部の方々と一緒になって行うことができるようになってきました。活動をするたびにご縁がつながり、関係が深まっていくのを肌で感じています。

― 夢を語る会は、その後も続けているんですよね。

一気に価格を上げ、グレードアップした形で続けています。第一期の塾生が再受講してくれたり、口コミで新しく塾生がきてくれたりもしています。何より嬉しいのは、第一期に参加してくださった和菓子屋さんが、第二期には従業員を連れてきてくださったことです。この従業員さんが変わったことで、会社が飛躍するきっかけにもなりそうです。先日は、この和菓子屋さんのコンサルティングを受注しました。

― 自主セミナーを行うことに、不安はありませんでしたか。

もちろん、不安だらけでした。でもありがたいことに、私の思いに共感してくださった方が強力にバックアップしてくださいましたし、コンサル仲間も手伝いにきてくれました。あとは、カリキュラムを進める過程で塾生と一緒に場をつくっていきました。1人だけでやろうとしたら、うまくいかなかったかもしれませんが、始める前から思いをさまざまな場面で語り、共感してくださる方を見つけていたのがよかったのだと思います。

― まずは自分から動き、地元の人と一緒に汗をかく姿勢が大切ということですね。次回は、イベントについてうかがいたいと思います。

(つづく)

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篠田 法正(しのだ ほうせい)
株式会社LBC(ライフ&ビジネスクリエイト研究所)代表取締役。1962年名古屋生まれ。大手化学メーカーの研究開発部門で20年間、キャリアを積む。新素材の研究開発に携わった経験を持つ工学博士として、「理系思考で問題の本質を見抜く」コンサルティングで2007年に独立。マーケティングや新事業展開、起業支援を中心にセミナー、コンサルティング活動を展開中。工学博士、中小企業診断士、(財)生涯学習開発財団認定シニアスキルリーダー、日本FP協会認定AFP(ファイナンシャルプランナー)、日本技術経営責任者協議会認定技術経営責任者、金融検定協会認定ターンアラウンドマネージャー。

会社名 株式会社LBC(ライフ&ビジネスクリエイト研究所)
代表取締役 篠田 法正
所在地 東京都港区赤坂4丁目13番地5号
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