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■ 何もない一個人の、工場立ち上げを支援する
佐賀県中小企業支援センター(財団法人 佐賀県地域産業支援センター)
| 株式会社萬点フーズ |
| 業 種 | : | すりゴマ製造業 |
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佐賀県中小企業支援センターには、創業前から「ベンチャービジネス講習会」でお世話になりました。つまりサラリーマンを辞めて、独立創業を思案していたころからのお付き合いです。以後3年間、さまざまなご助言・ご支援をいただき、おかげさまで設立3期目にして、経営を軌道に乗せつつあります。
創業間もない企業にありがちな「人材=人財」の不足を補って余りあるご支援を、これからも期待しております。
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| 本社所在地 | : | 佐賀県佐賀市 |
| 資 本 金 | : | 10,000千円 |
| 創 業 | : | 平成13年6月 |
| 売 上 高 | : | 17,000千円 |
代表取締役 |
| 従業員数 | : | 3名 |
岩石 昭浩
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■独自の新製法によるこだわりのゴマづくり
萬点フーズのすりゴマはただのゴマではない。独自の製造法で味と香りにどこまでもこだわってつくられた、ほんのり甘くまろやかで味と香りで他に類をみないこだわりの一品。
萬点フーズは、代表者の岩石昭浩氏が「本当においしい胡麻をつくりたい」という一心で創業した会社。焙烙(ほうろく)という素焼きの煎り鍋を用いた製法をヒントに焙煎機に手を加え、「焙烙仕立て」という製法を開発し"手づくりの風味"を再現。また、"すり機"も市販のものは使わずに、水車の粉挽きにヒントを得た「杵つき製法」を開発して、ふっくらとした食感と粒の食感を同時に楽しめる商品に仕立てている。
■ゴマ業界を約8年経験したのち製造工場を単独で立ち上げる
代表者の岩石氏は、福岡大学法学部卒業後、プラント設計会社を経て、92年に佐賀県内のすりゴマ製造会社に入社。製造現場や生産管理、総務などを経験したのち、2000年に同社の佐賀工場長に就任。もともと独立志向の強かった岩石氏は、約半年間の工場長経験により独立の自信を深め、同年6月退社、当センターが開講した「ベンチャービジネス講習会」を受講した。その後、独立の際に会社経営全般にわたるアドバイスをセンターから受け、2001年3月に萬点フーズ株式会社を設立。まさに裸一貫での製造工場立ち上げという、数多い当センター支援先のなかでも出色のケースだった。
■開業前後の時期はあまりに多くの課題が
- 資金面:岩石氏が当初、自前で準備できた資金はわずか300万円。有限会社を設立しようとしていたが、すりゴマ製造工場を立ち上げるには機械購入などの資金として最低でも2000万円程度は必要であり、資本増強の必要性を強く指導した。親戚筋をまわって700万円を調達させ、やっと2001年3月に株式会社設立(資本金1000万円)にこぎつけた。また、県の制度融資(独立開業資金)から1000万円調達することができ、都合2000万円の資金で、すりゴマ製造業の事業開始となった。
- 販路:従前のすりゴマ製造会社の販路は使えず、まったくゼロからのスタート。以前の8年間のキャリアから、思いつく限りの営業活動を行うと同時に、当センターでも佐賀県内外のスーパーや商店に紹介した。当初半年くらいはほとんど数字があがらず、経営者としてかなり悩んだ時期もあったが、その後通信販売がヒットし、かなりの出荷が見込めるようになってから売上は徐々に伸びていった。
■3カ月ごとの「実績検討会」と「ベンチャー異業種交流会」
毎月の試算表をもとに、代表者と実績検討会を3カ月ごとに開催し、経営面のさまざまな課題や悩み等について、情報・意見交換を行った。同氏は誠実な人柄で、経営実態について虚偽の報告をすることもなく、終始好感のもてる対応をしてくれ、われわれ支援者サイドと相互の信頼関係が確立できたように思う。
また2001年6月に当センターが設立した、ベンチャー企業の事業協力・事業連携をめざす「佐賀県ベンチャー交流ネットワーク」にも創業メンバーとして入会し、会員となった他の有力食品メーカ―とともに「佐賀県特産品販売連合会」を立ち上げ、共同販売にも乗り出した。
■権威あるモンドセレクションでグランドメダル(大金賞)に!
2003年5月にビッグニュースが飛び込んできた。当社の「まんてんのすりごま」がモンドセレクションの大金賞を受賞したのである。
「モンドセレクション」とは、欧州経済共同体(EEC)とベルギー王国経済省が1961年から開始したヨーロッパで最も権威ある品質選考会。
世界各国のメーカーが自信作を出品するなか、これを受賞した商品は、国際的な評価基準を満たした"世界に通用する商品"であることが証明される。100点満点のうち、85点以上で金賞。大金賞をとるには95点以上の評価を得る必要があり、萬点フーズはその名の通り、世界で"満点"の評価を得たのである。
当社のすりゴマは、昔ながらの"ほうろく"を使った製法をヒントに焙煎機を工夫し、ゴマの風味を引き立てた点が評価されたもので、すりゴマとして日本はもとより、世界で初めての受賞となった。
この受賞を機に商社などから問い合わせの電話がかかるようになり、 今期(2004/2月期)の売上は対前期比で50%アップの25,000千円となる見込みである。
また当センターでは以前から、新製品開発の重要性を岩石氏にしつこいほど指導しており、現在は主力のすりゴマに加えて「黒胡麻油」「胡麻サブレ」「ねり胡麻」などの新製品が次々と生まれている。将来は主力のすりゴマの売上比率を50%程度にまで落とすことを目標としている。
当社は決してハイテクのベンチャー企業ではないが、一個人が単独で工場を立ち上げ、約2年半でほぼ成功の目途をつけたという点で、われわれ支援者サイドにも大いに自信を与えてくれる存在である。
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