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その他
■ マンツーマン一貫集中支援で工法特許バネに全国展開
沖縄県中小企業支援センター(財団法人 沖縄県産業振興公社)

株式会社沖創建設
業   種総合建設業
 助成金が欲しいのではなく、信用・信頼が欲しいのです。福岡での地鎮祭に飛んできてくれた姿をみて、「沖縄県はこうして企業を支援しているのか」と驚かれるとともに当社への信用が一気に高まりました。プロジェクト・マネージャーには、経営戦略のヒントや幹部への講演会も開いていただき、社員のさらなる意欲創出と事業進展のスピードにつながりました。
本社所在地沖縄県那覇市
資 本 金4800万円
創   業昭和57年1月
売 上 高7,166百万円 代表取締役社長
従業員数85名 横田 恵文


■自社独自開発の工法により全国展開をめざす建設会社

 沖創建設は、中小企業支援センター事業の支援制度の1つである「事業可能性評価委員会」の選定企業となり、当センターでは同社の県外販路開拓を集中支援してきた。
 同制度は、事業の可能性について評価を行い(専門委員会および本委員会に諮る)、事業の成長可能性が高く将来的に有望な企業及び事業分野を発掘し、継続的かつ集中支援へ結びつけることを目的とする。
 各分野の専門家からなる専門委員会と企業経営者等の目利きからなる事業可能性評価委員会(本委員会)の2つの委員会において、主に事業の(1)社会貢献性、(2)新規性・独創性、(3)市場性 (4)実現性、(5)展開力というの5つの視点から総合評価の高い企業を選定し公表する。
 同社は、自社独自開発工法により「低コスト高品質」商品を実現。沖縄からの全国展開は県建設業界で異例であり、新たな展望を開いたとして、今後の事業展開に大いに期待ができる。

■県外進出に向け知名度向上と信頼関係の構築に取り組む

 公共工事の減少による建設業界の生き残りをかけるなかで、同社は独自開発工法による民間受注のウエートが高いということを利点として健全経営をつづけている。
 しかしながら、県内の域内マーケットでは将来の展望が立たないことから、3年前からマーケットを県外とにらんで、手始めに福岡県へ進出。ところが、県外展開においては、経験が浅く実績が乏しい現状から今後の全国展開においては地域における「知名度向上と信頼関係の構築」が課題として残っていた。
 幸いに市場性ある低価で高品質商品を保有し、健全な財務内容、社長の力量、緒につきかけた物件の販売等を総合的に考慮し、上記の「知名度向上と信頼関係の構築」をバックアップする公社の支援体制を敷き、ロールモデル(成功事例)を企図する。


■マンツーマン方式による"育て上げ型支援"を実施

 沖縄県の新振計のコア施策である「民間主導による自立型経済の構築」の実現を期するうえで、下記の「民間支援5原則」に基づき積極支援している。
  1. 行政の補完的機能に加え、コーディネート・プロデュース機能の充実強化
  2. 徹底した現場主義の導入
  3. マンツーマン方式による「政策支援企業」の育成支援
  4. ワンストップサービスの徹底
  5. 迅速多様な民間支援方策の展開
 沖創建設の支援ポイントは、プロジェクトマネージャーのマンツーマン方式による「政策支援企業」(事業可能性評価委員会選定)としての"育て上げ型支援"によるものである。同社の県外展開が緒につきはじめた福岡県事務所等での大まかなマーケティング調査の実施可能性を把握したうえで3棟目の地鎮祭の際、公社の事務局長が出席、沖創建設への「信用の供与」という形となって、今年2月東京で2棟7億円余の受注にこぎつけている。

■数々の支援策が功を奏し企業として信頼を高める

 公共工事が先細りするなかで、沖創建設は官需から民需への受注シフトを敷いてきており、現在のウエートは官5%、民95%となっている。また、本社・現場及び取引関連協力会社あげて日常業務のなかで改善・改革・改造を徹底したほか、「プレキャスト壁パネルの製造方法と成形装置」「プレキャストパネルの積上式製造方法」の2つの特許を取得。重労働の軽減と生産効率の向上で大きな「差別化戦略」を保有し、加えて人材育成・登用・健全な財務内容など、人・モノ(技術特許)・カネの経営基盤トライアングルに着目し、県外展開への公的機関による信頼性支援による選定企業としてのプレス発表、県外地鎮祭への出席などで沖創建設の意欲創出を担った。
 同社の横田恵文社長は、こうした支援の成果について語る。
「県産業振興公社にある沖縄県中小企業支援センターが事業の可能性を高め、将来的に有望な企業に選定してくださり、これは追い風になりました。地鎮祭で沖縄県産業振興公社の中村事務局長の姿をみたお客様が『沖縄県がおたくを支援しているのか』と感心していました。われわれ事業家にとって一番欲しいのは信用。これは金では買えません。おかげさまで福岡では3棟目のマンションを建設中で東京でも2件のマンションが建設契約を締結受注しています」
 このように、沖創建設の現状分析を行い、その課題を抽出し、タイムリーかつ効果的支援をマンツーマン支援のスピーディーな対応が功を奏した。
 「育て上げ型支援」はかゆい所をかいてあげる感性と業務のミッション(使命観)を通して、中小企業支援成果を発揮するファイティング・スピリットが支援機関に問われている。その成果が法人税、雇用として行政の施策支援の実を結ぶものである。

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