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■金型のリユースと六価クローム・フリーにより環境にやさしい循環社会に貢献する
京都市中小企業支援センター(財団法人 京都市中小企業支援センター)
| 株式会社ツー・ナイン・ジャパン |
| 業 種 | : | 表面処理受託販売
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当社が開発したTOP処理技術により、離型という極めて難しい技術的な問題を克服することができました。またリユースの際に、低コストや有害物質の六価クロームの排除による省資源化など、他社にない特徴をつけることで、環境保全も含め地域社会の活性化に寄与できるものと確信しております。
平成15年3月に受けた「オスカー認定」が新規事業に強い追い風となっており、さらに支援センターの方々からの経営面・技術面の的確なアドバイスを受け、事業が順調に展開しています。心から感謝申し上げます。
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| 本社所在地 | : | 京都市南区 |
| 資 本 金 | : | 1,000万円 |
| 創 業 | : | 平成元年11月
(1985年) |
| 売 上 高 | : | 150,000千円 |
代表取締役 |
| 従業員数 | : | 5名 |
二九 規長 (ふたく のりなが)
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■表面処理の課題に着目し「TOP処理」の技術を確立
表面処理の受託加工及び販売を営むツー・ナイン・ジャパンは、二九規長(ふたく・のりなが)社長の兄が営む二九精密機械工業(ステンレスの難加工・精密加工)から独立し、堀場グループのエステックが製作するコーティング装置等の販売代理店として設立された企業である。
二九社長は表面処理の重要課題は下地処理にあると着目し、マイクロ・ブラスト装置のメディア(微粒子の粉体)開発に成功して、他社にはみられない「TOP処理」の技術を確立した。これは、金型の表面にメッキ、コーティングなどの表面処理をする前に「TOP処理」という特殊な下地処理をすることで「滑り性」が格段に向上するものである。また、表面処理(コーティング)後に「TOP処理」をすることにより、「離型性」が大きく向上する。
【TOP処理の特徴】
(1)コーティング皮膜の剥離
TiN、CrN、TiCN、DCL皮膜、各セラミック・コーティングの 剥離、複合メッキの剥離
(2)表面の不純物の除去
放電加工表面の白層除去、研磨加工トレース内のカエリ除去、 金型デポジット除去
(3)表面状態の改良
マイクロクラック閉塞、金属表面の緻密化
(4)金型の品質向上
ゴム・プラスチック金型の離型性、流動性向上。 冷間鍛造用パンチ、ダイの破損防止
(5)精密部品の微細バリの除去
時計用ギアー、放電電極
(6)摺動抵抗の軽減
金型のスライドピン、エジェクターピンのかじり防止
(7)酸化皮膜の除去
各種鋼材の熱処理の酸化皮膜除去、放電電極の酸化皮膜除去
(8)処理条件
大きさ:400×500×300 mm
材 質:金属 すべてOK
特 徴:常温処理 歪みなし
これらの特徴をもつ「TOP処理」により、従来不可能とされてきた金型・機械部品のリサイクルが可能となる。また短納期(1泊2日体制)で型の再製作のタイムラグが解消され、イニシャルコストの軽減を可能にした。
■オスカー認定を受けたことで会社と技術の認知度が一気に増す

「TOP処理」という画期的な処理方法を開発した二九社長は、マネジメント体制の確立という次なるステージアップの方法を模索していた。そんな折、旧知である京都市中小企業支援センターのプロジェクトマネージャーにある会合で偶然に再会した。その際、京都市中小企業支援センターが実施・推進し、ビジネスプランの実現可能性を評価する「企業価値創出(バリュークリエーション)支援制度」への応募を勧められた。応募したところ、平成15年3月に実現可能性が極めて高い企業として「オスカー認定」を受けることとなった。この認定を受けたことが新聞等のメディアに紹介され、また京都市中小企業支援センターが発行する情報紙「インフォメーションからすま」でも当社の技術を紹介され、全国各社からの問い合わせが殺到するなど、当社の販売戦略に大きく貢献することとなった。
さらに平成15年4月、当社主催の「新技術・新製品発表会」並びに「オスカー賞受賞記念発表会」に、支援機関である京都市中小企業支援センターの総務経営支援部長をはじめ、経営・技術各マネージャーが出席したことで、従来の協力会社はもとより新規顧客に対しても計り知れない信頼を得ることができ、新製品の評価が一層強まった。「オスカー認定」企業に対する支援策のフォローアップ支援として、ビジネスプラン達成のため、戦略の検討や増産体制に伴う新規協力会社の斡旋・紹介など的確な経営アドバイスを行うことで、当該企業の事業展開の構想の具体化に弾みがついた。
■錠剤成型の杵(きね)と半導体金型への取組み
「TOP処理」の開発に成功した当社は、マーケティングにより、TOP処理とコーティングの技術を錠剤成型の杵と半導体金型の離型性にターゲットを絞ることが事業展開を確実なものにすると判断した。その結果、有害物質のなかの1つ、六価クロームを使わない表面処理の代替・コーティングが離型性により優れた効果をもたらすことがわかった。
現在、製薬の打錠成型および半導体の金型分野に大手企業との契約も取り交わしたところである。今後、この「TOP処理」の技術を他の分野にも応用活用していくことが期待されている。
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