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■ 独自の創業支援事業活用による創業の推進
川崎市中小企業支援センター(財団法人 川崎市産業振興財団)
| 株式会社イッツコーポレーション |
| 業 種 | : |
ソフト開発・販売
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代表取締役 淡路 正明 |
「かわさき起業家選抜」での優秀賞受賞並びに融資の認定が支えとなって、念願であった会社設立を果たすことができました。これからもセンターとの連絡を密にしつつ事業の一層の発展をめざします。
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| 本社所在地 | : | 川崎市幸区 |
| 資 本 金 | : | 1,400万円 |
| 創 業 | : | 平成14年3月 |
| 売 上 高 | : | 9,000万円 |
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| 従業員数 | : | 5人 |
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■「かわさき起業家選抜」を立ち上げ優れたビジネス・アイデアを支援
当センターでは平成13年度に、マネージャーのイニシアティブの下、より多くの支援対象企業の発掘や新規創業の推進を図ることを目的に、都道府県等中小企業支援センターの行う各支援事業に加えて、独自の支援事業である創業オーディション「かわさき起業家選抜 ビジネス・アイデア シーズ市場」事業を立ち上げた。
この事業はさまざまな分野のビジネス・アイデアを、地域を越えて広く公募している。優れたアイデアには、川崎市中小企業融資制度の利用や金融機関との出会いの場の提供、あるいは当センターのマネージャーによる継続的なアドバイスなどを通じてアイデアが実現できるよう支援するものである。
事業がスタートした平成13年度は計4回の開催に主催者の予想を大幅に越える応募があったことから、次年度からはより応募がしやすいよう原則「毎月」の開催とし現在に至っている。
この間、計21回の開催で応募数681件を数えるが、本事業を通じて新規創業や新分野進出を果たした事例も数多く出てきている。
■応募したアイデアが優秀賞を受け仲間とともに独立起業を果たす
今回紹介するイッツコーポレーションは、この「かわさき起業家選抜」事業を契機に新規創業を実現した企業であるが、創業に至る経緯は次のとおりである。
創業者の淡路正明氏はもともとは大手工作機械メーカー系の子会社で機械の稼働率を向上させるソフト開発に従事していたSEであった。
しかし同社の体制では自らが中心となって開発に取り組んだソフトの販売が困難であったことに加え、会社も組織の一部を切り離す機構改革を進めてもいたこともあって、業務の先行きがみえない状況に置かれていた。
こうしたことから会社からの独立を他のスタッフとともに模索していたところ、「かわさき起業家選抜」を知り、第2回の選考会に「Webを利用した工作機械の稼働率の管理」のアイデアを提案、自己の描くビジネスの事業としての可能性の評価を託すこととなった。
選考の結果、このアイデアは優秀賞を受賞、インセンティブである川崎市中小企業融資制度の2000万円の融資も受けられることとなったため、独立を決意し、平成14年3月、仲間3名とともに株式会社イッツコーポレーションを市内中原区に設立したものである。
■スタートアップ時の課題に専門家派遣でサポート
イッツコーポレーションは顧客企業のニーズに応じた生産管理部門の各種ソフトの制作・販売を主な業務としている。淡路社長らスタッフは工作機械メーカー系の子会社に在籍していたが、専らソフト開発業務に従事していたこともあって生産管理全体に関する知識や経験が十分でない面があった。また企業であるからには、常にその商品やサービスを供給する新たなマーケットの開拓が必要であるが、この点についても社員らの業務経験が不十分なため、どこに対して、どのように営業をしかけていくべきか?という営業面での課題があった。
そこで当センターが同社に提案したのが、これらの課題に関する専門家の派遣である。専門家の派遣は平成14年度、15年度の2度にわたって実施しているが、同社は現在、派遣専門家の指導と協力の下、生産管理システムや営業ノウハウの習得、新たな事業の模索等に努めているところである。
■事業に適した環境を求め企業育成施設「KBIC」に入所
イッツコーポレーションは平成14年3月に設立されたが、市内中原区のオフィスは設立当初ということもあってスペースが狭いうえ、近隣に情報交換や業務提携等を行う相手先企業も不足がちであった。このため事業の発展により適した環境に新たな拠点を設けることを希望していた。こうしたなか、川崎市では、かながわサイエンスパーク(KSP)に次ぐ市内第2の企業育成施設として、平成15年1月、「かわさき新産業創造センター(KBIC)」を開設した。
この施設は新規創業や新分野進出、市内企業の技術の高度化の促進等を図るために開設されている。当センターでは同社に対して本施設の情報等を提供し、その結果、同社は平成15年12月、KBICに入所することとなった。
■状況に応じたサポートを実施順調に売上高を伸ばす
当センターのイッツコーポレーションに対する支援は、新規創業段階では「かわさき起業家選抜」を通じて事業の可能性を評価し、川崎市中小企業制度融資による必要な資金を融資したこと、またスタートアップ段階では専門家派遣事業を通じて諸課題の解決と新たな拠点である「かわさき新産業創造センター」入所に際してのサポートが主なものであるが、この間、センターマネージャーによるアドバイス、無料相談窓口での経営や技術上の各種の相談、あるいは人材育成事業の研修を通じての支援も適宜実施してきた。
イッツコーポレーションは誕生してまだ間もない企業であり、企業規模も現時点ではまだ小さいものである。したがって売上高も1期は10000万円と少ないが、2期は3000万円、さらに3期は8600万円(予定)と順調に売上高を伸ばしている。企業の成長、発展は企業自身の絶え間ないチャレンジや経営革新の成果であることは言うまでもないが、当センターでは今後とも可能な支援を通じて同社の発展を見守っていくとともに、第2、第3の「イッツ社」となる新たな創業者の発掘や育成に努めていく。
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