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創業型
■ 「信頼」をキーワードに、デジタル社会のスパイス的存在をめざす
諏訪地域中小企業支援センター(諏訪商工会議所)

株式会社 デジタル・スパイス
業   種 制御・通信ソフトウェア開発・RF-IDソリューション  創業設立時に支援センターから創業設立等のノウハウ、運転資金調達方法、会計事務所の紹介、県のインキュベーター施設借用手続きなどあらゆる場面で相談させていただき、予想以上にスムーズな会社創業設立を実現することができました。苦手分野の課題などを支援センターに相談することで、本業に注力できたのは本当に助かりました。
 今後はいくつか出はじめている経営課題についても支援センターに相談させていただき、専門家の派遣をお願いしながら問題解決を図っていこうと考えております。
本社所在地長野県諏訪市
資 本 金22,000千円
創   業平成13年7月10日
売 上 高162百万円
(平成15年6月期)
代表取締役
従業員数15名 須藤 泰志

 
■独立創業は学生時代からの夢総合的な支援で実現

デジタル・スパイスは、創業設立時に長野県諏訪地域中小企業支援センターの総合的な支援を受け、2001年7月に長野県諏訪市に会社を創業設立された。 2011年の地上波デジタル放送化でニーズの高まる、液晶・プラズマの検査装置、製造装置に関わる制御・通信ソフトウェア開発を主軸にしたビジネスを展開し、順調な滑り出しをみせたIT企業である。
 須藤社長は、大学時代から独立したエンジニアになることを夢みていた。大学卒業後は大阪の大手企業に就職したが、大手企業の体質が自分には向かないと判断して退職、数回の転職を経験して2001年7月、デジタル・スパイスを設立した。
 須藤社長は、エンジニアリング会社在職中に「自分は技術はわかるが、会社設立のノウハウや資金調達方法などはまったく知識がない」と支援センターの門を叩いた。
 支援センターが主催した「創業塾」や「セミナー」にもいくどか足を運び、すでに起業している経営者の生の声や専門家による会社設立のノウハウ、会計税務のやり方、マーケティングの基本等を学び経営に活かされている。また、いまでは須藤社長が自らの創業体験談を「創業塾」の講師として講演もされている。

■得意分野を絞って独立ファブレス企業主義

 会社の創業は、エンジニアと須藤社長の2名でスタートした。2011年の地上波デジタル放送に向けて、液晶・プラズマ関連の設備投資が加速すると世の中の動きを分析し、ファブレス経営に主眼を置いた須藤社長は、液晶の検査装置、プラズマ検査装置の画像処理、制御ソフト、通信ソフト開発に着手した。少なくとも向こう5年間はこの分野の仕事が増えると見込み、デジタル化、IT化のなかでのビジネス展開を模索してのスタートであった。
 開業してすぐに須藤社長から支援センターに相談がもちかけられた。「仕事の受注は順調になってきたが、その仕事をやるための運転資金が厳しい、融資相談を受けたい」「メーカーとの基本取引契約書を締結したいが内容をチェックできる専門家がいない」など支援センターの支援と紹介により、国民生活金融公庫から1000万の融資を受けた。また、メーカーとの取引に際して発生する各種契約書の内容チェックにおいても、支援センターの支援と専門家の紹介を受けた。
 その後においても、今日まで必要に応じて、支援センター、専門家、専門機関等の活用が図られている。 このように、不得意の分野、課題等に対して、支援センター、専門家、専門機関等をタイムリーに効果的に活用し、対処してきている。

■R&D部門を設立し商品開発に力を注ぐ

 創業して間もない2001年9月には、長野県岡谷市にある県のインキュベーター施設「長野県岡谷創業支援センター」の入居の相談を受けた。創業間もない会社にとって固定費の削減は会社経営の大きな改善策の1つであった。
 2002年4月1日に「長野県岡谷創業支援センター」に入居。液晶・プラズマの検査装置と工場のホストコンピューターをつなぐ「SECS通信ドライバー」の商品化に向けた開発をスタートさせ、2002年中に一部完成し、各メーカーへ売り込みを開始した。2003年8月には神奈川県相模原市のキャロットシステムズとRF-ID(非接触で認識・通信を行う個体認識技術)とICタグ(LED付)を利用し検索するシステムを協同開発し、商品化に向けて調整段階に入っている。須藤社長からは特許に関しての相談が支援センターに寄せられるようになってきた。
 メーカーからの開発業務受注中心だけでは、景気の良し悪しに左右されてしまう。また現在の液晶市場の活況が永遠につづかないという須藤社長の先をみた投資だと判断する。

■将来の夢は株式公開を果たし若手経営者を育成すること

 「遠回りしてでも夢はあきらめなければ必ず実現する。」と須藤社長はいう。 須藤社長の夢は、株式公開という大きなハードルに挑戦し、公開できたならキャピタルゲインを使って、資金調達に苦しんでいる、やる気のある若手経営者を育成することである。 会社が成長するにしたがって、管理体制、資金調達、製造物責任等さまざまな経営課題が出てくることも考えられるといっている。
 今後も支援センター、専門家、専門機関を利用し、ぜひとも大きな夢の実現をしてもらいたいものと願っている。
(コーディネーター 五味 朝臣)


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