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創業型
■ 拡大を続ける中古住宅のリフォーム販売会社
中小企業・ベンチャー総合支援センター(中小企業基盤整備機構)

株式会社やすらぎ
業   種 中古住宅の再生
リフォーム販売
 当社は創業以来赤字を出したことがなく、業績も順調に推移してきた。しかし、今回の再生リフォーム事業への展開はまさに社運をかけたもので、従来事業はすべて整理して取り組みました。業種柄なかなか一般の金融機関にも理解され難く苦労したときもありましたが、このようなときに中小企業・ベンチャー総合支援センターの各方面からのアドバイスはまさに時宜を得たうえに的確なものでした。たいへん感謝しています。
本社所在地群馬県桐生市
資 本 金301百万円
創   業昭和53年9月
売 上 高16,135百万円 代表取締役
従業員数270名 須田 忠雄


■新しいビジネスモデルで経常利益が3期で12倍に

 群馬県桐生市にあるやすらぎは、厳しいデフレ不況にもかかわらず、中古住宅販売で急成長をつづけている。売上高をみると、3期前の26億円から今期の161億円へ約6倍も伸び、経常利益に至っては同1億2000万円から14億8000万円へと約12倍に成長した。
 同社のビジネスは、競売不動産を落札することからはじまる。低価格で購入した物件に再生リフォームを施し、生まれ変わった物件を顧客に直接販売する。すべての工程を自社が管理することで価格競争力を確保すると同時に、消費者の住宅ニーズに即した物件を提供して新たな市場を開拓した。社会的な視点でみると、不動産の流動化と有効活用という役割も担っている。同社の事業は本社所在地である群馬県を中心に拡大してきたが、現在はほぼ全国に拠点が広がり、株式公開も視野に入ってきた。
 やすらぎが扱う中古住宅は、中心価格帯が18百万円台。仕入れからリフォーム工事までを一括して管理・合理化することで、最終的な販売価格を従来物件に比べて3割程度安くできる。
 売れ行きも早い。アフターサービスと品質保証が厚いことも顧客に安心感を与えている。
 顧客に低価格を提供する一方で、経営的には商品回転率の速さ(早く売る)、工事の企画・積算業務の合理化(未経験者を即戦力化するためのマニュアル作成等)、営業費の抑制(広告は手作りのチラシ配布程度)などで原価を抑え、利益を確保している。再生リフォームに対しても、独自のノウハウをもち、地元の工務店と協力するシステムを構築している。手抜きのない再生工事を行なうことから、品質の面でも顧客からのクレームはほとんどみられない。
 人材の開発にも注力している。大手外資系銀行出身者をはじめ、各業種で研鑽を積んだベテランを中途採用でそろえ、朝7時から研修を行う。意識改革を促し、なお一層のスキルアップを求めるよう社員教育を徹底する。これが奏効し、比較的新しい人材が事業拡大を支える基盤の1つを担っている。

■資金調達に役立てるため出版物で信用力をアップ

 中小企業・ベンチャー総合支援センターによる同社への専門家派遣は、平成12年11月にスターとした。それから約3年間にわたり、株式公開へ向けた社内体制の整備、証券会社、監査法人の選定のしかたなど、さまざまなテーマでアドバイスを行なってきた。この結果。平成16年2月にやすらぎは、名古屋セントレックス市場に株式上場を果たしている。
 この3年間の歩みはおよそ次の通りとなる。まず1年目は、事業基盤を拡大するための多店舗戦略について、その考え方や事業計画書を作成するためのアドバイスを行なった。2年目は、株式公開のための各種申請書類を作成するためのアドバイス。そして、3年目は経営計画・資本政策の拡充を中心とする内容となった。3年目では、公開会社にふさわしい体制づくりや、業績拡大に対応できる体制づくりも大きな課題であったため、内部の管理体制の整備と拡充にも積極的にアドバイスした。 この業種では、事業の拡大には資金調達が欠かせない。その観点からのアドバイスにも注力した。当初は大手金融機関の理解がなかなか得られなかったため、地方の金融機関を中心に、小額ロットの資金を集めるためのPR戦略を提案した。新聞社から書籍を出版するなど、信用力を上げるための具体的な方策を練った。須田社長がつくり上げた住宅再生リフォームビジネスが、これから住宅をもちたいと願う若い人たちにどれだけ役立つのか、須田社長の燃える思いを直接知ってもらうことが有効であると考えたためだ。「大手新聞社から書籍を出した」と 大手の都市銀行との融資枠の設定、プロジェクトファイナンス契約、シンジケートローンの組成などが次々と実現し、調達手段の幅は年々広がっている。
 やすらぎの成功は、須田社長の起業家精神と経営手腕なくしてあり得ない。その社長からこのような評価をいただけたことは幸いだ。今後も同社の経営力には大いに期待していきたい。




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