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■ フランチャイズの支援なしに独自で構築したマンガ&インターネットカフェ
岐阜県中小企業支援センター(財団法人 岐阜県産業経済振興センター)
| マンガ&インターネットカフェ へブン |
| 業 種 | : | 飲食業
マンガ喫茶
インターネット
カフェの複合店舗
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長く以前から、定年退職後の残りの人生は、自らビジネスを手がけてみたいと考えていました。そこでマンガ喫茶に興味をもち、自分で調べて研究し、本当に経営したいという思いが強くなりました。それが実現できたのも、当センターの専門家はじめ、多くの人々の協力によるものと深く感謝をしております。
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| 本社所在地 | : | 岐阜県岐阜市 |
| 資 本 金 | : | |
| 創 業 | : | 平成15年10月 |
| 売 上 高 | : | 月商480万円 |
代表 |
| 従業員数 | : | 社員3名
アルバイト18名 |
高橋 亘男
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■起業家育成セミナーで探し求めていた専門家に出会う
平成15年7月に大垣商工会議所が主催した起業家育成セミナーに参加された高橋亘男氏は、そこで当センターの専門家が講師を務めた講義に、「ある確信めいた閃き」を感じたという。
高橋氏は前々から、マンガ&インターネットカフェを構築する場合に店舗のレイアウト、インターネット、コンピュータ、経営等の専門知識が多岐にわたるため、それを総合的にサポートしてくれる専門家を探していた。セミナーでは、ITコーディネータと一級建築士の資格をもち、自ら会社を経営する岐阜県中小企業支援センターの専門家と出会えたのである。「これで、なんとかなる」と思い、この専門家に相談して、県の専門家派遣制度を知り、7月に申し込んだ。また、その事業で指導の最中(経営戦略におけるビジョン策定が終了したとき)に急遽、具体的に運営を行う店舗がみつかり、2カ月という短期間で実際の構築作業を行って10月1日にオープンした。
■構想段階で見出した数々の問題点
高橋氏は自らマンガ喫茶を経営しようと脱サラしたあと2年間、独自の調査や研究を進めていた。その結果、マンガ喫茶だけでは今後の競争に勝てないと考え、インターネットカフェとして複合喫茶にしなければならないという結論を導き出した。そこで、マンガ喫茶のフランチャイザーやコーヒー及び食材納品業者との協議を重ねた結果、下記の問題点が判明した。
- フランチャイズ契約は、立ち上げについてノウハウの提供があって安易であるが、ノウハウ提供料やロイヤリティ等の費用がかかり、費用対効果を考えた場合にメリットがあまりない。
- マンガ&インターネットカフェは歴史が浅く、ノウハウと呼べるほどのシステムが確立されていないことがわかった。
- フランチャイズ契約には縛りが多く、食事のメニューや仕入れ先、他の関連業者を選択することに対して、各フランチャイザーから制限を加えられることがある。
- まだ具体的に事業を行う店舗が決定していないため、条件の想定が不可能で、具体的な計画を練ることができない。
■経営ビジョンを明文化し"思い"を形にしていく
支援を開始する時点では、具体的な資料や経営計画書といった明文化されたものはなかった。そこで、専門家がヒヤリングしてビジョンの明文化を行い、整理することからはじめた。
それに伴い、高橋氏のイメージに近いマンガ&インターネットカフェを3店舗ほど選び、専門家と同行して見てまわり、具体的な説明を受けた。
それにより、ビジョンの策定及び基本コンセンプトが明確になった。
高橋氏がこのビジネスで実現したいと考える"思い"は、主に次のようなものである。
◎顧客のニーズを満足させ、飽きられない店舗をつくり生き残ること。他店との差別化を図る。
(具体策)
- レトルト食品ではなく、コックが調理した食事を提供する。
- 豊富なコンテンツの供給。
(1)オンラインゲームタイトル数3以上
(2)コミック最低1万5000冊
- 個室を全席の2割以上にする。
- 顧客ニーズに応じて店舗内レイアウトを変更できる設計にする。
上記の具体策のなかで、支援に力点を置いたのは、第一に2.―(1)に関連したコンピュータシステムの設計である。
将来の拡張性を想定した汎用性の高いネットワークの構築を考慮に入れ、一般に利用できる汎用LANと、外部からの侵入やゲーム端末から書き込みができないセキュリティLANとに物理的に分割した。汎用LANは、将来的にセキュリティLANに組み込めるように2重化した配線を行った。これが、安定したサービスの供給につながった。また、コンピュータやネットワークに対してほとんど知識のないスタッフでも運営できる可用性をもち、セキュリティとメンテナンス性を保持できるハードウエアとソフトウエアとしてXCフレームを採用した。システムとしてネットカフェで運営するときには、スタッフにパソコンのスキルを要求しなくてよいのが最大の利点である。これが、省力化につながった。
また、3.と4.については、専門家のもつ一級建築士の知識で、動線を整理し、お客様の使い勝手とサービスの提供しやすさを実現できる平面計画が作成できた。これも重要な成功要因である。
■二人三脚で計画を実行し短期間で店舗をオープン
実際の運営店舗は8月半ばに内定した。その時点では、8月末日まで店舗が営業中であり、9月1日からしか工事がはじめられないことがわかっていた。コンセプトを基に設計のレイアウト(平面計画、ネットワーク構成、システム設計、導入するオンラインゲームの決定)を8月末までに詰め、その後、専門家が主となり、前記作業の取りまとめを行うとともに、高橋氏とコーヒー納入業者が食材や本の仕入れ、人材募集などを行うという二人三脚で構築していった。これも事前にコンセプトや設計で戦略が練られていたことが功を奏した結果になった。
最も重要であったことは、実際に投資できる金額が決定されており、その資金がいつでも使える状況であったことである。そんな環境を自ら切り開いた高橋氏の行動力と決断力が、この店舗をこんな短期間かつ順調にオープンさせる最大の成功要因だったといえる。
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