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■ 大学発ベンチャーの創業支援
福岡県中小企業支援センター(財団法人 福岡県中小企業振興センター)
| 株式会社 ピープルメディア |
| 業 種 | : | ソフトウェア業 |
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創業当初、メンバーが専任でない大学院生ばかりだったので、支援の日程調整が難しいと考えていましたが、当方の都合を最優先で支援していただいたこと、電子メールを利用してアドバイス等を受けたこと、また、支援センターが、オフィスと同じビル内にあり、気楽に相談させていただける環境にあったことがたいへんよかったと思います。
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| 開発・営業本部 | : | 福岡県福岡市博多区 |
| 資 本 金 | : | 2000万円 |
| 創 業 | : | 平成14年7月 |
| 売 上 高 | : | 3000万円
(平成14年度) |
代表取締役社長 |
| 従業員数 | : | 8名
(平成15年12月現在) |
硴崎 薫
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■社名に秘められた創業者の強い願い
人々(ピープル)の多彩な活動を多面的に支援する「メディアとしての情報システム」を社会に提供することにより、個人の豊かな市民生活及び企業・行政・教育機関といった組織の事業活動を支援したい。これが「ピープルメディア」という社名に込められた経営者の強い願いだ。
ピープルメディアは大学発ベンチャー企業である。九州工業大学大学院情報工学研究科・硴崎研究室における最先端の研究成果を大学という限られた世界に押し止めておくのではなく、広く社会に還元することをめざして設立された。大学との連携を積極的に進め、大学と企業の連携による相乗効果を引き出し、社会に対する大学と企業の新しい貢献のあり方を提案している。
特筆すべきなのは、ピープルメディアは高い技術力を駆使した情報システムの開発を意欲的に推進する一方で、人を中心として、人と人を結びつけ、さらには人々の温もりを感じられるような情報システムの提供をめざしている点だ。同社には「マルチメディア」「データベース」「ネットワーク」に関する多様な技術が蓄積されており、現在これらの技術を統合・応用した「地理情報システム」「e-Learningシステム」「グループウェア・業務支援システム」を重点的に取り組む三本柱と位置づけ、積極的に事業展開している。
【事業分野と商品】
- 情報システムの開発及び販売
- 三次元GIS、WebGIS、統合型GIS
※福岡市の「アイランドシティ」において、新世紀の都市づくりに活用されている。
- VRシステム、三次元CG
- グループウェア、業務支援システム
- e-learningシステム
- 携帯電話応用システム、WebDBシステム
- 情報処理サービス(ASP提供)
- 情報システムに関する教育・コンサル
■創業時の経営課題と支援のプロセス
ピープルメディアは研究開発先行型の大学発ベンチャーであり、平成14年7月に個人事業として創業している。同社は大学において技術開発の中心となったメンバーによって設立されたため、創業当時、経営基本管理・会計・営業・会社法務・事業計画策定などの経験に乏しく、多くの経営課題に取り組まなければならなかった。また、今後の業容拡大に向けて、技術レベルが高く、同時に、人を中心とした情報システムを提供するピープルメディアの願いを理解し、実行することができる人材を確保、育成することも緊急の課題である。さらに、そのような人材を取りまとめ、組織としていかにあるべきかを、社員1人ひとりが積極的に考え、行動できるような方向づけを行っていくことも大きな課題である。
ピープルメディアは福岡県中小企業振興センターのインキュベート施設(無料)を経て、現在は同センターのインキュベート施設に入居している。同社オフィスと中小企業支援センターが同じビル内にあることも手伝って、同社にとって振興センター及び支援センターの各種支援事業が身近なものになったようだ。
創業当初から官公庁・大手企業からの問い合わせや、引き合いが多く、契約の段階で必要となる法人格を得るために、また、そもそも大学発ベンチャーとして起業するために、支援センターの門を叩くことになった。
支援センターでは、専門家派遣事業によって専門家を同社に派遣し、個人事業として創業したピープルメディアの法人化の支援を行った。これは法人化に向けた準備段階から株式会社設立までを経営者自身で行うために必要な手続き面・法律面の助言と指導が中心であり、実際の手続きは硴崎社長自身が行い、無事、法人化を果たした。また、硴崎研究室の学会発表や福岡県中小企業振興センターが主催する「経営革新フォーラム2002」等の各種展示会・プレゼンに積極的に参加することで知名度を確実にアップさせていった。
ピープルメディアの法人化以後は、顧客との業務委託契約締結に際する著作権・所有権・瑕疵担保責任範囲等の法的アドバイスや企業会計に関する指導などを窓口相談で行いつつ、また一方で、会社運営のための各種専門家派遣を継続し、現在もワン・ストップの支援サービスを提供している。
■自主的・積極的に支援を活用 人的ネットワークも広げる
ピープルメディアは自主的・積極的に支援センター等の公的支援機関をタイムリーに活用することで創業時の経営資源不足を補完し、その支援のつど、自社の体力・体質を向上させている。法人化の後、増資(2000万円)やメンバー増員などを果たし、平成15年度の売上予測は、1億円を超える勢いだ。また、公的機関の支援を通して、確実に人的ネットワークを広げている点も見逃せない。パワフルなピープルメディアの今後の成長が楽しみだ。
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