本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 特集

海外進出!-ブラジルってどんな国?2014サッカーワールドカップ、2016オリンピックと大きな可能性を秘めたブラジルへのビジネス進出を紹介します。

海外進出!-ブラジルってどんな国?

ワールドカップ、オリンピックを催す“ブラジル”のビジネス環境

ブラジルの投資環境、これから有望なビジネスなどを紹介します。

中小企業の海外展開入門

帰国した日系人の“人縁”で現地ビジネスを開拓[アバンセコーポレーション]-海外展開入門

ブラジルで日系人による人材ビジネスを展開する企業事例を紹介します。

中小企業の海外展開入門

中小企業の海外展開入門

海外進出の基本をわかりやすく紹介します

<施策・支援情報>

平成27年度予算関連/平成26年度補正予算関連
補助金、資金繰りなど中小企業・小規模事業者向け政策のポイントをまとめています。解説動画も公開。
事業者の皆様も準備が必要!マイナンバー制度
従業員などのマイナンバーを取扱う上でのポイントを解説しています。

特集テーマ募集

これまでの特集

J-Net21の特集は、毎回タイムリーなテーマを設定し、そのテーマに関するJ- Net21の記事をご紹介します。

ワールドカップ、オリンピックを催す“ブラジル”のビジネス環境

2014年6月12日から1カ月にわたりサッカー・ワールドカップが開催されるブラジルは、南米大陸のほぼ真ん中に位置し、面積851万4215km2(日本の約22.5倍)、人口2億40万人(2013年、世界人口白書、国連人口基金)と共に世界第5位の大国だ。

経済面でも1990年代のハイパーインフレを乗り越え、2002年からの10年間で平均3.5%の経済成長を遂げ、2013年の名目GDP総額が4兆8379億5000万レアル(ジェトロアジア経済研究所、1ドル≒2.2レアル)と世界第7位の経済大国に躍り出た。

また、2000年代初頭から注目された新興諸国・BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の中でもGDPは中国に次ぐ2位、1人あたりGDPもロシアに次ぐ2位の地を占めている。

その経済成長を支えるのが農産物や鉄鉱石などの1次産品だ。ブラジルは世界有数の資源大国であり、主に大豆、小麦などの穀物や食肉、砂糖、バイオエタノール、鉄鉱石、石油などを生産する。ちなみに砂糖は世界一、大豆、バイオエタノール、鉄鉱石は世界第2位の生産量を誇る。

GDPの生産面での主な内訳は、農林水産業6%、鉱工業25%(製造業13%、鉱業4%、その他)サービス業69%(商業13%、不動産8%、金融7%、運輸5%、通信3%、その他)であり、GDPの約7割をサービス業が占めている。

また、需要面からGDPをみると、消費需要が60%を超えて最も大きく、内需主導型の先進国に近い需要構造といえる。

最近10年のブラジルの所得層の構成は、高所得層、中所得層がそれぞれ約2倍に増え、現在は全人口の6割以上を中所得層が占めている。これら所得層は割賦販売サービスや各種ローンを受けやすく、また、稼いだら使うというブラジル人気質も相まってブラジルの市場は消費性向の強い市場となっている。

国内外からブラジルは今後も大きな成長が見込める巨大な消費市場と捉えられ、ブラジルに進出する日本企業の多くも市場規模や市場の成長性に注目してビジネスを展開している。

ブラジルの投資環境を概観する

ブラジルでビジネスするうえでの投資環境を簡単に見てみる。

【外資の受入れ】

ブラジルは連邦レベルでは外資とブラジル資本との間に差別はない。ただ、地方開発の目的から外資に対して優遇措置(税金の免除など)を設けた地域はある。また、産業分野としては自動車関連、情報通信関連、技術革新関連について特別の優遇措置を定めている。

連邦政府以外にも地方政府もそれぞれに投資誘致政策を実施しているが、その優遇措に画一的な基準はない。実際には投資に対する恩典を引き出すため、企業ごとに個別に地方政府と交渉するケースが一般的という。

なお、核エネルギー開発関連、保険医療サービス、郵便・電報、航空鵜宇宙産業は原則外資の参入は禁止されている。

【為替】

ブラジルの通貨は「レアル」であり、完全変動相場制を採用している。基本的に海外との資金のやり取りは自由だが、対外的資金取引はすべて中央銀行の監督下に置かれる。

現在、対ドルレートは1ドル=2.2レアル台で推移し、2008年のリーマンショックによる世界金融危機以降レアル安(ドル高)傾向が続いている。

【資金調達】

投資における資金調達の方法として、資本金の送金、金融機関からの融資、親子間融資、売掛債権の売却、リース、IPO、社債発行などがあるが、資金調達で外国企業への差別的制度はない。

【税制】

ブラジルの税金には連邦税、州税、市税の3段階がある。また、課税対象は「消費課税」「所得課税」「資産課税」「そのほか(輸出入税など)」に分類できる。

ブラジルの税体系は非常に複雑なため、税務における事務処理やコストの負担は大きくなる。また、法人売上に課される社会負担金のように、厳密には税金ではないが連邦税に準じる負担も義務付けられる。

【労働市場】

ブラジルの労働者は労働法により非常に手厚く保護されている。また、それにより企業の労務コストも、労働者に支払う賃金額の1.7~2.4倍の総額になると言われる。そのコスト高となる要因は、社会保障等(賃金の約4割)、休暇手当などの労働時間外手当(賃金の約4割)、その他の諸経費(賃金の約2割)といった労務費であり、それらを合計すると労務コストは賃金額の2倍前後になるのが一般的という。

【インフラ整備】
1.輸送

ブラジルの輸送におけるインフラの大半は道路であり、次いで鉄道、水運(港湾)となっている。これらは歴史的に順調に整備されてはきたが、1980年代の債務危機以降、政府の投資不足により老朽化が進んでいる。そこで政府は民間資金を活用したインフラ整備を推進しており、2013年11月に政府が公表したインフラ投資計画では、鉄道905億ドル(都市地下鉄、高速鉄道含む)、港湾238億ドル、道路183億ドルの資金を投下して整備を進めるという。(駐日ブラジル大使館、ブラジルの経済展望とインフラ投資機会、ミリアン・ベウキオール企画・予算・運営大臣)

2.電力

世界最大の発電能力をもつブラジルは、電力の80%以上を水力発電に依存する。経済成長に合わせて今後とも電力供給を増やさなければならず、政府は2013年に10年計画を策定し、1.5倍に発電容量を増やすことを決めた。特に風力発電は現在の10倍の発電容量に成長させる計画だ。

3.通信

ブラジルの固定電話の普及率は人口比で22.3%(総務省統計局「世界の統計2014」による2012年の統計数値)、携帯電話のそれは人口比で125%(同)であり、すでに携帯電話の加入者数は人口数を上回っている。

また、インターネットの利用者数は人口比で49.85%(総務省統計局「世界の統計2014」による2012年の統計数値)と全人口の約半分に普及している。政府は2010年に国家ブロードバンド計画を策定し、サッカー・ワールドカップが開催される2014年までに4000万世帯(人口の88%)にブロードバンドを普及させる計画を掲げた。

これから有望なビジネスとは

ブラジル大使館および各領事館(サンパウロ、リオデジャネイロ、マナウス)に届出されている日系企業は総数で500社を超える(外務省「海外在留邦人数調査統計 平成25年要約版」)。また、日本企業の直接投資先を業種別にみると輸送機器、鉱業、卸・小売、金融・保険の順に多く、輸送機器は自動車および自動車部品、鉱業は原料および鉄鋼への投資が最も多い。

今後、ブラジルビジネスで注目する産業として自動車、医療機器、ECサイト、外食などが挙げられる。それら産業のビジネストピックスを紹介する。

1.自動車

ブラジルの自動車販売市場は年間380万台で世界第4位、生産台数も世界第6位と自動車産業は世界的にも活発だ。

国内市場重視の政府は国内の産業保護を確保しながら、先端技術の取り入れを企業側に課していくといった産業政策を採っている。そのため外国の企業は部品の現地調達率向上に向け内製化を強化している。よって、自動車部品関連の企業にとってはビジネスチャンスが広がる可能性が大きい。

2.医療機器

ブラジルの医療機器市場は成長分野であり、2009年から2013年の4年間で医療機器関連製品の売上高は1.6培に成長した。ただ、ブラジル国内で医療機器を販売するには、監督官庁である国家衛生監督庁に登録するか、もしくは許認可を得る必要がある。しかし、許認可には多くの時間を要し、費用負担もばかにならない。そのため、医療機器市場に参入するには上述のような課題があることを踏まえておくべきだ。

3.ECサイト

ブラジルのインターネット利用は世界第4位、eコマース利用は世界第6位を占める(駐日ブラジル大使館)。既述のように中間所得層が増え、インターネットの普及が進んでいくことから、インターネット通販(ECサイト)も有望な市場であり産業だ。

現在の市場規模は約1兆円、年率約25%で成長している。すでに現地ではオークションサイト、価格比較サイトなどが活発で、靴専門のECサイト、スポーツ用品専門のECサイトなども伸びている。ただ、ブラジル国内では物流やサイトの信頼性などに課題があるため、それらのリスクも事前に調査してからビジネスを展開すべきだろう。

4.外食

ブラジル人は日本料理が好きだ。ジェトロの調査でも日本料理の支持率はイタリア料理に次いで63.2%と高かった(JETRO、日本食品に対する海外消費者アンケート調査、2014年)。その支持の理由は「健康に配慮」され、「味がよい」ことにある。経済成長につれてブラジル人の間でも肥満もしくは肥満予備軍が増えており、そうした原因からもヘルシーな日本食が人気のようだ。

支持される日本食も「すし・刺身」「天ぷら」「とんかつ」の順に多く、10~20代の若年層にはラーメン、カレーライス、牛丼、そばも人気だ。

日本食は「健康によい」「おいしい」「おしゃれ」とブラジル人から好印象を持たれる反面、「価格が高い」というマイナスのイメージも高い。入店しやすい雰囲気でリーズナブルな価格というのも販売戦略の1つといえよう。

日刊工業新聞 海外情報取材班

<参考文献>

  • ブラジル経済展望とインフラ投資機会
    ミリアン・ベウキオール(企画・予算・運営大臣) 駐日ブラジル大使館 [2013年11月8日]
  • 2014年の経済見通し(世界53カ国・地域)
    日本貿易振興機構(ジェトロ)海外調査部調査企画課 [2014年3月]
  • ブラジルのビジネスチャンスと課題
    石田靖博〔日本貿易振興機構(ジェトロ)サンパウロ事務所 所長〕 [2013年12月20日]
  • ブラジル日本商工会議所 業種別部会長シンポジウム
    「自動車部会」レポート [2013年]
  • ブラジル-経済とビジネス・チャンス
    駐日ブラジル大使館 [2013年6月]
  • 2013年の回顧と2014年の展望 どうしたブラジル経済-W杯と総選挙のインパクト-
    森田透(ブラジル日本商工会議所 運輸サービス部会) ブラジル日本商工会議所 [2014年2月20日]
  • わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告-2013年度海外直接投資アンケート結果(第25回)-
    国際協力銀行業務企画室調査課 国際協力銀行 [2013年11月]
  • 中南米の消費市場
    日本貿易振興機構(ジェトロ)海外調査部中南米課 日本貿易振興機構 [2013年6月]
  • ブラジルの投資環境
    株式会社日本政策金融公庫 国際協力銀行 [2011年6月]
  • 日本食品に対する海外消費者アンケート-サンパウロ編-
    日本貿易振興機構農林水産・食品部農林水産・食品調査課 日本貿易振興機構 [2014年4月]

<関連サイト>

このページの先頭へ